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第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 平成27年度女子ユニバーシアード日本代表チーム アメリカ相手に互角の勝負をするも2度の延長の末に惜敗

2015年7月12日

惜しくも敗れましたが、アメリカ相手に互角に戦えたことを誇りに最後は全員でハイタッチ

強気のドライブで先制点を挙げた#9内野 智香英選手

 「第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)」で目標としていた決勝トーナメント進出をクリアし、準々決勝で強豪・オーストラリアを破り、快進撃を続ける女子ユニバーシアード日本代表チーム。7月11日(土)に行われた準決勝の相手は、前回優勝チームのアメリカ。試合前、「ベスト4に来られたこと自体が本当に素晴らしい。今まで練習してきた日本のバスケットを全部、コートに置いて来るつもりでこの試合に臨んで欲しい」と伝え、萩原 美樹子ヘッドコーチは選手たちを送り出しました。

 強気のドライブで先制点を挙げた#9内野 智香英選手(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)。「予選の3試合では全然自分のプレイが出せず、チームに迷惑をかけていました。スタッフの方からも思いきりシュートを打てと言われていましたので、その言葉通り、とにかく思いきり自分たちのプレイをすることだけを心がけました」。全員が積極的に攻め、そして大きなアメリカを全員で守り、第1ピリオドは30-16とリードし、アメリカを慌てさせます。牙をむき始めたチャンピオンに対し、真っ向勝負した日本が43-36と上回って前半を終えました。

 「絶対にやっつけよう!」と萩原 美樹子ヘッドコーチが声をかけ、後半がスタート。しかし、アメリカに第3ピリオド開始早々、同点に追いつかれます。試合が始まる前まで、チャンピオンのアメリカと対戦できることが楽しみでもあり、雲の上の存在として見ている2つの気持ちが同居していた選手たち。実際に対峙してみて、#4本多 真実選手(デンソー アイリス)が抱いた印象は、「思いの外、ドライブで抜けたのは意外でした。もっとディフェンスは寄ってくるだろう、相手は大きいのでもっとブロックに来るだろうと、試合前は想定していましたが、意外と簡単にシュートまで行ける部分はありました」と気持ちの変化が現れています。小さな日本人選手たちのプレイでも、アメリカを相手に通用したことが自信となり、互角に渡り合った後半。マッチアップする#7小菅 由香選手(三菱電機 コアラーズ)より20cm近く大きい198cmのセンターRUSSELL選手を中心に、「後半のアメリカはとにかくリバウンドだけに的を絞って、なんとかつないでいるという印象がすごくありました」と萩原ヘッドコーチは言います。高さで劣ってはいるものの、点を取られても取り返せば良いのがバスケットボール。その醍醐味を日本は見せてくれました。

 第4ピリオド、アメリカに連続得点を許して66-71と点差が離されていく中、#9内野選手の3Pシュートから巻き返しを図ります。アメリカ2点リードで迎えた終盤。残り10秒の場面で、#14藤岡 麻菜美選手(筑波大学 4年)がドライブからゴールをねじ込み、77-77と同点にし、延長戦へ持ち込みました。5分間の延長戦序盤、バスケットカウント、3Pシュートと3点プレイで引き離されていく日本。しかし、日本も果敢に大きなアメリカの足下を抜けながらドライブを決め、バスケットカウントをもらって追い上げます。残り25秒、#5篠崎 澪選手がバスケットカウントを決めるもフリースローは嫌われ、86-86。アメリカの攻撃を凌ぎきる日本でしたが、終了のブザーと同時に笛が鳴りました。#5篠崎選手のファウルを取られ、相手にフリースローを与えます。万事休すかと思われた場面でしたが、まさかのフリースロー2本失敗に救われ、86-86のまま再延長へ突入。

 身長差ある相手であり、ましてやチャンピオンとの戦いにみな疲れていたはずです。しかしベンチで声を掛け合い、再延長のコートに立った選手たちはみな笑顔でした。「相手がフリースローを落としてくれて再延長になりましたので、“私たちは何かを持ってるね”という言い方をしました。選手たちがすごく良い表情をしていたので、最後は選手たちに任せて大丈夫だと思いました」と萩原ヘッドコーチは声をかけ、選手たちを信じて迎えた残り5分間。なかなか日本は得点を決められない中、アメリカは着実にゴールを挙げて点差を離していき、残り1分にはこの試合最大となる8点リードされます。それでも気持ちが切れなかった日本。第1ピリオドから続けてきたドライブや3Pシュートという日本の武器を最後までコートに出し切り、試合終了のブザーが鳴るまで戦い続けました。

 結果は98-102。あと一歩でアメリカに勝てた、もう少しでメダルを獲れた、という後悔の念は全くなく、全力を尽くした清々しい表情で選手、スタッフともに全員がコート上ハイタッチし、歓声に手を振って応えました。日本選手団の方々や開幕戦で戦ったスウェーデンの選手たちも日本を応援してくれました。最後はアメリカも日本を讃えるとともに、優勝候補として勝ち切れたことに安堵の表情を浮かべていたのが印象的でした。それだけ、日本はアメリカを苦しめたわけです。

 「最後の粘りは私たちも本当に驚きました。負けたのは悔しかったですが、本当によく戦ってくれました。最後の場面でファウルゲームを指示を出してからも、篠崎選手が本当によく粘って決めてくれたのは、私たちもすごく感動しました」と萩原ヘッドコーチは選手たちを労いました。「終わった瞬間、すごくうれしかったです」と、涙とともに満面の笑顔を見せた#4本多選手。ロッカールームでも、スタッフたちから「メダルをかけるにふさわしいチームだ」と選手たちを讃え、3位決定戦での銅メダル奪取を目指します。

 激闘を終えたばかりの日本ですが、翌7月12日(日)20時よりロシアとの再戦が決まりました。予選ラウンド2戦目で65-71と悔しい敗戦を喫した相手にリベンジする機会を得たわけです。「予選での悔しさをバネに、もう一度戦ってやろうと思います。今日のような粘り強いバスケットをして、最後まで思い切って戦っていきます」と#4本多選手は意気込みを語っています。リベンジの気持ちは、スタッフ陣にも並々ならぬ思いがありました。萩原ヘッドコーチは言います。「あの時はまだ2試合目で十分にスカウティングできていない部分がありました。私たちスタッフ陣のリベンジもありますし、選手のみんなも同じ気持ちで臨む姿勢は持っています」。20年ぶりのメダル獲得へ向け、全てを出し切ります。更なるご声援をよろしくお願いいたします。なお、この試合の模様は、FISU(国際大学スポーツ連盟)のオフィシャルライブ配信にてご覧できます(※要登録)。

 男子ユニバーシアード日本代表チームは17-24位決定戦の初戦でプールD6位・チリに62-65で敗れ、相手に初勝利を献上してしまいました。21-24位順位決定戦に回ることとなり、次の相手は7月12日(日)12:30よりモザンビークと対戦します。この試合に勝てば、翌日に21-22位順位決定戦が行われますが、負ければ大会終了となり、意地を見せねばなりません。今後の試合経過や速報は大会オフィシャルサイト(英語)をご覧ください。