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【大会前特集】JX-ENEOSウインターカップ2013 女子展望 ~3強の年。しかし油断ならないチームがズラリ~

2013年12月21日

 「ウインターカップ」まで、あと2日。
 ウインターカップ――正式名称「東日本大震災復興支援 JX-ENEOSウインターカップ2013 平成25年度 第44回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」は、その年行われる高校バスケットの最後の全国大会であり、「最もレベルが高い」と言われる大会でもある。その大会に都道府県予選を勝ち抜いた47チームと、開催地枠として東京都から1チーム、そして夏の高校総体で決勝戦まで勝ち上がった2チームの、合わせて50チームが挑む。男女を合わせると100チームが出場するという意味では、規模としても最大の全国大会と言える。
 大会期間は12月23日(月・祝)から29日(日)までの1週間。場所は東京・千駄ヶ谷にある東京体育館で、改修工事後、2年ぶりの開催となる。

 男子展望に続いて、本日は女子の展望をお届けします。

 女子は3強の争いになると予想される。その3強とは、高校総体、国体(ほぼ桜花学園のメンバーの選抜チーム)を制している桜花学園(愛知)と、高校総体、国体(選抜チーム)ともに準優勝の昭和学院(千葉)、そしてそれを追う聖カタリナ女子(愛媛)の3校である。
 とはいえ、この3校がすんなりとメインコートに立てるかといえば、そうではない。過去を振り返ってみても、優勝候補に挙げられたチームが下位回戦で足元をすくわれたことは何度もある。また一発勝負のトーナメントは勢いを掴んだチームが有利にもなる。シンデレラガールの出現がチームに勝利を呼び込むことも、十分に考えられるのだ。

 それでもトーナメント表の左上は、第1シードの桜花学園が抜けている。県立広島皆実(広島)県立金沢総合(神奈川)、そして開催地枠で出場する明星学園(東京)などもいるが、油断と突発的な怪我などがない限り、桜花学園のベスト4進出は確実と見ていいだろう。
 昨年開催された「第2回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会」でベスト5に選出された#5馬瓜 エブリン選手をインサイドに据え、昨年の大怪我から復帰した#4山田 愛選手、#6酒井 彩等選手、#7井澗 絢音選手、#10萩尾 千尋選手らアウトサイド陣も実力、経験ともに世界レベル。バックアップも充実しており、11月末にスリランカで行われた「第3回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」で準優勝した下級生メンバーもベンチに控えている。
 逆に捉えれば、そうした世界レベルのチームにほかのチームがどのような戦いぶりを見せるのかに注目したい。ともに勝ち上がれば、2回戦で当たることになる県立広島皆実と県立金沢総合の対戦は高校総体の再戦となる。そのときは県立広島皆実が8点差で勝っているが、あれから4か月強。お互いがどれだけレベルアップをしているかを図るゲームになりそうだ。

 トーナメント表の右下は第2シードの昭和学院が一歩リードしている。2枚看板ともいうべきオールラウンダーの#8小山 真実選手と2年生センターの#12赤穂 さくら選手を擁し、外角からは#9田口 明佳莉選手が3Pシュートやドライブを狙う。#12赤穂選手は計算できるだけに、それ以外のメンバーがどれだけレベルアップをしているかが、頂点に駆け上がるための大きなカギとなるだろう。
 だが昭和学院にとって怖い存在なのが、ともに順当に勝ち上がれば3回戦で戦うことになる県立足羽(福井)である。高校総体こそ初戦で敗れたが、国体では3位に入っている。その国体では2点差で千葉県が勝っている。再戦となれば白熱したゲームになるに違いない。エースの#4永井 菜摘選手を中心に、速い展開と粘り強いディフェンスで昭和学院を苦しめてくるだろう。
 対抗は高校総体ではベスト8まで勝ち上がっている常葉学園(静岡)。エースの#4根本 葉瑠乃選手を中心にメインコートを目指す。また福岡大学附属若葉(福岡)京都精華女子(京都)の戦いぶりにも注目したい。

 トーナメント表の右上は3強のいないブロックだけに混戦が予想される。
 高校総体ベスト4の安城学園(愛知)は、初戦で山形市立商業(山形)と当たる可能性が高いだろう。安城学園はガードの#7山本 美緒選手がポストプレイをするなど、相手の弱みにつけ込むプレイをするが、山形市立商業は粘り強くディフェンスができるチーム。山形市立商業はエースの#4吉田 園佳選手、#7高田 静選手に加え、「第3回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」を経験した2年生センターの#9後藤 沙奈選手もいるだけに、安城学園としては気を引き締めて臨みたいところである。この対戦を抜けたチームがベスト8まで勝ち進んでいくだろう。
 もう一方は岐阜女子(岐阜)が抜け出してきそうである。センターの#7ロー ヤシン選手を中心に、#4鐘ヶ江 さゆり選手、#5坂田 侑紀奈選手らアウトサイド陣の実力もある。ただ2年前の覇者である古豪・札幌山の手(北海道)や、地元の東京成徳大学(東京)も同じブロックにいる。さらには高校総体で岐阜女子に敗れた県立小林(宮崎)もおり、簡単には勝ち上がれそうにないだろう。

 トーナメント表の左下は第4シードの聖カタリナ女子が中心になってくるだろう。スピードクイーンの#4宮崎 早織選手、パワフルな1対1が売りの#7加藤 瑠倭選手に加え、脇を固める2年生たちも十分な実力を備えている。高校総体、国体ともにベスト4に終わっているが、もし準決勝で桜花学園と対戦することになれば、その試合は決勝戦レベルといっていいだろう。
 対抗は大阪薫英女学院(大阪)か。油断さえなければ、ベスト8までは比較的順調に進みそうである。それでも1回戦で当たる聖和学園(宮城)千葉英和(千葉)の勝者が勢いを持って戦ってくれれば、足元をすくわれる可能性もある。
 また、ともに女子U-16日本代表選手を持つ慶進(山口)県立福島西(福島)の存在も忘れてはいけない。慶進にはエースの#4松本 愛美選手もいて力はあるが、初戦の埼玉栄(埼玉)でいきなり山場を迎えることになる。埼玉栄としてみれば、高校総体の3回戦で聖カタリナ女子に敗れているだけに、同じく3回戦まで勝ち上がって聖カタリナ女子との再戦を望んでいるはずだ。

 3強がそろってメインコートに立つのか。それ以前にほかのチームが3強を止めるのか。メインコートでの戦いもさることながら、今年度の女子は下位回戦から楽しめる試合が多くありそうである。