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ニュース

平成28年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 第1次強化合宿 開催報告

2016年2月23日

前回大会の悔しい経験を糧に練習に励む成田 正弘選手(拓殖大学 3年/写真一番右)

シャトルランで1位となった林 翔太郎選手(東海大学九州 2年)は最終メンバー入りを目指してアピール(写真左)

 2017年8月、台湾・台北にて開催される「第29回ユニバーシアード競技大会 バスケットボール競技」に向けて、平成28年度バスケットボール男子ユニバーシアード日本代表チームは、2月17日(水)~19日(金)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第1次強化合宿を実施しました。

 今合宿には、第29回ユニバーシアード競技大会の対象選手となる大学3年生から高校3年生までの有望選手45名を招集。合宿に先立ち、チーム目標やミッションを選手たちに伝えるミーティングが行われました。

●チーム目標:世界一
●世界一になるためのミッション

・世界一のハードワーカー
・世界一のディフェンスチーム
・世界一のトランジション(オフェンス/ディフェンス/メンタル)
・世界一のチームワーク(コミュニケーション)

 ユニバーシアードで世界一を目指すにあたり、選手一人ひとりが全員の前で決意表明を行いました。ユニバーシアードの先には2019年FIBAワールドカップがあり、そして2020年東京オリンピックと、この世代が中心となって活躍しなければなりません。国際大会で勝つためには意識改革が必要です。
 指揮を執る陸川 章コーチ(東海大学)は、「みんなが日本バスケ界にとっての宝であり、希望であり、光である。だからこそ、輝かねばならない!」と発破をかけます。また、ラグビー日本代表やNBA選手たちが上手くなるため、強くなるために早朝から努力している映像を見せ、「日々の練習を全力で取り組み、1日1日しっかり積み上げていこう」とモチベーションを高め、男子ユニバーシアード日本代表チームの継続的な強化がスタートを切りました。

 「この1年間、次のユニバーシアード代表に選ばれることを目標にしてきました」と気合い十分で合宿に臨んだのは、昨年、第1次強化合宿だけの参加で悔しい思いをした林 翔太郎選手(東海大学九州 2年)。チーム目標に対し、「今までは世界一なんて考えたこともなかったですが、陸川コーチから『世界一を目指す』と言われて、さらにやる気が出ました」と話し、ミーティング直後に行われたマルチステージシャトルランでは唯一150本をクリア。「日本が世界で戦っていくためには、相手よりも効率よくどれだけ走れるかが一番大事です」とやるべきことを明確にして練習に励んでいます。

 第1次強化合宿のテーマは「個の強化」。朝6時、トラックを使ったラントレーニングから始まり、ディフェンス、ハンドリング、シュート、トランジション、フィジカルトレーニングと、個人スキルのレベルアップを図りました。大人数での合宿に対し、様々なカテゴリーでの日本代表でコーチやトレーナーを努めた国際経験豊富なスタッフ陣を集結。コーチそれぞれの特性を生かし、各メニューを役割分担して練習は行われました。
 初日からハードにディフェンスを指導した山本 明コーチ(愛知学泉大学)。「ディフェンスは相手に負けたくないという気持ちがまず大事。どうやったら日本が国際大会で勝てるか、という意識をどうみんなに持ってもらえるかを真剣に考えている。もう少し高いレベルを目指して、練習中から集中して欲しい」と選手たちへ要求しました。

 昨年(2015年)のユニバーシアード光州(韓国)大会に臨んだ池内 泰明コーチ(拓殖大学)はシュート、比嘉 靖コーチ(大阪体育大学)はハンドリングをそれぞれ担当。精度の高いバスケットを目指すにはハンドリングは大事であり、世界一になるためにもシュートが入らなければ始まりません。「まだまだシュートの確率が低い。朝のシューティングでの確率は5割程度。練習の半分がゲーム中のシュート率と言われているわけだから、もっと確率を上げていかなければならない」と現状を伝える池内コーチ。シュート確率やフィジカルトレーニングの記録とともに、体格差を埋めるためにも体重を増やすことにも取り組んでいます。次回は全ての数字をさらに上回らせることができるよう、準備することが大事です。

 45名中、昨年のユニバーシアードを経験したのは4名(成田 正弘選手/拓殖大学 3年、満田 丈太郎選手/筑波大学 3年、杉浦 佑成選手/筑波大学 2年、馬場 雄大選手/筑波大学 2年)。残念ながら目標としていた決勝トーナメント進出は果たせず、24チーム中21位。出場機会が少なかった成田選手は、「次は絶対に試合に出て活躍したい」と強い意志を持って練習に臨んでいます。
 21位という現状を目の当たりにしながら、新たに掲げた『世界一』という目標を、成田選手自身はどう捉えているか伺ってみました。「第3ピリオドまでは、どのチームとも競ることはできていました。しかし、第4ピリオドの詰めの甘さや疲れた時間帯に相手の運動量が上回り、最後に力を出せずに負けています。第4ピリオドのラスト5分まで戦える体力や体格を身につけることが大事です。世界一という目標もやればできると本当に思っています」。昨年のユニバーシアードで海外の選手たちの試合前の取り組みに刺激を受け、「それまでは集合してすぐに練習していましたが、ユニバーシアード後はそれぞれのポジションでのワークアウトを取り入れました。また、ディフェンスの重要性はすごく感じており、その強化も徹底しています」と話す成田選手。池内コーチとともに拓殖大学は試合前や練習前の準備を改善し、この合宿中もガードとしてのワークアウトをしてから練習に入っていました。

 2泊3日の第1次強化合宿を終え、「所属チームの練習が始まったかどうかのこの時期に、選手たちはしっかりコンディションを作って合宿に臨み、よく走ってくれたので満足しています。ただ、この場で一生懸命練習するのは当たり前のことです。大事なのは、各チームに戻ってからも今回習った練習を継続すること。世界一になることをイメージして、日々の練習も励んでもらいたいです。また、小山S&Cコーチが体重を落とさないようにと伝えましたが、世界で勝つためには体格も変えていかなくてはなりません。スキルとハート、そして体格を含めた世界と戦えるメンバーでユニバーシアードに臨めるよう、今後も強化を進めていきます」と陸川コーチは総括し、世界一を目指すためにもまだまだレベルアップが必要です。

 次回、「グループ戦術」をテーマとした第2次強化合宿は、2月24日(水)~26日(金)に行われます。合宿中は、新しいドリルや練習メニューがあるわけではありません。普段やっている練習を国際基準に引き上げることを意識させています。体を張ることをいとわずに、練習中から激しいコンタクトを行いながら一つ一つのプレイの正確性を求めていきます。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。