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平成28年度女子日本代表チーム 第2次強化合宿スタート -リオデジャネイロオリンピック開幕まであと100日-

2016年4月27日

コーリー・ゲインズ アドバイザリーコーチ(NBAフェニックス・サンズ)がスペシャルメニューを伝授

コーリー・ゲインズ コーチの新しいフォーメーションに刺激をもらい、楽しみながらも厳しい練習に励む王 新朝喜選手(三菱電機 コアラーズ)

 本日4月27日(水)、リオデジャネイロオリンピック開幕まで「あと100日」となりました。
 「アカツキファイブ」女子日本代表チームは、4月25日(月)より第2次強化合宿をスタートさせており、メダルへの挑戦へ向けて強化を進めています。今合宿より、トランジションのレベルアップを図るべく、NBAフェニックス・サンズのアシスタントコーチを務めるコーリー・ゲインズ氏をアドバイザリーコーチとして招へいしました。来日前からトム・ホーバス アシスタントコーチを通じて、内海 知秀ヘッドコーチとも密に連絡を取り合い、チームのスタイルを把握した上でNBAのトップチームの戦術の良い部分だけを集めたスペシャルメニューを早くも伝授しています。

 小さな日本代表が世界で勝つためのポイントとして、「スペースを把握してコートを十分に使うこと、スピードを上げてしっかりペースをつかむこと。身長がない分、スペースとペースをしっかり使うことが大事です」とゲインズ コーチは言います。一つのフォーメーションに対し、いくつものオプションがあることを紹介していくゲインズ コーチのスペシャルメニューに対し、王 新朝喜選手(三菱電機 コアラーズ)は「新しいフォーメーションはこれまでにないもので、すごく楽しかったです。攻め方やオプションなどはとても勉強になり、知識も増えました」と貪欲に吸収していました。

 「日本にとってプラスになることばかり」と話していたのは吉田 亜沙美キャプテン(JX-ENEOSサンフラワーズ)。「一つのオプションでいろんなアクションがあるのは、これまでなかった戦術です。コーリーさんのプレイをしっかり習得できれば、世界とも戦えるという手応えは感じています」とも話しており、オリンピックでメダルを狙うためにもさらなるレベルアップを図っています。

 ゲインズ コーチを迎えて行われた初日の練習を終え、「明日からディフェンスをつけたり、分解練習をして、5on5の中でどう組み立てていくかはこれからですが、選手たちの理解力は早いです。選手自身がどう判断し、オプションを選択していくかは練習していく中で、さらにバリエーションが増えていきます」と内海ヘッドコーチは期待しています。1日も早く自分たちの武器にするために、習ったことを選手同士が積極的にコミュケーションを取って理解し合っていました。

 プレイ面だけではなく、チームの雰囲気作りにも一役買って出たゲインズ コーチ。「(2013年5月)フェニックス・マーキュリーと対戦した時に初めて女子日本代表チームを見ましたが、その時の印象は何と言えば良いか…ロボットみたいでした。やるべきことはきちんとしていますが、試合ではロボットのように機械的にプレイできるわけではありません。そのために、笑って、リラックスしてプレイするように選手たちには一番最初に言いました。緊張していては何もできませんので、常に何かを言って笑わすようにしています。また、コーチだってたくさんミスすることがあるということも伝えました。過去に戻ることはできないので、ミスしたことを気にせずに、現在進行形のプレイに集中していかねばなりません。練習でも、選手がたくさん話すような環境を作ってあげたいですし、そうすることで選手たち自身もリラックスでき、より良いプレイにつながります」。これまでとは違うアプローチで活気づけるゲインズ コーチは、早くもチームに溶け込んでいました。

 第2次強化合宿は5月11日(水)まで続き、その間には世界2位のオーストラリア代表を迎えて行われる「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2016 三井不動産 BE THE CHANGE CUP」が開催されます。ゲインズ コーチ直伝のスペシャルメニューを初めて試す機会であり、オリンピックでも対戦するオーストラリア代表との前哨戦。世界を間近に感じられるとともに、NBAの現役コーチによるバスケットスタイルが見られるチャンスです。
 5月7日(土)は、駅近アリーナのシティホールプラザ アオーレ長岡で、ゴールデンウィークを終えたばかりの5月9日(月)~10日(火)は国立代々木競技場第2体育館に舞台を移し、3試合が行われます。2020年東京オリンピックで活躍する世代である女子U-23日本代表チームは、韓国女子リーグ(WKBL)のKDB生命ウィナーズと対戦。
 今大会のチケットは好評発売中。世界と戦うアカツキファイブの速さをぜひ会場で体感していただき、オリンピックへ向けてご声援よろしくお願いいたします。

※活動の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。