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平成28年度男子日本代表チーム 第3次強化合宿 開催報告 -「2016 Atlas Challenge」参加の為、本日出発-

2016年6月13日

田中 大貴選手は1試合毎に成長させ、チームスタイルの確立を目指す

2年ぶりの国際試合に臨む竹内 公輔選手

 6月8日(水)より本格的に強化をスタートさせた「アカツキファイブ」平成28年度バスケットボール男子日本代表チームは、5日間の第3次強化合宿を終え、本日6月13日(月)に中国遠征へと旅立ちました。

 合宿3日前まで熱戦を繰り広げたNBLプレーオフ・ファイナル明けの川崎ブレイブサンダースとシーホース三河の選手たちも、3日間のオフを終えて再び合宿に合流。スクリメージではそれぞれの持ち味を発揮し、チームの力となってアピールしています。

 「FIBA男子オリンピック世界最終予選(以下、OQT)」でまず1勝を挙げるためにも、長谷川 健志ヘッドコーチは「3Pシュートを25本打って10本以上決めることが最低ライン」に掲げています。昨年のアジア予選では1試合平均約15本しか3Pシュートを打てておらず、得点力を上げるためにもシュート本数を増やさなければ始まりません。昨年は怪我で不在だった金丸 晃輔選手や辻 直人選手のシューター陣の活躍が期待されるとともに、練習中はビッグマンたちも積極的に狙っていました。

 昨年のヨーロッパ遠征時に71-86で敗れ、OQTでも対戦するチェコ戦がひとつの指標となっています。「相手の高さとフィジカルの強さを克服するためにも、スピードとシュート力が欠かせません。ディフェンスではリスクを負ってでもチャレンジしていき、相手の弱点を突いていくことで、あと10点を抑えられ、10点を増やすことも可能です。難しい戦術よりは、本当にシンプルなことを40分間しっかりできるかどうかが重要です」と長谷川ヘッドコーチは話しており、精度を高める合宿となりました。

 本番まで時間がなく、実戦を通して戦略を作っていかなければならない状況です。OQTを見据え、大きなカギとなる中国遠征では「2016 Atlas Challenge」に参戦。予選リーグではアジアチャンピオンであり地元の中国、OQTフィリピンラウンドに出場するニュージーランド、ヨーロッパ選手権は予選敗退していますが身長高いベラルーシとそれぞれ対戦。予選の結果により、順位を決める2試合を含め、合宿の成果を試す大事な5試合を迎えます。

 竹内 公輔選手は、「個というよりもチームで戦わなければ、日本は世界では勝てないです。個の力は世界に比べれば劣るので、いかに組織としてうまくまとめていけるかが中国遠征はカギになります。勝敗をこだわるのは最終予選で良いと思っているので、まずは内容にこだわってプレイしていきたいです」と2年ぶりの国際試合で感覚を取り戻したいところです。

 田中 大貴選手は、「始まったばかりなので、うまくいかないことはもちろんあります。それでも、間違いなく成長して帰ってくることが大事です。何かしら自分たちのバスケットスタイルに対し、明確な戦い方を掴めるようにしたいです」と話しており、ヘッドコーチに求められていることを遂行しながら、それぞれの特徴を生かしてチーム力を高めていきます。

 6月20日(月)に帰国後、男子日本代表候補選手16名からOQTに挑む最終メンバー12名が選考されます。6月23日(木)から2日間、国内で調整した後、フランスへ出発。世界ランク5位のフランスに胸を借りながら、少しでも自信をつけ、7月4日(月)より開幕する本番に向かってさらなる強化を進めていきます。

 
<2016 Atlas Challenge(※招聘大会)>
日 程:2016(H28)年6月14日(火)~19日(日)
開催地:中国・蘇州
会 場:Suzhou Sports Center、Dushu Lake Arena

出場チーム:
【グループA】日本、中国、ベラルーシ、ニュージーランド
【グループB】アメリカ、リトアニア、イラン、マケドニア

日本戦スケジュール(※現地時間):
6月14日(火) 19:00~ 予選 中国 vs 日本 (会場:Suzhou)
6月15日(水) 19:00~ 予選 日本 vs ニュージーランド (会場:Suzhou)
6月16日(木) 21:00~ 予選 ベラルーシ vs 日本 (会場:Suzhou)
6月17日(金) 休息日
6月18日(土) 準決勝/5-8位順位決定戦 (会場:未定)
6月19日(日) 決勝/順位決定戦 (会場:未定)