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平成28年度男子U-18日本代表チーム 第4次強化合宿 開催報告

2016年6月28日

成長著しい203cmのシェーファー アヴィ幸樹選手

怪我から復帰した増田 啓介選手は最終選考で猛アピール

 平成28年度バスケットボール男子U-18日本代表チームは、6月23日(木)~27日(月)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第4次強化合宿を実施しました。今合宿では、U-17チェコ代表が来日し、ゲームや合同練習を行いながら強化を進めていきました。

 210cmの選手を擁する大きなU-17チェコ代表と3試合を行い、男子U-18日本代表チームは3連勝。初戦は1点差で辛くも勝利しましたが、3戦目は20点差をつけて快勝し、試合を重ねるごとに調子を上げていきました。「3連勝できるとは思っていませんでした」と、この結果に驚いていたトーステン・ロイブル ヘッドコーチ。特に、第3戦は、激しいディフェンスから速攻で得点につなげ、20点差をつける快勝となりました。

 快勝した3戦目よりも、接戦となった2試合をロイブル ヘッドコーチは評価しています。「特に第2戦は、相手に38個のターンオーバーを奪うことができ、ディフェンスが非常に機能しました。オフェンス面ではスペースをうまく使いながら、モーションオフェンスを出すことができています。選手たちは常に走らせることを意識し、ファストブレイクだけではなく、ハーフコートでもボールをしっかり動かしていたので、相手のディフェンスを疲れさせることができました」と勝因を挙げました。

 成長著しい203cmの期待のビッグマン、シェーファー アヴィ幸樹選手。バスケットを始めてまだ2年足らずのシェーファー選手は、「何もかもが新しいことばかりであり、楽しいことばかりです」と目を輝かせています。合同練習時には、チェコ代表のコーチに教えてもらえる機会があり、「今までやったことないプレイばかりでした。合宿に参加する度に毎回新しいことを吸収できます」とスポンジのような吸収力を持つシェーファー選手。代表合宿はもちろん、中国で行われたキャンプでNBA選手から教わる機会があったり、これからアメリカに渡ってインターナショナルスクールの大会に参加したり、様々な環境に身を投じながら急速に進化を遂げています。

 怪我により、これまでの合宿に参加することができなかった増田 啓介選手が、コンディションを整えて最後の選考会に間に合いました。「もうチャンスは無いと思っていたのですが、またこうして練習に参加させていただいたことをうれしく思います」。すでにチームとして出来上がりつつある男子U-18日本代表チームにフィットするために、コミュニケーションを取りながら積極的にプレイし、ラストチャンスに懸けて猛アピールを続けました。

 実戦を通して大きな成果が見られた今合宿でしたが、日本の大きな課題であるリバウンドが残っています。「中国やイランなどリバウンドの強いチームが多いので、そのためにもこの課題は解決しないといけません」と話すロイブル ヘッドコーチは、来る7月16日(土)~19日(火)に行う国内最終合宿で、少しでも克服できるようさらなる強化を図ります。

 なお、今合宿を経て、7月22日(金)よりイラン・テヘランで開幕する「第24回FIBA ASIA U-18男子バスケットボール選手権大会」へ出場する最終メンバー12名が決まります。