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平成28年度女子日本代表チーム 第6次強化合宿 オリンピック前最後の南米遠征へ本日出発

2016年7月17日

ディフェンスのバリエーションを増やす第6次強化合宿

初めてのオリンピックへ向け「ワクワクとドキドキ」の吉田 亜沙美キャプテン

 リオデジャネイロオリンピック開幕まであと20日となった7月16日(土)の練習を最後に、味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた3日間の国内最終合宿を打ち上げました。「メダルへの挑戦! -『立ち向かう力』『乗り越える力』『日の丸の誇りと自覚』-」をスローガンに掲げた平成28年度女子バスケットボール日本代表チームは、「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2016 三井不動産 BE THE CHANGE CUP」と海外遠征をともに2度実施しながら強化を図り、第6次強化合宿に突入しました。

 「選手たちのコンディションは良く、シュートの確率も上がってきています」と内海 知秀ヘッドコーチが説明するとおり、「アカツキファイブ」女子日本代表チームは順調な仕上がりを見せています。南米遠征を含めた今合宿での目的は大きく2つ。「ディフェンスのバリエーションを増やすこと」と、予定より早くWNBAを切り上げて合流できることとなった渡嘉敷 来夢選手との「2on2のプレイを合わせていくこと」を内海ヘッドコーチは挙げました。ディフェンスに関しては、本番で相手に対応するためにもゾーンを増やし、南米遠征での練習試合で試していきます。そして、朗報は渡嘉敷選手が予定より早く日本代表に合流できることで、12人での強化時間が増えました。さらに精度を高めてオリンピックを迎えられるよう、最終調整を行なっていきます。

 吉田 亜沙美キャプテンは、「チームの雰囲気も良く、セネガルとの3戦でも日本らしいプレイや走るバスケットが出せていました。もう少し細かいところや徹底しなければいけないところはありますが、少しずつチームとしても上がってきています。気持ち的には楽しみにしている部分と、多少の不安もありながら、はじめてのオリンピックなのでワクワクとドキドキという感じです」と、迫る本番に向けた心境を語りました。

 オリンピックに向けて、4月9日(土)より強化をスタートさせてから、本日7月17日(日)でちょうど100日です。三屋 裕子会長から「何かあれば私たちが責任を負うから、みんなは思いきり戦ってきなさい」と激励を受けた「アカツキファイブ」女子日本代表チームは、多くの方々に見送られながら南米遠征を行うアルゼンチンへ出発しました。南米遠征ではアルゼンチン代表と2試合を行った後、ブラジル・サンパウロへ移動し、オリンピックの2戦目で対戦する地元・ブラジル代表と2試合が予定されています。直前で相まみえるブラジル戦について内海ヘッドコーチは、「お互いに探り合いとなるでしょう。個人の特徴などを見極めたいです」と話していました。

 メダル獲得を実現するためにも、まずはグループリーグで4位以内に入り、8強による決勝トーナメントへ進まなければなりません。また、オリンピックに3位決定戦以外の順位決定戦はなく、予選リーグ敗退はそのままオリンピック終了を意味します。内海ヘッドコーチは、「カギは1戦目のベラルーシ戦と2戦目のブラジル戦。これをしっかり戦えるかどうかで流れをつかめるかどうかが決まります。可能性はあるチームであり、何としてでも勝ちという結果を残していきたいです」と照準を合わせています。

 アルゼンチン・ブエノスアイレスからブラジル・サンパウロで実施する南米遠征は7月31日(日)まで行われます。その後、8月に入ると同時に夢舞台であるリオデジャネイロに移動し、現地で最終調整を行なっていきます。まずは、開幕戦のベラルーシ戦での白星スタートを目指して強化を進める「アカツキファイブ」女子日本代表チーム。目標に掲げるメダル獲得へ向け、さらなるご声援をよろしくお願いします。