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バスケットボール男子日本代表国際親善試合2016 日本代表は66-81で敗れて黒星スタート。ジョージ・ワシントン大学#12渡邊雄太選手は2本のダンクシュートを含む15点を挙げる活躍

2016年8月14日

3年ぶりの凱旋試合で活躍を見せたジョージ・ワシントン大学#12渡邊 雄太選手

3Pシュートで追い上げ、19点を挙げた#3辻 直人選手

 アメリカNCAA1部のジョージ・ワシントン大学を迎え、「バスケットボール男子日本代表国際親善試合2016」が、8月13日(土)より大阪にて開幕。第1戦は府民共済SUPERアリーナ(舞洲アリーナ)にて開催されました。

 来日したばかりのジョージ・ワシントン大学ですが、疲れを見せることなく序盤から点差を離していきます。アメリカへ渡る前の2013年6月、フィリピンとの国際親善試合以来となる国内でのプレイを見せる機会となったジョージ・ワシントン大学#12渡邊 雄太選手。ファーストシュートから3Pシュートを決めます。高さもさることながら組織だったディフェンスを前に、日本のオフェンスは阻まれ、第2ピリオド5分を切った時点で15-35と20点差をつけられます。さらに、#12渡邊選手がリバウンドをそのままダンクシュートで叩き込み、会場を沸かせました。そのプレイで日本も火がつき、ディフェンスから速攻を出し、#3辻 直人選手が3本の3Pシュートを決めて30-40と10点差まで詰めます。しかしジョージ・ワシントン大学のラストプレイでバスケットカウントを決められ、30-43で前半終了。

 第3ピリオドはどちらも20点を超える得点の取り合いとなり、51-66。15点を追いかけ最終ピリオドへ。#25古川 孝敏選手が3Pシュートを決め、#24田中 大貴選手がディフェンスから速攻を出しながら追い上げていく日本。しかし、ジョージ・ワシントン大学は昨年の得点源である#34タイラー・カバノフ選手が206cmの身長を生かしてインサイドから攻め、さらには4本の3Pシュートを決められ、27点を許します。残り2分、#23ファイ パプ月瑠選手や#5満原 優樹選手がペイント内を攻めて10点差まで追い上げましたが、最後は再び引き離されて66-81で敗れました。

 勝利したジョージ・ワシントン大学の#12渡邊選手は、「普段はアメリカにいるので、なかなかお客さんたちに自分たちのプレイを生で見せる機会はありません。このように日本代表と国際親善試合という形で、たくさんの方に生でアメリカ大学1部のバスケットを見ていただけたことはすごく良い機会でした」と話すとともに、「日本代表に勝つことができて良かったです」と感想を述べました。15得点、9リバウンド、豪快な2本のダンクシュートで活躍を見せた#12渡邊選手と、27点を挙げた#34カバノフ選手とともに昨年のスターターがそのまま活躍。マイク・ロナーガン ヘッドコーチは、「昨シーズンは28勝し、NIT(全米招待トーナメント)も優勝でき、とても良いシーズンを送れました。ただ、得点上位6人中4人が卒業し、今シーズンはカバノフと雄太がチームの中心になります」と話しており、第1戦はこの2人が期待通りの活躍を見せました。NCAAは現在オフシーズン中のため、決まりにより、本来はヘッドコーチが練習を見たり、チーム練習をすることはできません。しかし、国際遠征を行う場合は事前に10日間まで練習することが許され、短い期間ながらもチームディフェンスが機能し、日本は思うように得点を挙げられませんでした。

 注目された日本代表のエースとして活躍する#6比江島 慎選手と#12渡邊選手のマッチアップ。「比江島選手がチームメイトの時はすごく頼りになる選手です。今回マッチアップしてみても、やっぱり比江島選手のプレイは止めにくいです。いつ攻めてくるか、いつパスするかが分からないのでやりにくい選手でした。さらに今日は辻選手のシュートが当たっていたので、次の試合は比江島選手と辻選手の両方を止めにいかなければ簡単には勝たせてもらえないかなと思いました」と、#12渡邊選手は言います。対する#6比江島選手は、「高さはアメリカの大学でも通用している部分であり、スピードに乗ってプッシュしてきたらなかなか止めることは大変な選手です。ハーフコートではそんなにやられた印象はありませんが、速い展開やリバウンドからやられてしまったので、ディフェンスで止めることができた印象はないです」と悔しい結果に終わりました。

 5本の3Pシュートを含む19点を挙げた#3辻選手でしたが、「この点差が今の日本との実力差であり、現状です。悔しいけど、これを認めて次の試合に臨みたいです」と話す通り、過去を振り返ってもアメリカ大学1部チームには苦戦を強いられてきました。#6比江島選手は、「シュートの確率が悪かったところもありますが、もっと自分から思い切りが良いシュートを打つべきでしたし、冷静にドライブすべきでした。アシストでチャンスメイクをすることはできたとは思いますが、このチームでは自分がもっともっと点を取りにいかなければいけません。もっと速い展開から得点を獲るのが持ち味であり、日本がやりたいバスケットを出して次は勝ちたいです」と反省点を挙げ、次戦での巻き返しを誓います。 

 第2戦は舞台を東京に移し、8月16日(火)19:00より両国国技館にて開催します。チケットは「ローソンチケット」ほか、各種プレイガイドにて好評発売中です。夏休み時期とあり、既に完売となっている席種がございますので、良い席のチケットはお早めにお買い求めください。
 また、全試合「スポナビライブ」にてLIVE配信されています。会場に来られない方は、ぜひLIVE配信にてお楽しみにください。