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2016 FIBA ASIAチャレンジが開幕 予選1次ラウンド第1戦 男子日本代表チームは韓国に73-80で敗れ、黒星スタート

2016年9月10日

両チームトップの29点を挙げ、手応えを感じる#6比江島 慎選手

オフェンスリバウンドからダンクシュートを叩き込む#35アイラ・ブラウン選手

 2020年東京オリンピックを前に開催される2019年FIBAワールドカップのアジア・パシフィック予選(2017年11月よりホーム&アウェイ開催)に向けた第一歩となる「2016 FIBA ASIAチャレンジ」がイラン・テヘランにて開幕。
 4グループ×各3チームに分かれて行われる予選1次ラウンドがスタートし、グループDの「アカツキファイブ」男子日本代表チームは韓国と対戦。

 第1ピリオド、ディフェンスからオフェンスチャンスを作ってリードを奪った日本は22-13とし、好スタートを切ります。第2ピリオド、韓国に3Pシュートとゾーンディフェンスで巻き返され、34-38と逆転されて前半を終えます。
 第3ピリオドは一進一退の展開で進む中、最後のオフェンスで#6比江島 慎選手からパスを受けた#35アイラ・ブラウン選手がそのままアリウープを決めて、55-54とリードして最終ピリオドへ。引き離したい日本でしたがシュートは決まらず、逆に韓国が着実に得点を挙げ、リードを広げられます。日本も諦めずにルーズボールを追い、ベンチメンバーが鼓舞し続けましたが、最後はミスで自滅。73-80で敗れ、黒星スタートを喫しました。

 「勝負所のターンオーバーをやってはいけない僕と辻(直人)さんの2人がやってしまったのは課題です」と反省点を挙げた#6比江島選手。あと一歩に迫った終盤、ディフェンスを頑張ってチャンスを得ながら、パスミスを犯してしまったのは悔やまれる点です。しかし、なかなかシュートが決まらなかった重たい立ち上がりから積極的に攻め込み、両チームトップの29点を挙げる活躍を見せました。日本のエースとしての自覚を持ってプレイしたことで、「最近、自分らしいプレイができていなかったので、韓国が開き直らせてくれたのは良かった部分です」と前向きに捉えています。

 先月帰化申請が受理され、新戦力として加わった#35アイラ・ブラウン選手。大会前、“オフェンスリバウンドやブロックショットで相手に脅威を与える存在になる”と長谷川 健志ヘッドコーチが話していたとおり、デビュー戦はオフェンスリバウンド8本、ブロックショットは2本。さらに、「ランニングプレイでの良いプレイもありました」と長谷川ヘッドコーチが言うように、ディフェンスから速攻を出して点差を広げた第1ピリオドでは躍動していました。第3ピリオドのアリウープに関しては、「タイムアウトは早いとは思いましたが、1点でも逆転して終わりたかったのでアイラのプレイを作りました」と、長谷川ヘッドコーチの指示に応えるプレイを見せ、次戦以降も期待が高まります。

 あと一歩及ばず、悔しい敗戦となりましたが、その中でも手応えは感じられました。「アイラが入ってくれたことはプラスでしかないです。オフェンスリバウンドとディフェンスではブロックショットをしてくれて、まだ合流して間もなくチームができていない中でも十分に戦えたことは収穫でした」と#6比江島選手は話しており、今大会を通じて成長するためのきっかけも得られています。長谷川ヘッドコーチも、「総じて言えば、1試合目にしては自分たちのやるべきプレイを良い形で出せた場面がありました」と話しており、良いところを継続し増やしていきながら勝利を目指していきます。

 次戦は1日空いて、9月11日(日)18:30(現地時間 14:00)より、予選1次ラウンド第2戦をタイと対戦します。タイは明日初戦を迎え、韓国と対戦します。