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平成29年度男子U19日本代表チーム 第1次強化合宿 開催報告

2017年4月12日

声をかけてチームを引っ張る三上 侑希選手(中央大学 2年)(写真:左)

初招集された期待の榎本 新作選手(ピマ・コミュニティ・カレッジ 1年)

 平成29年度バスケットボール男子U19日本代表チームは、7月1日より開幕する「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017」へ向け、4月7日(金)~10日(月)の4日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて、今年度初となる第1次強化合宿を実施しました。

 この世代としては1999年の第6回大会以来、18年ぶりの世界大会に挑みます。当時の男子U19日本代表(ジュニア日本代表)では、現在、Bリーグで活躍する田臥 勇太選手(栃木ブレックス)や鵜澤 潤選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、山田 大治選手(広島ドラゴンフライズ)らが出場しました。予選ラウンドでは1勝もできずに順位決定戦へとまわり、中国(○79-77)とポルトガル(○87-85)に勝利を挙げ、通算2勝6敗で16チーム中14位の結果でした。2014年FIBA U17世界選手権は、通算1勝6敗で同じく14位に終わっています。

 既に、FIBA U19ワールドカップ2017の組み合わせは決まっており、FIBAランキング27位の日本と予選ラウンドで対戦するのは、カナダ(同3位)、スペイン(同5位)、マリ(同30位)となりました。
 世界を相手に、まずは1勝を目指す男子U19日本代表チームは、最強メンバーで臨むべく、世界にアンテナを張って選手を発掘してきました。今回、アメリカから新たに招集されたのが、榎本 新作選手(ピマ・コミュニティ・カレッジ 1年)です。

 アメリカの短期大学にあたるピマ・コミュニティ・カレッジで、得点平均15.3点(FG率52.7%)、リバウンド4.2本。前回合宿から参加する予定でしたが、ジュニアカレッジ(短大)の全米選手権においてベスト8まで勝ち進んだことで、1ヶ月遅れでの参加となりました。
 トーステン・ロイブルヘッドコーチが選手の情報を収集する場合、所属チームではなく対戦相手のヘッドコーチに話を聞くスタイルであり、「周りのチームのヘッドコーチに話を聞いたところ、彼の名前をみんなが知っていました」。また、NBA選手が参加するアメリカのキャンプでMVPを獲得した経緯もあり、「何か良いものを持っているはずだ」と、初招集に至りました。

 そのプレイを見た印象は、「運動能力はずば抜けており、リバウンドが強いです。日本が目指すモーションオフェンスのスタイルにも合っていますが、今回は日本に移動してのすぐの練習だった影響もあるのか、走って飛び続ける脚力がまだないように見えました。日本が世界を相手に勝つためにも40分間走り続けなければなりません。40分間相手も走らせ、疲れさせることができた時に勝つチャンスが出てきます。榎本選手はとても貪欲に練習に臨み、日本代表のスタイルを尊重してプレイしてくれていました」とロイブルヘッドコーチは評価しています。

 榎本選手は、「招集された時はビックリしました。日本のトッププレイヤーたちと一緒にバスケットができて、すごくうれしいですし、日本は自分の生まれた国でもあるので、その代表に候補選手として選ばれたことは、とても光栄に思っています。トランジションで走ることが得意なので、走ってフィジカルの差をアピールしていきたいです」と話し、その存在感を示しています。

 昨年、アジア2位となった男子U18日本代表がベースとなり、毎月のように合宿を積み重ねていることでチームとしてまとまってきており、練習の雰囲気も明るいのが特徴です。新たにライバルとなる榎本選手に対しても、チームメイトたちは率先して声をかけ、分からないところを教え合う優しさを持っています。そのおかげで、たった4日間の合宿中にも関わらず、榎本選手はすでにチームにフィットし始めており、他のメンバーもオフェンスでのコンビネーションプレイが増えてきました。

 一方、和気あいあいとした緩みが練習中に見られるのを懸念しているのは、三上 侑希選手(中央大学 2年)。
「このチームの良いところはすぐに仲良くなれるところですが、練習とコート外の切り替えをしっかりしないと、その良い部分も短所になり兼ねません。ケジメをしっかり付けるためにも、自分が練習中から引き締める役目だと思っています。今はまだ選考段階なので、危機感を持って練習しないといけないです」と、キャプテンとして世界で勝つためにも練習中から闘争心を出し、集中して臨まなければなりません。

 今合宿では欠席となりましたが、早ければ次回合宿より、日本人として初のNCAAトーナメント(全米大学選手権)の大舞台に立った八村 塁選手(ゴンザガ大学 1年)が合流できるよう調整を行なっています。
 ロイブルヘッドコーチは、「彼がカギを握っている」と話しており、本番まで3ヶ月を切った今も、最終メンバー12名を確定できない理由の一つでもあります。明成高校での3年間、ともに日本一に立ち続けた三上選手は、「日本人でNCAAの最高の舞台に進んだのは塁だけなので、すごいとしか言いようがないです。塁が帰って来るまでの間にもっと仕上げていきたいですし、日本のチームだって頑張っていると思ってもらえるようにしなければなりません」と、さらに気を引き締めています。

 次回、男子U19日本代表チームの第2次強化合宿は、5月19日(金)~5月21日(日)に予定されています。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。



■大会概要
大会名:FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017
    (FIBA U19 Basketball World Cup 2017)
日 程:2017(H29)年7月1日(土)~9日(日)
開催地:エジプト・カイロ

出場チーム:16か国
【グループA】未定(アメリカ大陸)、ニュージーランド、韓国、フランス
【グループB】ドイツ、エジプト、プエルトリコ、リトアニア
【グループC】カナダ、日本、スペイン、マリ
【グループD】イラン、アンゴラ、イタリア、アメリカ

FIBA大会公式サイト:
http://www.fiba.com/world/u19/2017

※昨年7月に開催された「第24回FIBA ASIA U-18男子バスケットボール選手権大会(イラン・テヘラン)」において、日本は2位となり、本大会の出場権を獲得しています。