JBA公式Facebook JBA公式Twitter JBA公式LINE JBA公式LINE

ニュース

バスケットボール男子日本代表チーム 第4回重点強化合宿① 開催報告

2017年4月20日

パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーより伝授されるピック&ロールが体に染みついてきた安藤 誓哉選手(秋田ノーザンハピネッツ)

分かっているはずのスクリーンのかけ方だが、掘り下げて知ることにより、可能性が広がった太田 敦也選手(三遠ネオフェニックス)

 昨年12月より継続的に、現時点での“ベストな30人”となる男子日本代表候補 重点強化選手を招集して行われてきた重点強化合宿も4回目を迎えました。最初の15名で行われた第4回重点強化合宿①は、4月18日(火)から19日(水)までの期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて実施。
 Bリーグは43試合を戦い終え、疲労が蓄積されている選手たちのコンディションを考慮し、これまでとは異なり月曜日をオフに設定。アウェイで試合を行なった選手たちも帰宅でき、リフレッシュして今合宿に臨めたことで、これまでよりも少し強度が高まった合宿となりました。

 小さな日本代表が世界を相手に勝つためにも、「単に“良いディフェンス”をするのではなく、“最高のディフェンス”を作り上げていこう」とルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーはディフェンスをベースに強化を進めています。速攻により人数が劣勢となる場面でのトランジションディフェンスに時間をかけ、練習が行われました。
「2on1、3on2、4on3と一人足りない中でも、しっかりローテーションをして相手を捕まえて、簡単にシュートを与えない」ようにする練習をフルコートで展開。「今回の練習で素晴らしかったのは、オールコートでプレッシャーをかけ続けてくれたことです。ギャンブルせずに、相手を40分間苦しめるディフェンス」を目指しています。

 “最高のディフェンス”をして相手の攻撃を防いだ後は、トランジションを速く走り、ピック&ロールを使いながら、より良いスペースを生み出し、アグレッシブにシュートに行くのが日本代表のオフェンススタイル。特に世界基準のピック&ロールをパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーより伝授され、新たな日本の武器として磨きをかけてきました。ポイントガードの安藤 誓哉選手(秋田ノーザンハピネッツ)は、「本当に細かく指導してくれるので、体に染みついてきています」と体得し始めています。

 2月に行われた「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2017」のメンバーに選ばれたものの試合に出る機会はなく、悔しい思いをした安藤選手。しかし、「イラン戦を間近で見られたことは学ぶことも多かったですし、まずは練習からタフにやることが大事です」と、貪欲に全てを吸収してきた成果を今合宿やBリーグでも発揮しています。「日本のトップ選手たちと一緒に練習ができていること自体がモチベーションになっています。本当にここで練習できることがうれしく、得られるものしかないので、とても刺激になっています」と今合宿中も前向きに、楽しそうに練習していたのが印象的でした。

 そのピック&ロールを成功させるためには、相手ディフェンスを止めるスクリーンが重要です。これまでもスクリーンには定評がある太田 敦也選手(三遠ネオフェニックス)。さらに「角度を一つ取っても『あと半歩深くかけろ』や『もう少し速くダイブしろ』など、本当に細かく教えてくれていますし、そのレベルまで突き詰めなければいけないことが分かりました」とその奥深さを実感しています。これまでのバスケ人生を振り返っても、「このようにピンポイントな角度や足の位置まで徹底して教わったことは初めてです。まだまだ足りない部分があったことを知れたとともに、そこを突き詰めれば本当のスクリーンをかけられるようになるわけです。やればやるだけ得られるものは大きいです」と話しており、Bリーグでも活躍の幅が広がっています。

 シーズン中の合宿により、口では「きつい」と弱音を言う選手たち。ですが、「ルカコーチから強度を抑えても良いとは言われており、最初はゆっくりやってますが、集中してくると段々と速くなっていき、結局は全力で練習しています。でも、それはすごく良いことですし、今後のホーム&アウェイで行われるFIBAワールドカップ アジア予選は必然的にシーズン中になるわけですから、絶対に慣れていかなければいけないことです」と言う太田選手らベテラン勢が率先して走っていました。体が勝手に反応してしまうのもバスケットボールを専業にし、バスケットが大好きな選手たちの集団だからこそです。

 約3時間の練習を終えた後、選手たちは佐々 宜央アシスタントコーチとともに4名のスキルトレーニングに特化したサポートコーチや、スポーツパフォーマンスコーチのところへ自ら志願し、スキルアップに勤しんでいるのもその現れです。大村 将基コーチ(大阪エヴェッサ)の下では、ビッグガードの比江島 慎選手(シーホース三河)と馬場 雄大選手(筑波大学 4年)とともに、208cmの竹内 公輔選手(栃木ブレックス)もドリブルドリルにチャレンジしていました。大きな選手たちはハンドリングや3Pシュートを磨き、ガード陣はペイントエリア内へドライブアタックのスキルアップやスポーツパフォーマンスコーチとともにウエイトトレーニングに励んでいました。多くのコーチ陣がいることで、弱点や未開発の部分を伸ばす自主練習が活性化しており、新しい文化が芽生えています。

 4回目にして、パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーが掲げる「INTENSITY(プレイと気持ちの両面の激しさ)」「AGGRESSIVE(攻撃性・積極性)」「SOLIDNESS(ミスをしない堅さ)」がコート上でスムーズに表現でき始めていました。
 来週、4月25日(火)~26日(水)は残る15名を招集し、第4回重点強化合宿②が実施されます。

 本年6月に、長野市真島総合スポーツアリーナ(通称:ホワイトリング)で開催される「第5回東アジアバスケットボール選手権大会」まで1ヶ月半を切りました。
 2020年東京オリンピック出場を目指す男子日本代表チームにとっては、第一歩目を踏み出す絶対に負けられない大会です。目標は優勝。シーズン中にも関わらず重点強化合宿を行い、他の国々よりも早くに強化をスタートさせて改革を行なってきました。日本のファンの皆さんにはもちろんですが、アジアのライバルたちに日本代表の位置をアピールするためにも大きな一歩を踏み出せるよう、さらに精度を高めていきます。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。