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「東日本大震災」被災地復興支援 男子日本代表国際親善試合2011 第1戦岡山大会

2011年6月30日

 「東日本大震災」被災地復興支援 バスケットボール男子日本代表国際親善試合2011(兼 第26回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 兼 2012年ロンドンオリンピック アジア地区予選 壮行試合)は本日より開幕。第1戦 岡山大会の会場となった桃太郎アリーナには大勢のファンが集まる中、今年度初となる日本での公式戦が行われました。

 試合は、日本#9川村の3Pシュートで先制。一方のエス オリバーはインサイドを起点に得点を重ねていく 。前半は攻守の波を入れ替え、32-32と同点で終了。後半立ち上がり、日本はミスが続き連続失点し、32-42と10点ビハインドとなる。そこで日本はすぐさまタイムアウトを要求し、その後、ゾーンディフェンスでしのぎながら我慢してついていき、50-53と3点差に追い上げる。最終ピリオド。日本は#11網野、#9川村のシュートが決まって逆転すると、そのまま一気に波に乗って突き放し、75-61で初戦勝利を挙げた。ディフェンスの粘りと、#9川村の爆発で一気に勝利に持ち込んだ1戦でした。

 勝利で終えた試合後、網野キャプテンから「皆さんの応援のおかげで良い結果を出すことができました」と、会場へ来ていただいた方へ感謝の言葉を述べました。また、記者会見では「復興支援ゲームなので、ホームで勝ててまずは良かったです」とコメントした竹内公輔選手。中国地方出身である広瀬健太選手は「家族や知人も多く応援に来てくれていましたので、恥ずかしいプレイはできないと思っていました。オフェンスでもディフェンスでも、アグレッシブにプレイしたことでチームに貢献できたと思っています」とこう語ったとおり、途中出場ながら10得点をあげ、勝利に貢献しました。

 一方、逆転負けを喫したエス オリバーのジョン・パトリックヘッドコーチは「昨日からチーム作りを始めたばかりの中、レベルの高い日本代表チームと試合ができたことは本当に良い経験でした。特に川村選手はドイツにもいないようなシューターなので、どうやってディフェンスしたら良いか、また日本のゾーンディフェンスをどう攻めるかなど、いろんな課題がありました」と語り、試合を振り返りました。また、ベンジャミン・ジェイコブソン選手は「観客の雰囲気がとても良かったです。私たちはアウェイなのですが、日本代表同様に私たちを応援してくれた皆さんに感謝します。この敗戦から多くのことを学ぶことができましたので、第2戦以降はしっかり修正して頑張りたいです」とこう語りました。

 エス オリバーが攻められなかったと語ったゾーンディフェンスについて、日本のトーマス・ウィスマンヘッドコーチは「ゾーンディフェンスはミスがあってもカバーしながら、激しいディフェンスをすることができました」と及第点を与えました。この試合、両チーム合わせて最高となる27得点をあげた川村卓也選手は「最終ピリオドはみんなでディフェンスから頑張って走れたことで、良い形につながったと思います。個人的には良いタイミングでシュートは入りましたが、第2、第3ピリオドに仕事ができなかったので、残り2戦は1試合を通じて自分のやるべきことをしっかりやりたいです」とこう語り、次戦へ向けて気を引き締めました。

 今大会は次戦、今週末の7月2日(土)に第2戦 袋井/掛川/磐田大会 in エコパ、第3戦 東京大会と続きます。前売券はチケットぴあにて絶賛発売中(第2戦の前売券は7月1日(金)20時まで)。多くの方のご来場をお待ちしています。