ニュース

ハヤブサジャパン 男子日本代表チーム 第17次強化合宿開催

2011年9月9日

 いよいよ大会開幕まで6日と迫ったハヤブサジャパン 男子日本代表チームは、9月7日(水)から味の素ナショナルトレーニングセンターにて、大会前国内最後となる第17次強化合宿をスタートさせました。

 合宿初日の9月7日(水)、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは、「第26回 FIBA AISA男子バスケットボール選手権大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選 日本代表選手発表記者会見を実施。記者会見には、樋口隆之専務理事兼強化本部長、萩原伸浩男子強化部長、トーマス・ウィスマンヘッドコーチ、日本代表選手12名が登壇しました。

 まず、樋口専務理事兼強化本部長より、「今年度の男子日本代表チームは、42名の日本代表候補選手を選出、3つのグループに分け、4月に強化活動をスタートし、これまで東アジア選手権大会、国際親善試合、ジョーンズカップで実戦経験を積み、海外遠征2回を含む16回の合宿を経て、強化を進めてまいりました。これもまた、いよいよ9月15日より中国・武漢にて開催される本大会にて、2012年のロンドンオリンピック出場権獲得を果たすためであります。総決算となるこの大会で、良い結果が出せるよう、ここにおります12名の日本代表選手をはじめ、スタッフ一同チーム一丸となり、大会へ挑みます。応援のほどよろしくお願いいたします。」と挨拶。

 萩原男子強化部長からは、日本代表選手12名の発表後、「最強のメンバーを念頭に置きつつも、今後を担う若手選手も招集した総勢42名からスタートした日本代表チームは、総決算となるロンドンオリンピックアジア地区予選にてオリンピック出場権をかけて戦う 12 名を絞り込み、中国・武漢で行われる本番へ臨みます。先日長崎県大村市行われた女子 FIBA ASIA 選手権では3位となり、残念ながら今大会でのオリンピック出場権獲得とはなりませんでしたが、世界最終予選の出場権を得ました。男子も3位以上を目指し、とにかくロンドンオリンピック出場の切符を獲るべく最後まで頑張っていきます。中国、西アジアなど強豪がそろい、厳しい戦いが予想されますが、42名からスタートしたハヤブサジャパン12名と、全国のバスケットボールファンの皆様の絶大なる応援の中で、是非とも成果をあげたいと思っています。」と説明しました。

 トーマス・ウィスマンヘッドコーチと、日本代表選手12名を代表して4選手が大会へ向けた抱負を述べました。

■トーマス・ウィスマンヘッドコーチ
 今回、42名の日本代表候補選手から選ばれた日本代表選手12名は、最後までハードにプレイした中で勝ち得たものです。4月からタフなチーム作りを意識して、フィジカルが強く経験ある対戦相手との戦いの中で自分たちの成長を目指して、FIBA ASIA 選手権を想定した強化を続けてきました。西アジアの台頭もあり、アジアのバスケットボールスタイルがフィジカルの強いチームが増えてきた中で、日本の課題であるフィジカル面を克服し、本番へ臨む準備ができました。
 オリンピックでの出場枠は今大会で1枠、また2位、3位になれば世界最終予選に出場し、オリンピックの望みをつなげることができます。その前にまずはベスト4を目指し、その先へ進んで行きたいです。最初の予選ラウンドでは確実に勝利し、決勝トーナメントへ向けて良い位置を確保してベスト4に入り、そして決勝に進出し優勝を狙って、オリンピックを目指したいです。
 昨年度の日本代表チームのテーマは、“アジア諸国からの尊敬を勝ち取ること”を目指し、達成できたと思っています。今年はもう一歩前進させ、アジアのベスト4に入ること、もちろんそこに到達したら、さらにその先につながる道を目指します。このチームはそのチャンスがありますし、そこに向けて選手全員が一生懸命に取り組んでいます。

■網野友雄選手(リンク栃木ブレックス)
 ここまで強化活動での努力がアジア選手権での結果に繋がると信じています。前回のアジア選手権大会では大変悔しい思いをしましたが、自分たちはチャレンジャーで失う物は何もないので、オリンピック出場権獲得を目指して、チーム全員で暴れてきたいと思います。日本のファンの皆さんにオリンピック出場という良い結果を持って帰ってこられるよう、チーム全員で戦っていきますので、応援よろしくお願いいたします。

■石崎 巧選手(財団法人日本バスケットボール協会)
 昨年からウィスマンヘッドコーチの求めるバスケットの理解を高めてきましたが、コートでそれを表現できている時間帯は良い結果が生まれていると思います。まだヘッドコーチの求める理想のバスケットには遠いかもしれませんが、自分たちがもっとステップアップすることで大きな結果を残せるチームになれる可能性を秘めていると思っています。目の前にあるアジア選手権大会ではチーム全員でステップアップしながら一つ一つ全力で戦い抜き、オリンピック出場権獲得を勝ち取るために頑張っていきたいと思います。

■竹内公輔選手(トヨタ自動車アルバルク)
 4年前のオリンピック予選では、地元開催ながら結果を残せず、非常に悔しい思いをしました。その悔しさをリベンジできるよう、強い気持ちを持って戦います。高さはないですが、その分粘り強いディフェンスで相手を苦しめて、僕自身はリバウンドの面で貢献できたらと思っています。

■川村卓也選手(リンク栃木ブレックス)
 ドイツ遠征に参加できなかったにも関わらず、最終メンバーに残れたことを感謝したいです。状態は1ヶ月前よりも非常に良くなっており、コート上で自分のパフォーマンスを出せるようになっています。4年前に日本で開催されたオリンピック予選で勝ちきれなかったこと、そして個人的にはついていくだけの立場から、今年はチームを引っ張っていかなければいけない立場になった大きな責任もあります。また、この9番を背負う責任もありますので、今大会では大きな目標に向かって頑張りたいです。応援よろしくお願いします。

 「第26回 FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選」は、9月15日(木)より開幕します。ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは万全の状態で大会を迎えるべく、9月11日(日)まで国内で最終調整を行い、9月12日(月)に決戦の地となる中国・武漢へと出発します。