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FIBAオリンピック世界最終予選 大会第6日目 現地レポート

2012年7月1日

 ロンドンオリンピック世界最終予選 第5日目。昨日、準々決勝でチェコに敗れ、敗者復活戦へとまわったハヤブサジャパン 女子日本代表チーム。敗れた4チームで、たった1つのロンドンオリンピック出場枠を賭けた試合が始まりました。負ければオリンピックへの夢は再び4年後まで振り出しに戻り、勝利しか許されないサバイバルマッチ。準決勝の2つのカードは、日本vs韓国、アルゼンチンvsカナダと、どちらも同じ大陸同士の対戦となりました。

 日本は、2003年に仙台で行われたFIBA ASIA選手権で勝利して以来、FIBA主催大会では韓国に勝てていません。その対戦成績だけで言えば、分が悪いハヤブサジャパン。しかし、全チームが死に物狂いでロンドンオリンピック出場権を争うここから先は、何が起こるかは分かりません。どちらがより強くオリンピック出場への思いを強く持ってコートで現すかもとても重要となります。

 その気持ちが乗った状態でコートに入れたのは日本の方でした。開始早々から次々と得点を決め、5分経過した時点で14-2と一気にリードを奪い、たまらず韓国はタイムアウト。しかし日本の勢いは変わらず、その後も連続得点を決め29-4、昨日とは打って変わって大量リードし、第1ピリオドが終了。第2ピリオド立ち上がりこそ、日本は攻めあぐみ、相手に3Pシュートを許しましたが、前半だけで8本のスティールを奪って攻撃を仕掛けると再び点差は広がり47-20、27点リードで前半終了。毎日のように声援を送ってくれている日本の方々はもちろん、観戦に来ていた地元トルコ人、日本を破ってオリンピック出場を決めたチェコサポーターも一緒になって応援してくれていました。異国の地で試合をしているにも関わらず、ホームのような環境が日本を後押ししてくれました。

 後半の立ち上がりもしっかり集中してディフェンスから流れを作ると、#12吉田選手がファウルでもらったフリースローを2本沈め、早々に53-23とし、日本のリードは30点。#13大神選手、#12吉田選手は早々にベンチへ下がり、#4大庭選手、#9久手堅選手と交代。#14篠原選手も今大会初出場を果たし、ベンチメンバーが出てもそれまでの勢いをしっかりとつないで、65-33と32点差で第3ピリオドを終えます。12名の選手全員がコートに立った準決勝は、79-51と歴史的な圧勝で韓国を下し、ロンドンオリンピック出場を争う最後の戦いに駒を進めました。

 ライバルを相手に一度もリードを許すことなく完璧なゲームをしたハヤブサジャパンのコメントをご紹介します。

内海 知秀ヘッドコーチ
 昨日のチェコ戦同様にディフェンスが、今大会を通じて安定してきています。今日の試合でもしっかりとディフェンスを頑張り、それを得点につなげられたことが良い形となって先手を取ることができました。韓国はベテラン選手が多く、僅差の試合になるとゲームの作り方が巧いチームですので、序盤から点差を離せたことで良い展開でゲームを進めることができました。明日は我々がずっと目標にしてきたロンドンオリンピック出場を決める最後の戦いです。しっかりと勝ちにいかねばならない大事なゲームになります。そのためにも、ディフェンスをしっかり頑張ることが一つのキーになると思います。

#13 大神 雄子キャプテン(JXサンフラワーズ)
 韓国は最大のライバルであり、バスケットだけではなく日本と韓国の試合は特別ですし負けられない戦いです。両者がプライドを賭けて戦った中、思い切って倒せたのは、過去の試合を含めてしっかりと自分たちが前に進んでいることを韓国に見せつけることができたと思います。丁コーチのためにも、この韓国戦は大事にしようとチームみんなで話し合っていました。丁コーチが教えてくれたスティールの仕方を積極的に出したことで、みんながスティールすることが出来ました。オフェンスは内海ヘッドコーチ、ディフェンスは丁コーチ、スカウティングは小嶋コーチと、それぞれのコーチの言うことをしっかりと選手たちができたことで、また次につながるという実感があります。

#12 吉田 亜沙美選手(JXサンフラワーズ)
 昨日の試合は出だしが本当に悪い中、3点差まで詰めることができたことは自分たちの力であり、ずるずると行かずに諦めないで戦う姿勢を取り戻せた試合でした。今日の入り出しは大事にしようとしていましたし、昨年の長崎で逆転負けした試合を経験した選手たちにとっては、やっと気持ちが吹っ切ることができる試合になりました。気持ちが上回って勝つことができました。この大会に入る前、丁コーチからは10得点、アシスト7~8本、スティール4~5本を平均的に獲ってこいと言われてきましたが、やっと取ることができました。韓国との対戦はモチベーションが上がりますし、今日負けたら終わりという試合で、日本の強さを見せられましたし、自分としても気持ちを強く持って試合に入ることができました。シュートを落としても良いから積極的に行こうと決めていました。流れが悪くなった時に自分のドライブが効いてくると思っていましたので、自分を信じてプレイして良かったです。

#11 木林 稚栄選手(JXサンフラワーズ)
 今日はミーティングから「絶対に勝てる」という雰囲気があり、強い気持ちを持ってみんなで頑張ろうと言って試合に臨みました。リバウンドの出来は良かったです。しかし、出場した瞬間にジャンプシュートを2本落としてしまいましたので、そこが決められたらもっと良かったと思います。日本代表や国際試合がこの大会で始めてですが、特に緊張とかはありません。チームのみんなが「勝とう!」ということしか言っていないこともあり、そのことしか意識していませんので、多分緊張もないのだと思います。控えメンバーとして、流れが悪い時に自分が出て、リバウンドを1本獲って流れを変えられるようなプレイをすることをいつも心掛けてコートに出ています。

#4 大庭 久美子美選手(デンソーアイリス)
 自分の持ち味であり、日本の武器でもあるのがスピードですので、ディフェンスをしっかり守ってからの走り出しを意識してプレイしました。先発メンバーの勢いに乗って自分たちもしっかりプレイできたと思いますし、明日につながる良いゲームだったと思います。スティールを決めたことに関しては、朝の練習でアジャストして準備しており、自分の頭の中にも入っていましたので狙っていました。明日の試合もしっかり準備して勝ちにいきます。

#10 藤原 有紗選手(デンソーアイリス)
 昨日のチェコ戦では負けましたが、チームがひとつになって追い上げられたことで強い意識を持つことができました。試合前のミーティングでも、「チーム一丸になって挑もう」とか、「気持ちが強い方が勝つ」などと言い合いながら気持ちを一つにして試合ができたことが良かったです。チームメイトからは、シュートが外れてもリバウンドを獲るから積極的に打つように言ってくれていますので、本当に力強いですし、気にせずに打てています。もうここまできたら、大神選手が言ってたように、気持ちが強い方が勝つと思います。負けたくない気持ちを強く持って臨みます。個人としては3Pシュートを大事なところで決められるように一本一本シュートを打つことと、しっかり走ってチームの流れをつくれるように頑張ります。

#14 篠原 恵選手(富士通レッドウェーブ)
 この少ないチャンスの中で得点を決められたことは良かったです。なかなか出番はありませんでしたが、同じポジションのメンバーのプレイをしっかりと見て準備はしていました。明日はチャンスがあるかどうか分かりませんが、少ない時間でも自分の存在をしっかりアピールできるように頑張ります。

準決勝 全対戦カード結果
日本 ○ 79-51 ● 韓国
カナダ ○ 58-41 ● アルゼンチン

 明日はいよいよ最終日。最後のオリンピック出場国が決まります。ラストゲームに立つのは、我らがハヤブサジャパン 女子日本代表チームとカナダ代表。昨年の国際親善試合で3連戦を戦い、2勝1敗で勝ち越しています。その時、カナダ代表のアリソン・マクネイルヘッドコーチは「次に会うのはロンドン。それまで会う必要はないので、お互いにロンドンの切符を獲得し、現地で会いましょう」とコメントを残して日本を発ちましたが、その約束は果たすことができず、明日直接対決となり、勝った方のみがロンドンオリンピック出場を果たします。ここまで来たら、日本に吉報を届け、オリンピックの切符を持って帰るしかありません。

 日本vsカナダの最終戦は、7月1日(日)18:00(日本時間2日0:00)よりティップオフ。この試合もNHK BS1にて生放送されます。ぜひ、最後までご声援をお願いいたします。