ニュース

第34回女子ウィリアム・ジョーンズカップ 第5戦 vs国泰人壽 現地レポート

2012年7月13日

 7月7日(土)より開催された「第34回女子ウィリアム・ジョーンズカップ」に参加した平成24年度バスケットボール女子ユニバーシアード日本代表チーム。ジョーンズカップ第5日目、4日間終えての成績は、日本 3勝1敗、国泰人壽 4勝0敗と、この最終戦に日本が勝利すれば優勝のチャンスがある大切な1戦。

 1か月前に行われたタイペイ遠征(全日本大学連盟主催の遠征)では、国泰人壽の下部組織・文化大学(実際には一緒に練習及びチームを組んでおり、文化大の学生が4名在籍している)とゲームを行い、57-86と19点差をつけられ敗戦した。国泰人壽はタイペイ実業団として18年連続優勝、長身者と力強さを備えたNo.1のチームである。

 日本のスターティングメンバーは#4篠崎、#6加藤、#7小菅、#10瀬崎、#12近藤。対する国泰人壽は、#5(G・174cm)、#6(C・184cm)、#7(SG・170cm)、#18(F・180cm)、#19(CF・178cm)と平均身長は177.2cmと、日本は平均身長で6cm高い相手との対戦となった。

 第1ピリオド、互いにマンツーマンディフェンスでスタート。国泰人壽は#6のインサイドを中心に加点すると、対する日本は#10瀬崎のジャンプシュート、3Pシュートで応戦する。しかし、国泰人壽のインサイドを抑えることができず、主導権を奪われる。その後、日本は#14角畑、#4篠崎が果敢にドライブインを試みるも、相手のディフェンスに阻まれ、逆に国泰人壽#7にインサイドアウトからの3Pシュートを決められる。8-14、日本はタイムアウトを要求し、立て直しを図る。タイムアウト後、日本は3Pシュートやドライブインで得点するが、最後、国泰人壽#10にブザービーターを決められ、13-26と日本13点ビハインドで終了。

 第2ピリオド、日本ボールからスタートすると、#14角畑のドライブインで先制。続けて#4篠崎、#13桂のリバウンドシュート決まり、じわじわと追い上げる。対する国泰人壽は、執拗にインサイドにボールを集め、#18と#19が得点を挙げる。しかし、日本は攻守によく足が動き、相手のターンオーバーを誘発する。残り5分30秒、速攻から#4篠崎がバスケットカウントを沈め、26-32と詰め寄る。しかし、日本はフォワードポジションのディナイが甘く、簡単に相手センターにボールを集められ、国泰人壽#6に連続得点を許す。28-42、日本は国泰人事に前半ペイントエリア内で36点許し、前半終了。

 第3ピリオド、国泰人壽はピック&ロールからオフェンスを組み立て、#19の3連続ゴールでリードを伸ばす。一方の日本も、#12近藤の3Pシュートや#7小菅のリバウンドシュートで応戦するが、なかなか得点差は縮まらない。中盤、33-53と20点差に引き離され、たまらず日本はタイムアウト。日本はタイムアウトで立て直しを図るが、その後ことごとくシュートが決まらず、苦しい時間帯となる。終盤、国泰人壽はリバウンドボールを支配して速攻を繰り出し、残り45秒には#16の3Pシュートを決められる。日本は再びタイムアウトを取るが、国泰人壽は2-3ゾーンディフェンスに切り替え、日本はリズムを掴めない。最後、国泰人壽#12のブザービーターが決まり、37-66と国泰人壽に大きくリードを広げられ、最終ピリオドへ。

 第4ピリオド、後がない日本は、速い展開で相手チームを切り崩すと、ディフェンスではオールコートマンツーマンで積極的に仕掛け、24秒オーバータイムを取り勢いづく。しかし、国泰人壽も確実にインサイドプレイで#6が得点を挙げる。日本は#14角畑、#4篠崎の個人技中心のオフェンスになり、なかなかリズムが掴めず、フリースローの得点のみの時間帯が続く。一方、国泰人壽は#6、#18のゴール下シュート、#13の3Pシュートで、40-79と得点差を広げる。残り5分13秒、日本はタイムアウト。タイムアウト後、日本は#10瀬崎の連続ゴール、#6加藤のバスケットカウントで一矢を報いるが、国泰人壽もうまくメンバーチェンジを繰り返し、時間が過ぎていく。51-91、国泰人壽のインサイドに圧倒され、40点差で完敗した。

 7月7日(土)から5日間にわたり開催された「第34回女子ウィリアム・ジョーンズカップ」は閉幕。
 最終順位は、1位:国泰人壽(チャイニーズ・タイペイ)、2位:中華電信(チャイニーズ・タイペイ)、3位:日本、4位:インド、5位:マレーシア、6位:チャップマン大学(アメリカ)と以上の結果となりました。
 日本は、大会通算3勝2敗で第3位となり、銅メダルを獲得しました。たくさんの応援、ありがとうございました。

 今回、女子ユニバーシアード日本代表チームは、初の国際大会という舞台で、試合を重ねるごとにチーム力も高まり、大きな財産となりました。また、国際大会未経験の選手にとっては、大会日程、会場、交通手段、国際レベルのジャッジ等、多くの経験を積むことができました。
 この大会で得た経験を、来年開催されるユニバーシアード本大会へとつなげていきます。

 今後の女子ユニバーシアード日本代表選手たちの活躍は、この秋より開催される大学リーグ戦、そして、11月19日(月)より開催される「第64回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」にて、是非ご覧ください。