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第34回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 大会第3日目 vsチャイニーズ・タイペイB 現地レポート

2012年8月20日

 「第34回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」(以下ジョーンズカップ)は第3日目。第3戦目の対戦相手は、大学生を主体としたチャイニーズ・タイペイB。「当初からこの試合は学生を先発で使い、最後の時間帯も学生に任せると決めていた」と話す鈴木 貴美一ヘッドコーチ。第2戦まで12名のロスター枠から外れていた#12永吉選手、#18橋本選手を登録し、大学生5人(#6比江島選手、#12永吉選手、#16田中選手、#17張本選手、#18橋本選手)を先発出場させて、試合はスタートしました。

 「ゲームの最初から自分たちのペースをつかむことを意識していた」という、PG#6比江島選手の言葉通り、オフェンスでは序盤から思い切り良くゴールを狙い、得点を重ねることに成功。ディフェンスは昨日のイラン戦と同様に、スティールを狙いながら積極的に当たって行き、相手に思うような攻撃機会を与えず、40-24と点差を突き放して前半終了。大学生5人の他に出場する交代選手は、#4古川選手、#5ヒンクリー選手、#9栗原選手、#13渡邉選手、#14金丸選手の24歳以下の選手たち。それぞれが、経験を積むため、そしてFIBA ASIA カップの最終メンバーに残るため、アグレッシブにやるべき仕事に取り組みます。そして、若い選手たちをベンチで盛り上げる先輩たち。第4ピリオドは、鈴木ヘッドコーチの宣言通り、再び大学生5人を出場させ、その期待に応えるように危なげない試合運びで85-50、35点差をつけて快勝。今大会、初勝利をつかみました。

 学生たちが結果を出してくれたことに対して、「練習の中でも学生たちの成長を感じていましたので、期待通りの動きをしてくれてうれしいです」と、鈴木ヘッドコーチ。試合後、比江島選手は、「試合前、コーチから相手は勢いがあるという話を聞いていました。僕らもそれに負けないように最初から先手を取って、しっかり日本らしいプレイができ、最後まで日本ペースで行くことができました。今日の試合は、今後につながる良い試合になりました」と、振り返りました。さらに続く試合に向けて比江島選手に今度の意気込みを伺うと、「初戦のチャイニーズ・タイペイ戦は、相手のペースのままやらえてしまい、力を出せぬまま試合が終わってしまいました。しかし、昨日のイラン戦も今日の試合もチームとしては良くなってきており、自信や手応えを感じています。自分も通用すると思っていますので、チームの力になって、譲次さんの分もしっかり戦っていきたいです。あくまで本番は、9月のFIBA ASIA カップです。しっかりとここで経験を積み、勝つことを意識して、1日1日良くなっていけるように明日からまた頑張ります」と、自信に満ちた答えが返ってきました。

第3日目(8月20日) 試合結果
日本(1勝2敗) 85-50 チャイニーズ・タイペイB(0勝3敗) ●
○ ヨルダン(1勝1敗) 87-68 レバノン(0勝2敗) ●
○ アメリカ選抜(2勝0敗) 84-75 安養KGC(韓国)(2勝1敗) ●
○ イラン(3勝0敗) 75-64 チャイニーズ・タイペイ(1勝2敗) ●

 この勝利で勢いに乗りたいハヤブサジャパンの次戦の相手はヨルダン。昨年のFIBA ASIA選手権 予選リーグで92-87と勝利しています。しかしその後、試合を重ねるごとに成長して行ったヨルダンは決勝まで進み、最後まで中国を苦しめたのは記憶に新しいところ。そして、ロンドンオリンピック世界最終予選へ出場し、世界を経験してきたばかりのチームです。今大会は初戦こそフィリピンに敗れましたが、本日のレバノン戦はしっかり勝ち、日本同様に初勝利を挙げました。
 残念ながら重度の捻挫のため、来月のFIBA ASIA カップに向けて復帰してもらうためにも、今大会は治療に専念することとなった竹内譲次選手は欠場を余儀なくされました。しかし、今日の試合で体を張ったプレイを見せた#12永吉、#18橋本の活躍、そして成長に期待したいところです。

第4日目(8月21日) 試合予定
13:00~ アメリカ選抜 vs チャイニーズ・タイペイB
15:00~ フィリピン vs 安養KGC(韓国)
17:00~ 日本 vs ヨルダン
19:00~ レバノン vs チャイニーズ・タイペイ
※時間=現地時間