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男子U18日本代表:2年後の大会へ向けてベース作りとなったエントリーキャンプ開催報告

2018年11月25日

可能性を広げるために自らコンバートを志願し、アウトサイドプレーにチャレンジした前野 幹太選手

シューター丸山 賢人選手は工夫をしながら持ち味を発揮

 2年後に開催されるFIBA U18アジア選手権大会へ向け、継続的な強化を図るために、その対象となる2002年1月以降生まれ (早生まれの高校2年生を含む高校1年生世代/16〜17歳) の29名の候補選手を招集。11月22日(木)〜24日(土)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて男子U18日本代表エントリーキャンプを実施しました。

 これがスタートですが、大会はまだ先のために選考を行うためのものではありません。「ここで得たデータをもとに、今回招集した候補選手たちや他の選手たちを比較しながら、さらなる選手発掘を行っていきます」と佐古賢一ヘッドコーチが言うように、チームを作るためのベース作りがメインとなります。

 「将来はBリーグ選手になって日本代表に選ばれ、オリンピックに出ることです」という目標を持つ丸山 賢人選手 (報徳学園高等学校 1年)。スクリメージでは、武器であるシュートを次々と決めてアピールしていました。はじめて一緒にプレーする選手たちであり、シューターとしてはボールをもらえなければはじまりません。「いつもであれば自分からドリブルをしてシュートチャンスを作ることもできますが、このレベルではそれが通用しませんでした。ガードの動きに合わせて自分のタイミングでシュートを打てるように動いたり、スクリーンをうまく使ってディフェンスをかわしたり工夫していました」とコーチ陣からアドバイスをもらいながら、自ら考えてプレーの精度を高めていきます。最終日にはチームメイトと息の合ったプレーで長所をうまく出すことができました。

 同世代のトップ選手が集うこの合宿は、自分自身のプレーがどこまで通用するかを試す機会です。所属チームではインサイドを中心にプレーする前野 幹太選手 (東海大学付属札幌高等学校 1年)ですが、「世界と戦うにはアウトサイドプレーが必要」と将来を見据え、「何ごとにもチャレンジし、可能性を広げたい」とコンバートを志願。「ドライブやリバウンドを獲ってから速攻を出したり、自分が目指すプレーはできたと思います。しかし、ヘルプディフェンスに対してシュートを決めきることができず、身体の強さはまだ足りないと感じました」と目的を持ってチャレンジしたことで成果と課題が明確になり、成長につなげるきっかけをつかんでいます。

 合宿初日にはインテグリティー研修が行われました。「バスケの才能が秀でているからこそ、ここに選ばれています。さらに、心の才能を開花できるかどうかが男子U18日本代表に選ばれるためにも大事になってきます。代表合宿は短期間であり、様々な才能を開花させることは所属チームでの日々の練習で培われるものです」と入野 貴幸アシスタントコーチは、研修で学んだことを生かすよう選手たちに伝えました。

 新体制となったことで、選手ばかりではなくコーチ陣も刺激を受けています。常田 健アシスタントコーチは、「佐古ヘッドコーチは男子U16日本代表エントリーキャンプでも同じことを行っており、いずれも日本代表がベースとなる練習内容でした。男子日本代表が一気通貫の強化体制となったことで、選手だけではなく我々も勉強しながら取り組むことができています」と男子日本代表の底上げに注力しています。今回も多くのコーチがサポートとして参加していただき、選手たちとともにここで得た刺激を持ち帰って各地域に伝えていく役割も担っています。

 3日間の合宿を経て最終日はそれぞれの力を発揮できていました。しかし、前田 浩行アシスタントコーチは大会を想定し、「徐々に良くなるのではなく、初日から全てを出すことが必要です。大会では初戦の入り方が非常に重要です。次回合宿時は、今回の最終日以上のパフォーマンスを初日から見せてください」と約束し、今合宿は終了しました。

 高校1年生が主体となる世代であり、所属チームでプレータイムを得られている選手もまだ多くはありません。本番までに2度のウインターカップを経験することができ、まだまだ成長段階であり、全ての対象選手に対してチャンスがあります。