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ハヤブサジャパン 平成25年度女子日本代表チーム FIBA ASIA選手権前、国内最終合宿となる第7次強化合宿開始

2013年10月19日

 第6回東アジア競技大会での実戦形式での強化を終えたハヤブサジャパン 女子日本代表チーム。10月27日(日)よりタイ・バンコクで開幕する「第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会 (兼 第17回FIBA女子バスケットボール世界選手権大会 アジア地区予選)」へ向け、10月18日(金)より最終強化合宿が始まりました。

 この間にやるべきこととして、「コンディションの調整と東アジア競技大会での課題を修正すること」の2点を挙げた内海 知秀ヘッドコーチ。「戦術的に全ては出せなかった」東アジア競技大会ではありましたが、若手メンバーの中国に1点差での辛勝、そしてチャイニーズ・タイペイに敗れ、本番を前に不安も残りました。しかし内海ヘッドコーチは、「心配するところも確かにありますが、今後は敗れたチャイニーズ・タイペイ戦以上に悪いゲームになることはなく、良くなっていくと思っていますし、それだけの準備をしてきました。そのためにも明確になった反省材料を、これから対戦するチームへの対策と合わせてこの合宿で調整しながら、決勝ラウンドに照準を合わせていきます。予選ラウンドでの試合を重ねるごとに、強くなっていると思われるようなチームにしたいです」と話すように、アジアの頂点を目指す階段を着実に上がっています。

 昨年のロンドンオリンピック世界最終予選以来、久しぶりに日本代表としてコートに立った間宮 佑圭選手。「自分のペースが掴めなかったり、良いプレイが続かなかったりしたので、東アジア競技大会では手応えを感じることはできませんでした。チームミーティングでブラウンコーチからは、東アジア競技大会が自分たちを目覚めさせる大会だったと思おう、と仰ってましたので、考えすぎるのはもうやめます。やるべきことは明確になっていますし、気持ちをしっかり持って大会に入れば問題ないです」と話し、迷いを払拭。ロンドンオリンピック世界最終予選で、平均16.4点、6.8リバウンドと活躍した良いイメージを呼び覚まして本番へ臨めるように、しっかり準備しています。

 「個人的には反省点ばかり」と、東アジア競技大会を振り返ったのは久手堅 笑美選手。チーム全体としてミスが多かった点は、チームミーティングでも内海ヘッドコーチに指摘されていました。本番までの時間が迫っていますが、「この期間でプレイを変えることはできません。今までやってきた自分たちのバスケットをしっかり自信を持ってやるべきです。低いところに目線を合わせていても、中国や韓国とは戦えません。もちろん目の前の試合一つひとつが大事ですが、もう少し高いレベルを意識して戦えば、プレイにも自然と余裕が生まれるはずです。本番では高い目標を持ってやることが大事になります」と話していました。今年6月、リトアニアでの国際大会で金メダルを獲得したハヤブサジャパン。しかし、その直前に行われたスロバキア遠征では1勝2敗に終わり、「あの時の雰囲気も重かったです」と言う久手堅選手。しかしその後のリトアニアでの変化については、「全員がミスを恐れずに積極的にプレイしたことで、チームが上手く回っていました」とも話しています。同じように、「ここまできたら、プレイよりもメンタルを大事にしたいです」と言うように、万全の状態で本番を迎えるためにも、納得のいく9日間の最終合宿にしていきます。

 今回の第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会の上位3チームに、来年トルコで開催されるFIBA 世界選手権への出場権が与えられます。ここ近年、アジア女子4強は中国、韓国、日本、チャイニーズ・タイペイが占めていますが、仙台で行われた2003年大会以来、日本は決勝の舞台に進めていません。
 合宿初日のチームミーティングでは、内海ヘッドコーチ、ブラウンアドバイザリーコーチが現状の課題点を洗い出し、大神 雄子キャプテンら選手同士の話し合いが行われたことで、もう一度気を引き締め直して改善に向かっています。今年度目標としてきた“アジアで優勝”を達成するために、チーム全員が1日1日を大切にしながら、しっかりと準備をしていきます。