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第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会(兼 第17回FIBA女子世界選手権大会 アジア地区予選) 第8日目(最終日) ハヤブサジャパンは韓国を65-43で下し、43年ぶり2回目の優勝

2013年11月4日

 「第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会 (兼 第17回FIBA女子バスケットボール世界選手権大会 アジア地区予選)」は最終日。6連勝中と波に乗るハヤブサジャパン 女子日本代表チームは9年ぶりとなる決勝の舞台に臨みます。

 どちらもシュートが決まらずに序盤は少し固さも見られましたが、プレッシャーは全く見られず、積極的に攻めて行くハヤブサジャパン。第1ピリオド終了間際、#8宮元 美智子選手の3Pシュートと#12吉田 亜沙美選手がバスケットカウント、2つの3点プレイで19-11とし日本が8点リード。第2ピリオドは相手に2本の得点しか許さないチームディフェンスで一気に点差を開き37-16、21点差をつけて折り返します。

 「自分たちのディフェンスをしてしっかり守って行こう。前半の点差は関係なく0-0から始まると思い、もう一回気合いを入れてやっていこう」とロッカールームで声をかけ合い、後半がスタート。しかし、相手のプレッシャーディフェンスに対してミスが続き、韓国に連続得点を許して44-34、10点差まで追い上げられます。「追いつかれるとは思っていませんでしたし、自分たちのバスケットさえしていれば、絶対にこのまま時間が過ぎていくと信じていました」と話すのは#12吉田 亜沙美選手。48-34、14点リードして迎えた第4ピリオド。ここから日本の新しい武器であるインサイド陣が奮起します。#6間宮 佑圭選手と#10渡嘉敷 来夢選手が次々とゴール下から得点を挙げ、シュートが決まらなくてもオフェンスリバウンドでつなぎ、刻一刻と歓喜の瞬間が迫ってきます。最後は宮元選手の3Pシュートで突き放し、65-43で韓国を破り「アジアの頂点へ」という目標を達成したハヤブサジャパン。FIBA ASIA選手権での優勝は、1970年の第3回大会以来43年ぶり2回目の快挙。その時と同じく、今大会も7戦全勝優勝を成し遂げました。

 大会MVPには渡嘉敷選手が選ばれ、ベスト5にも渡嘉敷選手とともに吉田選手、間宮選手の日本人3選手が受賞。MVPを獲得した渡嘉敷選手は、「チームの皆さんのおかげでMVPというすごい賞をいただいたので、本当に皆さんに感謝しています。優勝と同じくらいMVP受賞をうれしく思っていますし、みんなで獲った賞であり、それを代表してもらったと思っています」と喜びの声を残しました。さらに「これからもっと上を目指して行くための、自分の中の新しい戦いが始まるとも思っています」と、初めての世界の舞台に向けて、すでに意気込んでいます。

 「絶対に勝ちたいという気持ちがあったことで、一人ひとりが積極的なプレイすることができました。前半で点数を引き離せたことが今日の勝因です」と話すのは吉田選手。優勝できたことに対しては、「今大会は全員が我慢をして、スタートだけでなくベンチメンバーもいろんな気持ちがあったとは思いますが、それでも我慢して自分たちの1勝のために一人ひとりができることを全力でやったことが、このような形で出たことはうれしいです」と素直に喜んでいました。

 吉田選手とともに大会ベスト5に選ばれ、渡嘉敷選手とともにインサイドを制した間宮選手。「渡嘉敷選手と二人で成長していきたいと、昨年のWリーグが始まる前から言っていたのですが、このFIBA ASIA選手権を通じてそれを見せつけることができたと思っています」と、自分たちの力を示せたことに自信を見せました。

 日本代表初選出で先発を任された#8宮元 美智子選手は、「今回、日本代表に選考していただいたのも、こういう国際舞台に立つことも、決勝にいくことも、優勝することも、全てが初めての経験だったので最初はいろいろと戸惑いもありました。それでも最後に、チームの目標をみんなと一緒に達成できて、本当に心からバスケットボールをやってきて良かったなとうれしく思いました」とその喜びを語ってくれました。

 アジアの頂点を目指すという目標を掲げ、有言実行できたハヤブサジャパン。「まだまだ波の激しいチームであり、もしかしたら…という思いもあり、どっちに転ぶか分からない中、良い方に転がったというのが今の率直な感想です。勢いのあるチームという発展途上な段階ですが、それだけ可能性のあるチームでもあります。ここで終わらせたくないですし、大会を重ねるごと、何かを達成するごとにさらに強くなれるチームだと思っています」とチームの成長を実感してる#13大神 雄子キャプテン。大神選手は今シーズンよりさらなるレベルアップを求めて中国リーグ(WCBA)へ環境を移しますが、それ以外の選手たちは今週末から開幕するWリーグでの戦いが待っています。ぜひ、お近くの会場で日本代表選手たちの活躍をご堪能ください。Wリーグ試合日程等はWJBLオフィシャルサイトにてご確認ください。

 ハヤブサジャパンの快挙を成し遂げた決勝戦の模様は、CS放送「フジテレビNEXT」にて11月4日(月・祝)12:20(日本時間)から録画にて放送されます。

 連日に渡り、日本からそしてバンコクの会場にて大きな声援を送ってくださったファンの皆様、ありがとうございました。今年度の目標を見事達成したハヤブサジャパン 女子日本代表チーム。来年はトルコで開催されるFIBA 世界選手権に出場します。引き続き、Wリーグから選手たちへのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。