公益財団法人日本バスケットボール協会

　AKATSUKI FIVE女子日本代表チームは現在第6次強化合宿を開催中（7月13日(土)〜19 日(金)）。今合宿より日本のエースである渡嘉敷来夢選手（JX-ENEOSサンフラワーズ）が復帰を果たし、元気な姿を見せています。

　トム・ホーバスヘッドコーチ体制となった2017年4月に行われた第1次強化合宿に参加後、当時はWNBAシアトルストームでプレーしていたために渡米し、そのままシーズンを全うしたことでアジアカップ3連覇時は不在でした。昨年も第1次強化合宿に参加し、「東京オリンピックでメダルを獲るためにも、FIBAワールドカップは現状のレベルを知ることができる良い機会だと思ってます」と意欲を見せます。しかし、1年間通して戦い続けた体が悲鳴を上げてコンディションを崩し、FIBAワールドカップには間に合いませんでした。

　本格的に日本代表として活動するのは、世界8位になった2016年リオデジャネイロオリンピック以来となります。その後の2年間でホーバスヘッドコーチが目指すバスケットスタイルも変化しており、「今はみんなについていくことで必死。フォーメーションや他の選手たちの特徴を日々の練習で把握しながら、一生懸命ついて行ってるが現状です」と1からのスタートを切りました。

　先月行われた「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019 三井不動産カップ 水戸大会」でのベルギー戦で髙田真希選手（デンソーアイリス）や谷村里佳選手（シャンソン化粧品シャンソンVマジック）が示したように、現在の日本代表はどのポジションからも3Pシュートを狙うことをホーバスヘッドコーチは求めています。日本代表から離れていた渡嘉敷選手ですが、その間も3Pシュートの練習に力を注いできました。Wリーグ2017-18シーズンまでの8年間で2本しか3Pシュートを打つ機会はなく、いずれも外れています。しかし、昨シーズンは30本放って11本を決めており、今合宿中も「空いたら思いっきり打つことを意識しています」とレベルアップして戻ってきました。

　ホーバスヘッドコーチは「シュートセレクションはまだ課題はありますが、3Pシュートを自然に打てるようになっています。オフェンスは外でも中でも得点チャンスはいっぱいあるので楽しみです」とエースの復帰を歓迎。また、ポイントガードの本橋菜子選手（東京羽田ヴィッキーズ）との新コンビにも期待を寄せています。

　その本橋選手は「存在感が大きく、コートにいるだけで安心感があります。高さだけではなく、スピードや合わせのプレーが上手です。今はまだ合わせはじめたばかりですが、一緒にプレーしていてすごく楽しいです」。渡嘉敷選手も「自分が欲しいタイミングでパスは来るのでやりやすいですし、毎日楽しいです」と笑顔を見せました。より良いプレーを生み出せるように、お互いが積極的にコミュニケーションを取っており、今後が楽しみです。

　今合宿中にはニュージーランド代表と練習試合を行います。渡嘉敷選手ら復帰した選手や新戦力を試しながら、日本代表が目指すスタイルを突き詰め、実戦形式の強化を図ります。その後、中国遠征（8月中旬予定）や東京オリンピックプレイベントとなる「三井不動産カップ／日本vsチャイニーズ・タイペイ」（8月24日・25日：さいたまスーパーアリーナ　※チケット好評発売中）、そして「FIBA女子アジアカップ2019」（インド・バンガロール）の開幕が9月24日(火)に決まりました。チーム内の熾烈なポジション争いを繰り返しながら、アジア4連覇を目指す最強チーム作りに励みます。

■バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019　三井不動産カップ（埼玉大会）
「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チーム(FIBAランキング10位)vs女子チャイニーズ・タイペイ代表チーム（FIBAランキング39位)

第1戦：2019年8月24日(土) 18:30 TIPOFF
第2戦：2019年8月25日 (日) 18:30 TIPOFF
会場：さいたまスーパーアリーナ
チケット発売中　https://exhibition2019-women.japanbasketball.jp/ticket/

https://exhibition2019-women.japanbasketball.jp/

■FIBA 女子アジアカップ 2019

日程：2019年9月24日(火)〜29日(日)
開催地：インド・バンガロール
出場国：日本、オーストラリア、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ、インド、フィリピン、ニュージーランド

http://www.fiba.basketball/womensasiacup/2019