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男子日本代表:FIBAワールドカップへ向け、7月20日より始動「今まで以上の準備をしなければならない」フリオ・ラマスヘッドコーチ

2019年7月18日

渡邊雄太選手と八村塁選手の二人のNBA選手を擁する過去最強男子日本代表に期待

世界を相手に勝つための準備に余念がないフリオ・ラマスヘッドコーチ

 8月31日(土)より中国にて開幕する「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2019」まで、あと43日となりました。AKATSUKI FIVE 男子日本代表チームを率いるフリオ・ラマスヘッドコーチが再来日し、7月20日(土)より本格的な強化合宿がはじまります。

 既報通り、予選グループEに属する日本はトルコ(9月1日)、チェコ(9月3日)、そしてアメリカ(9月5日)との対戦が決まっています。「初戦のトルコも強豪であり、2010年大会には準優勝するなど常に結果を残しています。対戦相手は常に世界の高いレベルで戦っており、日本とは経験の差があります」とラマスヘッドコーチは現実を見つめます。FIBAワールドカップ(※旧世界選手権)には過去4回出場し、通算成績は5勝21敗。ヨーロッパ勢には過去一度も勝ったことがなく、それは最強チームのアメリカも同じことです。

「これから我々が向かう戦いの厳しさは、過去の結果が表しています。だからといって諦めるのではなく、勝利に向かって挑むために何ができるかを考え、勝つ可能性を高める準備をしていきます。いずれも過去に勝ったことがないので、初の快挙を成し遂げたいです。そのためには今まで以上の準備をしなければならず、選手にとってもこれまでにない経験が待っています。それを乗り越えなければ、求める結果を得ることはできません」

 FIBAワールドカップ アジア予選で強豪オーストラリア(○79-78/2018年6月29日)に勝利した以降が強化のベースとなります。「八村塁や渡邊雄太が合流したWindow3〜4、ニック・ファジーカスが中心となったWindow5〜6でのゲーム内容を踏襲しながらレベルアップを図ります。これまでの質や実行力、スピードなど全てにおいて成長するための強化をしていかなければなりません」とラマスヘッドコーチは総合的なレベルアップを求めていました。

 FIBAワールドカップ出場を境に男子日本代表の躍進が続いています。渡邊雄太選手(メンフィス・グリズリーズ)が日本人として2人目のNBAプレーヤーとしてコートに立ち、今年6月には日本人初となるドラフト1巡目でワシントン・ウィザーズに八村塁選手が指名されました。今月行われたNBAサマーリーグには彼らとともに、比江島慎選手(宇都宮ブレックス/ニューオリンズ・ペリカンズ)と馬場雄大選手(アルバルク東京/ダラス・マーベリックス)も挑み、「日本人選手が4人もNBAサマーリーグに出場したことが驚きであり、快挙です」とラマスヘッドコーチも称えます。そして、今がターニングポイントであることを強調しました。

「八村塁がNBAにドラフトされ、渡邊雄太とともに2人のNBA選手がいること自体、日本バスケ界にとっては偉業と言えます。だからこそ今、日本バスケが成長しなければなりません。21年ぶりにFIBAワールドカップに自力で出場権を勝ち獲り、44年ぶりとなるオリンピック出場も決まり、とても良い流れであることを実感しています。ここからもう一度、日本一丸となって勝利に向かって努力し、世界の壁を乗り越えられるようにしたいです」

 Bリーグができ、NBA選手を輩出し、過去最強チームで挑むFIBAワールドカップ。自然と期待も高まりますが、「間違ってはいけないのは、FIBAワールドカップですぐに結果を出せるかと言えばそれは違います。一段階レベルが上がる世界との戦いに向けてギアを上げなければならず、それを経験したことがない選手たちです」とラマスヘッドコーチは足元を見つめ直し、一歩一歩進まなければいけないことを強調しました。

 最初の強化合宿には18名を招集し、その中には現在「ウィリアム・ジョーンズカップ」を戦っているB代表の選手も含まれると明言しています。地元のチャイニーズ・タイペイAとの開幕戦を77-75で競り勝ち、その後も自信を持って戦い現在3勝1敗。バスケに熱いアウェーの地で、開幕戦に勝利したのは2010年以来となり、B代表にとってはこれも快挙です。残る後半戦の活躍も期待しています。

 AKATSUKI FIVE男子日本代表が世界を相手に自らの力を試すためにも、妥協なき準備を行い、最強チーム結成へ向けた強化がはじまります。

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