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ニュース

平成26年度男子U-16日本代表チーム 第1次強化合宿開催報告

2014年10月14日

世界で勝つためにもディフェンスの強化が大事

ステップでディフェンスをかわしてシュートに行く井上 宗一郎選手


 来年、インド・バンガロールで開催される「第4回FIBA ASIA U-16男子バスケットボール選手権大会」に向け、平成26年度バスケットボール男子U-16日本代表チームが強化活動をスタート。10月10日(金)~12日(日)の期間、24名の日本代表候補選手を味の素ナショナルトレーニングセンターに招集し、第1次強化合宿を実施しました。

 前回(2013年)、前々回(2011年)と、2大会連続でアジア3位の成績を収めた男子U-16日本代表チーム。前回大会からアジア枠が3つに増えたことにより、男子U-17日本代表チームは今年8月、アラブ首長国連邦で行われた「第3回FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会」への出場を果たしました。結果は16チーム中14位。その経験を踏まえ、スポーツディレクターを務めるトーステン・ロイブル コーチにさらなる強化へ向けたポイントを伺いました。

 「今後、より一層強調したい点は、選手たちのディフェンスへの意欲を高めることです。世界の強豪チームを相手にコンスタントに90~100点を取れるかと言えば、現状ではなかなか難しい。したがって、勝機を見出すには相手をロースコアに抑えなければならず、ディフェンスが重要だからです。メンタルも深く関わりますから決して簡単ではないでしょうが、私としてはそれを底上げするべきだと考えています」。

 1勝6敗だったFIBA U-17世界選手権では、欧米のチームには80点以上を奪われ、対する日本は50点ほどしか得点できませんでした。ロイブル コーチの言葉は、ディフェンスへのさらなる意識向上を目指そうと呼びかけているように聞こえます。
 「この世代の傾向として、オフェンスには積極的ですが、ディフェンスではオフェンスと比較して意欲的だとはいえないという点が挙げられます。それを、日本の長所は“ファイティングスピリットだ”と他チームに認められるほどにディフェンスに意欲的になれれば、自ずとその力も向上し、さらに一歩、世界に近づけるはずです」

 一方、オフェンスについて「日本が取り組んできたモーションオフェンスは、これまでのFIBA ASIA U-16選手権での戦いでも手応えを実感しています」と語るのは、長年にわたりこの世代の強化を担当してきた大平 敦チームリーダーです。ロイブル コーチも同様に、「トランジションからオフェンスの流れを止めずに得点へつなげることが一番で、モーションオフェンスには手応えを感じています」とのことでした。

 「しかし」とロイブル コーチは続けます。「FIBA U-17世界選手権を見てもわかるように、そのようなオフェンスはどのチームも狙ってきます。オーストラリアもアメリカもそうでした。トランジションオフェンスはポジションなど関係なく、みんなが走ります。みんなが動くことでスペーシングを良くするわけですが、そこでの速さは日本が世界で勝てる要素だと思います。だからこそ引き続き、より高い精度で突き詰めていくことが必要でしょう。フォーメーションとしてではなく、簡単なモーションのコンセプトを作って、選手たちに浸透させていきたいと考えています」。

 これは、長谷川 健志ヘッドコーチ率いる日本代表チームが求めるスタイルでもあります。と同時に、やはり日本代表も求めている強いプレイを、この世代からしっかりと植え付けていく指導も行われていました。大平チームリーダーによると、「パスやペイント内でのシュート、リバウンドやルーズボール争いでの接触など、すべてにおいてプレイが弱いと感じます。ですからプレイの強さを意識させるとともに、練習から大きな相手、身長の高いライバルを意識させ、かわしながらシュートにいく術も習得させています。相手が大きければ、簡単にはシュートを決められませんから」と課題を設定。ゴール下のシュートはもちろん、アウトサイドのシュートもクイックモーションで打つなど、世界で戦い、勝つための取り組みが随所に見られました。

 練習に取り組む選手たちを見て、「今回のチームは今までよりもサイズが大きくなると期待しています。大きくて動ける選手がおり、シュートが上手い選手も多い」とロイブル コーチ。大平チームリーダーも「180cm後半~190cm台の動ける選手が増えています」と評価しており、これまでのカリキュラムをベースに、さらに内容を積み上げて強化が進められていました。

 参加選手のなかで最高身長となる197cmの井上 宗一郎選手(世田谷区立梅丘中学校 3年)は、「体力など足りない部分がいっぱい見えました。相手が常に自分よりも大きいことを、練習からしっかりと意識して頑張りたいです」、また大倉 颯太選手(野々市市立布水中学校 3年)は、「レイアップシュートも片手ではなく、両手で最後までいかなければ世界では通用しないこと、またパスも手だけではなくステップを踏んで強くするなど、たくさんのことを学びました」と、それぞれ第1次強化合宿を終えた感想を述べています。

 11月1日(土)~3日(月・祝)の期間で開催される第2次強化合宿では、今回の24名から15名前後に人数が絞られ、さらなる強化活動が行われる予定です。