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平成26年度女子U-16日本代表チーム 第1次強化合宿開催報告

2014年11月26日

日本代表の意識づけから着手したことでアグレッシブにプレイする選手たち

プレイの幅を広げる大原 咲織選手


 来年、インドネシア・ジャカルタにて開催される「第4回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」に向けて、平成26年度バスケットボール女子U-16日本代表チームは、11月23日(日)~25日(火)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第1次強化合宿を行いました。U-16日本代表は日の丸を背負う最初のカテゴリーです。全てが初めての体験となる1回目の強化合宿は、個人スキルの向上と日本代表としての心構えに対する意識づけからスタートしました。

 女子U-16日本代表候補選手たちの平均身長は175.4cm。今年10月に行われた女子U-18日本代表チームは176.9cmであり、中学生のみで選考された現段階で1.5cmしか変わりません。170cm後半から180cm台の選手たちの動きに対し、「オールラウンドでプレイすることができ、器用なところも見せてくれています」と一色 建志ヘッドコーチは期待を寄せていました。しかし、「パスやシュートなどプレイの精度に関しては、まだまだミスが目立ちます」とも話しており、一つひとつ成長させていきます。

 180cmの大原 咲織選手は、チームではポストプレイが多いセンタープレイヤーでした。しかし、「周りのみんなは上手いですし、自分でもできない部分もあったので、まずは走ることを意識していました」と話して臨んだ合宿最終日のゲーム中には、日本の武器となる速攻を走って得点につなげ、さらには鋭いドライブやジャンプシュートなど、練習で習ったことを率先して試していました。他の選手たちも女子U-16日本代表へ向けて、意識を高く持って取り組んでいます。

 3日間という限られた時間の中で、様々な練習メニューやトレーニング方法を指導しました。一色ヘッドコーチは、練習中から「ボールを持っていない時間帯に何をするかを考えなさい」と言い聞かせます。選手たちが自ら考えて行動に移すことも、日本代表にとっては大事です。

 閉講式時、一色ヘッドコーチは「今回うまくいかなかったとしても、ここで習ったことを自分たちのチームや地域の仲間たちと一緒に、頑張って練習を続けてください。次回、レベルアップしたみんなと会いたいので、切磋琢磨しながら日々精進してください」と選手たちに伝えました。大原選手は「トレーニングを続けて、しっかり体を作っていきたいです」と話しており、選手たちの今後の成長が楽しみです。

 次回は3月末頃に、海外遠征を含めた強化合宿を計画しています。今後は、参加資格ある現在高校1年生の中から早生まれの選手を対象に加えて選考し、さらなる競争をさせて強化してまいります。