公益財団法人日本バスケットボール協会

　「FIBAアジアカップ2021 予選（以下アジアカップ予選）」 まで、あと2日。AKATSUKI FIVE 男子日本代表チームはすでに決戦の地フィリピンに到着。大会に向け、比江島慎選手とライアン・ロシター選手のコメントをご紹介します。

■比江島慎選手 (宇都宮ブレックス)

ーーBリーグでファイナルまで戦い抜きましたが、現在のコンディションは？

ファイナルから間もなかったので、メンタルや体の部分ではすごい疲れは感じていました。合宿に参加し、ナショナルトレーニングセンターの日の丸を見たときに、自分の夢であり、目標としていたオリンピック出場のためにも、ここに来て気持ちを切り替えることができました。今は日本代表にフォーカスをして、しっかり準備はできています。

ーー世界との戦いに向けて、取り組んでいることは？

個人的には自分の役割をもう一度見つめ直して、海外組に頼ってしまうバスケではワールドカップと同じ結果になってしまうのは分かりきっています。ペイントアタックをすることや得点を取ること、相手のディフェンスが的を絞りにくくするためにも、もっと自分からアグレッシブに行かなければいけないとずっと思っていました。相手を困らせるようにしないと日本の未来はないし、日本のバスケもできないので、そこは意識しながら練習しています。

ーー2019年FIBAワールドカップの経験を経て、世界に勝つためにやるべきことは？

ワールドカップでは、ディフェンスも崩壊してしまった部分もあります。まずはディフェンスで相手のリズムを狂わすためにも、もっともっとプレッシャーをかけ、ディフェンスでも攻撃的に行かなければいけないです。フィジカルコンタクトや簡単にボールをもらわせないようにプレッシャーをかけ、相手のセットプレーを崩すことがもっともっと必要です。ワールドカップでは簡単にエントリーされてしまい、言い方は悪いですが、遊ばれてしまった場面もあったと思います。次はそうならないためにも、フィジカルにもっとディフェンスすることを練習からみんなが意識しています。

ーーアジアカップ予選へ向けて

僕らがアジアで戦えるレベルにはあると思うので、勝つことは大前提とし、ワールドカップの経験と反省を生かして、内容にしっかりこだわって戦っていきたいです。チャイニーズ・タイペイは何度も対戦し続けてきた相手であり、手の内を知り尽くしている同士です。相手の1on1やドライブの強さはわかっているので、もちろん1on1で守る意識も大事ですが、チームでカバーをし合って守り切りたいです。中国はアジアトップレベルのチームであり、なんといっても高さは世界レベルにあります。しっかりとペイントアタックし、そこからフィニッシュしたり、クリエイトできるようにしたいです。

■ライアン・ロシター選手 (宇都宮ブレックス)

ーー昨年2月にFIBAアジアカップ予選に出場し、日本代表デビューを果たしましたが、そのときの心境は？

正直言って、はじめは少しナーバスでした。ケミストリーや選手とうまくできるかという不安がありました。しかし、結果として勝つことができ、日本を代表して戦うことは誇りに思えることであり、本当に良かったです。

ーー比江島選手や竹内公輔選手らチームメートがいることは心強かったですか？

接点が全くなかったですが、彼らがいてくれたことでスムーズに日本代表に溶け込むことができました。例えば、施設の使い方や、食事やケアの時間などを教えてくれました。特に公輔は、自分が迷わないようにサポートしてくれました。ブレックスの二人のおかげで、他の選手との関係性もうまく作ることができました。

ーー日本代表での役割やチームにどのような面で貢献したいですか？

エナジーやリーダーシップを提供することが自分の役割だと思っています。そのリーダーシップの部分では、まず自分からフィジカルに戦い、プレーで示すことが重要です。その中で正しいプレーを選択しながら、選手によっては強めの言葉をかけたり、選手の性格によって落ち着いて話すなど、コミュニケーションの仕方はひとつではありません。まずは選手の性格を理解することが大事になります。

ーーチームとして現在取り組んでいることは？

まずはディフェンスの戦術やコンセプトの理解し、特にボールサイドやヘルプサイドに対してどう守るか、どれだけ理解できるかが大事になります。また、相手のどのシュートを止めて、どのシュートはやられても良いのかという判断を磨いていかなければいけないです。レベルが高くなる国際試合では、すべてのシュートを止めることはできないので、チームとしての理解度や判断力を高める必要があります。オフェンスではスピードを生かしたプレーが求められます。毎回ハーフコートオフェンスをするようでは、厳しい戦いになってしまいます。トランジションディフェンスから速いペースに持ち込み、相手のディフェンスが崩す状況を作ることが重要です。

ーー海外組が合流せず、Bリーグのプライドを懸けたアジアカップ予選への意気込みを聞かせてください。

もちろん八村（塁）選手や馬場（雄大）選手、渡邊（雄太）選手も参加してほしいという気持ちもあります。今大会は国内ともに競い合ってきた選手と一緒に出場し、Bリーグのプライドを証明する戦いになります。

■FIBAアジアカップ2021 予選　試合日程＆テレビ放送・ネット配信予定

・6月16日 (水)　15:30 試合開始予定　日本 vs. 中国
LIVE 放送・配信：CSフジテレビ NEXT
LIVE & キャッチアップ：DAZN
録画放送 ：フジテレビ（地上波） ※25:25～

・6月18日 (金)　15:30 試合開始予定　日本 vs. チャイニーズ・タイペイ
LIVE 放送・配信：CSフジテレビ NEXT
LIVE & キャッチアップ：DAZN
録画放送 ：BSフジ ※24:30～

・6月19日 (土)　15:30 試合開始予定　中国 vs. 日本
LIVE 放送・配信：CSフジテレビ NEXT
LIVE & キャッチアップ：DAZN
録画放送 ：フジテレビ (地上波) ※6月21日（月）25:25～

■バスケットボール男子日本代表国際強化試合2021 (宮城大会 / 岩手大会)
　東日本大震災10 周年復興支援大会
＜宮城大会＞セキスイハイムスーパーアリーナ
・6/23 (水) 男子日本代表 vs. 男子イラン代表チーム
＜岩手大会＞ 奥州市総合体育館 (Z アリーナ)
・6/25 (金) 男子日本代表 vs. 男子イラン代表チーム
・6/27 (日) 男子日本代表 vs. 男子イラン代表チーム

■日本生命カップ2021（沖縄大会）
・7/7 (水) 男子日本代表 vs. 男子ハンガリー代表
・7/9 (金) 男子日本代表 vs. 男子ベルギー代表
・7/11 (日) 男子日本代表 vs. 男子フィンランド代表
会場：沖縄アリーナ

■日本生命カップ2021 (埼玉大会)
・7/16 (金) 男子日本代表 vs. ※対戦国未定
会場：サイデン化学アリーナ (さいたま市記念総合体育館)

■SoftBank カップ 2021 (埼玉大会)
・7/18 (日) 男子日本代表 vs. 男子フランス代表
会場：サイデン化学アリーナ (さいたま市記念総合体育館)

［各大会のチケット情報］