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3×3男子日本代表:FIBA 3×3 ワールドカップ 2022直前強化合宿レポート「外国籍選手の高さや強さに慣れることができる貴重な体験」佐土原遼選手

2022年6月11日

3x3を通じてレベルアップし、Bリーグや5人制日本代表を目指す佐土原 遼選手

東京2020オリンピックをはじめ、多くの経験を還元し、日本代表を引っ張る落合 知也選手

 女子に続き、6月21日よりベルギーにて開幕する「FIBA 3×3 バスケットボール ワールドカップ2022」へ向け、2022年度 3×3 バスケットボール男子日本代表チームは6月7日〜10日の期間、強化合宿を実施。東京2020オリンピックメンバーである落合 知也選手 (越谷アルファーズ / ALPHAS.EXE) と保岡 龍斗選手 (秋田ノーザンハピネッツ / SAITAMA ALPHAS) は、合宿直前にタイで行われた国際大会で見事優勝を果たし、新シーズンから早くも活躍中です。また、5月に宇都宮で開催されたFIBA 3×3 ワールドツアー開幕戦に出場したUTSUNOMIYA BREX.EXEの齊藤 洋介選手と飯島 康夫選手、TOKYO DIME.EXEの小松 昌弘と藤高 宗一郎選手(バンビシャス奈良)もおり、経験ある選手たちが率先して声を出し、今合宿を引っ張っていました。

 東京2020オリンピックでは「メダルこそ取れませんでしたが、チームとして一丸となり、一体となって臨んだ結果として良い手応えを感じることができました」とた落合選手は話し、そこで得たものを日本代表に還元してくれています。また、学生やはじめて3×3に挑む若い選手たちに対し、「ポテンシャルが高く、シュートも入るし、飛ぶし、動けるので、この競技にアジャストすれば、本当に良い選手になれると思います」と語るとともに、刺激を受けながら良い競争が生まれています。

「ベテランになり、若手を育てたいという気持ちもありますが、まだまだハングリーな気持ちも絶対に忘れていません。若手に台上の座を譲らないという気持ちも強いですし、それがなくなったときがプレーヤーとして終わりだなとも思っています。コートに立ったら年齢や経験は関係なく、倒す気持ちで戦っています。ただ、試合から離れたときには、勝つためのアドバイスもたくさんしており、そのスイッチの切り替えを意識しています」

 中祖 嘉人コーチは今回新たに招集したメンバーに対し、「これまでは東京オリンピックに出るための手段として、3×3を選択する選手が多かったのが正直なところです。しかし、今回は純粋に3×3をプレーしたいという強い気持ちで参加しており、これまでとはスタートラインが違います。それによって、最初から高いレベルの練習ができています」と言い、経験者に負けずにそれぞれがパフォーマンスを発揮していました。

 今合宿ではじめて3×3を経験する佐土原 遼選手 (広島ドラゴンフライズ) 。以前から「3×3に向いている」とまわりの方々に言われていたそうですが、「3×3未経験にも関わらず、いきなりワールドカップ直前合宿に参加して良いものか…」と悩んでいました。いろんな方々に相談すると、「3×3は絶対に5人制バスケでも生きるスポーツ。必ず自分のためになり、マイナスになることは絶対にない」という言葉を受け、合宿への参加を決めました。

 合宿中、はじめて3×3のフルゲームを経験し、「難しいところもありましたが、自分の良さであるオフェンス力はもちろん、ディフェンスでもしっかり体を張れるのが強みだと思っています。オフェンスの長所を3×3でも発揮することはできたかなと思います」と手応えを感じています。Bリーグでも外国籍選手とマッチアップする機会が多く、「ゴール下で戦うことが自分の仕事でもあります」と自信を見せる佐土原選手。3×3を通じて、Bリーグでも「外国籍選手の高さや強さに慣れることができる貴重な体験であり、そこが魅力だと思っています。山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)みたいに3×3で活躍し、5人制でも日本代表を目指していきたいです」と先を見据えています。

 今合宿がはじまる前、スタッフ陣から「悪い意味ではなく、3×3を踏み台にして5人制に生かして良い」という話もあり、個人スキルの向上ができるとともに、冒頭で紹介したようにクラブチームとしての国際大会が多いのも3×3の特徴です。落合選手は、海外に出て試合をする経験を積むことの重要性を以下のように説いています。

「単純に海外での試合が楽しい部分もありますが、思い通りにならないことがたくさん起き、その中で勝ち切ることがすごく大変です。優勝したタイの大会でもいろんなトラブルがありました。それを乗り越えて勝てたことで、メンタルタフネスを養うこともできました。それこそがこの競技には必要な要素であり、34歳になりましたがそこはまだまだ磨いていけるし、もっと伸ばしていきたいです。その積み重ねが個人のレベルアップにつながり、日本代表の強化にも直結します。日本を強くするためにも、どれだけ海外で戦えるか、それに尽きます」

 若い選手たちにとっては、今後もU21やU23の国際大会へ出る機会もあり、FIBA 3×3 ワールドカップだけではなく継続的な強化を行っています。今後はメンバー選考を行い、女子とともにオーストラリア遠征を経て、FIBA 3×3 ワールドカップへ臨みます。