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3×3女子日本代表:第1次強化合宿レポート「最初は向いてないのかなと思いました」白崎みなみ選手

2023年4月27日

昨年の経験を糧に明確な課題を持って取り組む高橋未来選手

はじめて3x3に挑むWリーグ得点王の白崎みなみ選手

 パリ2024オリンピックへ向け、世界ランキングトップ3に入り、早々に出場権を勝ち獲ることを目標に掲げる2023年度3×3バスケットボール女子日本代表チームは4月23日 (日)〜26日(水)の期間、第1次強化合宿を行いました。

 ランキングを上げるためには、多くの大会に出場して行かなければなりません。そのためにも今合宿では、育成・強化・選考を同時進行で行っています。3×3女子日本代表としてFIBA 3×3 Women’s Series(3x3WS)へエントリーし、5月6日より中国・武漢での開幕戦に出場します。それ以外にも5月30日からオーストリア・ウィーンで行われるFIBA 3×3ワールドカップをはじめ、さまざまな大会へ出場するためにも多くの選手が必要です。

 今合宿に参加した11人中5人(高田静選手、白崎みなみ選手、佐坂樹選手、金田愛奈選手、古木梨子選手)が3×3初参戦。今シーズンのWリーグ得点王(23.15点)、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、今週末(4月29日・30日)に有明アリーナで開催される「Wリーグオールスター 2022‐2023 in 有明」にも選出されている白崎みなみ選手(姫路イーグレッツ)もその一人です。ルーキーとしてWリーグを全うし、はじめて迎えたオフシーズン。得点王になった白崎選手でしたが、「最後のフィニッシュ力がないと思いながら、今シーズンを戦っていました」と課題を抱えていたようです。それを克服するために「3×3にチャレンジしたい」と思っていた矢先に、今合宿への収集されたことを喜んでいました。

 しかし、最初は「ルールも分からないですし、3×3なりの攻め方や決まりの中でプレーするのも難しく、向いてないのかなと思いました」と苦戦します。長谷川誠コーチや伊集南コーチが3×3ならではのシチュエーションを切り出し、分解練習やスクリメージをしていったことで少しずつ慣れていきました。最終日に感想をうかがったところ、「自分の武器である得点の部分で少しずつ貢献できできるようになってきました。今はすごく楽しみながらできています」と順応しています。

 昨年は3×3女子U21日本代表として、FIBA 3×3 NATIONS LEAGUEに出場した高橋未来選手(デンソー アイリス)。「そのときが本当にはじめてでしたが、率直に楽しかったです。しかし、難しいところもあり、まだルールも分からなかったためにうまくいかないことも多かったです」と振り返ります。NATIONS LEAGUEでは約1週間で15試合を行い、一気に経験値を上げました。ルールなど3×3を把握して臨む2シーズン目。「攻守の切り替えをもっと早くしていくことを意識しています。また、自分のスピードを生かすためにも、まわりとのタイミングを合わせることで、もっとうまく攻められるようになります」と明確な課題を持って取り組んでいます。

 3×3をはじめたばかりの高橋選手ですが、2018年にはU17日本代表として世界と戦い、Wリーグでは4シーズンを終え、いろんな経験をしてきました。国際大会で対戦する大きな相手を想定し、「いつも通りのフィニッシュではブロックされてしまうので、そこを工夫して打つようにしています。フィジカルコンタクトが強いので、どう相手に負けないようにするかは5人制にも生かせます。海外の選手は競った試合に強いイメージがあるので、そのときにどうアジャストすれば良いかも勉強になっています」と高橋選手は3×3を通じて成長する機会にしています。

 今後も継続的に強化合宿を続け、育成・強化・選考を行い、3×3は日本一丸となってパリ2024オリンピック出場を目指していきます。