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2023年度バスケットボール男子日本代表チーム 強化・活動方針発表

2023年6月19日

左からトム・ホーバスヘッドコーチ、三屋裕子JBA会長、東野智弥JBA技術委員

 2023年度バスケットボール男子日本代表チームは、6月25日(日)より味の素ナショナルスポーツセンター(東京都北区)にて「FIBAバスケットボール ワールドカップ2023」(8月25日(金)〜9月10日(日)/沖縄、フィリピン)へ向けて始動します。強化合宿に先駆け、本日6月19日(月)に東野智弥JBA技術委員長とトム・ホーバスヘッドコーチによる今年度の強化・活動方針発表記者会見を開催しました。日本代表候補選手発表は既報どおりです。

■2023年度 強化試合スケジュール
静岡大会〔日本vsチャイニーズ・タイペイ〕浜松アリーナ(7月8日~9日)
韓国遠征〔日本vs韓国〕(7月20日〜24日)
太田大会〔日本vsニュージーランド〕オープンハウスアリーナ太田(8月2日、4日)
東京大会〔日本vsアンゴラ:8月15日〕〔日本vsフランス:8月17日〕〔日本vsスロベニア:8月19日〕有明アリーナ

■JBA技術委員長 東野 智弥
 バスケットボールの場合は、FIBAワールドカップがオリンピック予選になります。32チームでしのぎを削り、その中でパリ2024オリンピックへの出場権を勝ち獲りたいと思っています。バスケットボールにおいてオリンピックが一番の大会であり、そこへ向けた出場権獲得条件が以下の通りになります。

〈パリ2024オリンピック出場権獲得条件〉
条件1:FIBAワールドカップ2023において、アジアゾーン最上位の成績を収める

(各ゾーン上位と開催国の8チームがオリンピック出場決定)
※オーストラリア等のオセアニアエリアは別枠となるため、ここでのアジアゾーンには含まれない

条件2:アジア最上位になれなかった場合、FIBAオリンピック世界最終予選(OQT)への出場権を獲得
(4つの開催地で争われ、各トップとなった4チームがオリンピック出場決定)
a. 条件1で出場権を得たチームを除き、アジアゾーン最上位(全体としてアジア2位)の成績を収める
b. 他ゾーンおよび開催国を含む8チームおよび上記aのチームを除いたワールドカップの成績上位16チーム

 前回大会では5連敗、その後の東京2020オリンピックでも3連敗と苦杯をなめさせられてきました。8月25日21:10からはじまるドイツとの初戦で、我々がサプライズできるかどうかにかかっています。現在FIBAランキング36位ですが、沖縄開催がキーポイントです。ひとつでも勝って、1点でも多く得点を決めて、その次につながる状況を作っていきたいです。

■男子日本代表ヘッドコーチ トム・ホーバス
 これまでの男子日本代表の旅を振り返れば、かなり波がありました。最初はなかなか勝てず、Window2が終わったときには「大丈夫かな」と思いました。Window3でオーストラリアに大差で負けた後、スタッフや選手と話をしたことで、そこから良いチームになっていきました。負けた試合からいろんなことを学ぶことができます。自分たちのスタイルや選手たちの可能性などいろんなことが勉強になりました。

 昨年夏のWindow4やFIBAアジアカップを経て、このチームは伸びました。そこから信じる気持ちが強くなったと感じています。Window5はいろんな選手を起用し、そこも大きな勉強になりました。そこで勝利し、Window6でのイラン戦からジョシュ・ホーキンソン選手と金近廉選手が加わり、チームの未来が明るくなりました。Window6以降、3ヶ月ほど代表活動は空いていますが、今は若いメンバーを集めて合宿を行っています。この1週間も良い雰囲気で練習できています。みんな真面目に取り組み、FIBAワールドカップへ向けた気持ちが強く、集中力も高いです。6月25日から男子日本代表が集まって合宿がはじまります。すごく楽しみですし、自信もあります。でも、ステップアップしなければならず、ドイツが強いのは当然です。そのメッセージも、合宿初日には選手たちには伝えていきます。

 この1年半はコアメンバーが揃って合宿したことがありません。Window毎にいろんな選手を集め、そして新たな戦力が見つかりました。これからコアメンバーがはじめて揃って合宿がスタートしますが、どこまで行けるか楽しみにしています。すごく大きなチャレンジですが、全員がハングリーです。