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3×3 女子日本代表:アジア競技大会 予選プール[第1戦]日本 22-4 ネパール「アグレッシブなディフェンスを出せることが楽しい」関ななみ選手

2023年9月25日

チームハイの12点を挙げて勝利を呼び込む窪田真優選手

関ななみ選手は4年ぶりの3x3でも自信を持ってメダルを視野に積極的にプレー

 5人制と3人制(3×3)男女揃って4つの日本代表が出場する「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」は、先陣を切って3×3女子日本代表が登場。5人制のアリーナもあるメインの杭州オリンピックセンターは高層ビル群に囲まれていますが、そこから車で1時間ほど北上した山間にあるDeqing Geographic Information Park Basketball Courtで3×3の試合が繰り広げられます。

 日本はネパールとの初戦を22-4のKO勝利で、幸先良く白星スタートを切りました。3×3男女日本代表は国内での直前合宿をせず、9月22日に現地入り。そこから男女揃ってスクリメージを行いながら準備し、「あまり初戦という感覚を持たずに試合に入れたことが、この結果につながったのかなと思います」と窪田真優選手(日立ハイテク クーガーズ)は勝因を挙げます。

 立ち上がりこそなかなかシュートが決まりませんでしたが、「雰囲気やコートのコンディションの違いがあるので、シュートが入らなくても、とにかく最初のTVタイムアウト(※残り7分を切ったあとにファウルなどで時間が止まったときに取られるオフィシャルタイムアウト)が来るまでは空いたら打ち続けよう」と窪田選手は話し、その状況も想定内。その言葉どおり、積極的に打てていたからこそ、最初の3分を待たずにシュートが決まりはじめ、点差を開いていきます。先に21点を決めた時点で試合が終わる3×3。3分26秒を残し、22-4で快勝。窪田選手は約半分の12点を挙げる活躍でした。

 関ななみ選手(日立ハイテク クーガーズ)にとっては、2019年に東京で開催されたFIBA 3×3 Women’s Series以来の3×3参戦となります。そのときの戦い方を思い出しながらも、「初戦からコミュニケーションも取れてできていたと思います」と練習してきたとおりのプレーを発揮。3本放ったシュートをすべて決め、「前回3×3の大会に出たときより、自分としても自信がありますし、この大会で絶対にメダルを獲る気持ちも強いです」としっかりと対応できています。

 Wリーグ開幕前のこの時期に、日立ハイテクの窪田選手と一緒に出場しているからこそ、この経験をチームに持ち帰ることも大切です。「3×3は5人制と違ってファウルがあまり鳴らないので、自分の強みであるアグレッシブなディフェンスを出せることが楽しいです。それをチームに持ち帰れるようにしていきたいです」と関選手は述べ、何よりも楽しそうにプレーしていたのが印象的です。

 5人制と違って年齢制限がある3×3は、23歳以下の選手でチームが構成されています。例年この時期はFIBA U23ワールドカップが開催され、今年もポーランドにて9月27日(水)から開幕します。FIBA主催大会と違ってエントリーの締切が早い今大会であり、同時期に2つのU23日本代表を作らなければならず、選手選考にスタッフ陣は頭を悩ましました。今大会も、世界でもしっかりと結果をつかむことでポイントが加算され、みんなでパリ2024オリンピック出場への道を切り開いていくのが3×3です。