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女子日本代表:OQTへ向けて出発「気合いを入れて戦わなければならないOQTだからこそ3連勝を目指そう」林咲希選手

2024年1月31日

合宿に自信を持つ恩塚亨ヘッドコーチは『走り勝つシューター軍団』へアップデート

3ポイントシュートだけではなく、いろんなプレーでチームを引っ張る林咲希キャプテン

 国内強化合宿を終えた女子日本代表は、2月8日よりハンガリーにて開幕する「FIBA女子オリンピック世界最終予選 〜FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournaments 2024〜」(以下OQT)へ向け、日本を出発しました。

 合宿期間中は白鷗大学や大東文化大学の男子チームにもご協力いただき、練習やゲームを重ねてきたことで「自分たちよりもサイズやフィジカルで上回る相手を想定して、数多くの練習やゲームをこなしてきました。男子大学生を相手にも互角以上のプレーを見せ、自分たちのプレーをしっかりと出し切ることはゲームの中に出せていたので、選手たちも手応えを感じていると思います」と恩塚亨ヘッドコーチは話し、充実した20日間でした。

 合宿当初は「走り切るシューター軍団」とコンセプトを掲げましたが、順調に強化が進んだことで「『走り切る』から『走り勝つシューター軍団』にアップデートしました」と恩塚ヘッドコーチは述べ、以下のように説明します。

「走ることで勝ちをしっかり引き寄せる。1本1本のポゼッションの中でも勝ち切る意識を持たせています。そのプレーの成果についてはまだ課題があるものの、着実に自分たちがやるべきプレーの理解と遂行力は高まってきています」

 キャプテンの林咲希選手(富士通レッドウェーブ)は、「今までも、これからも成長できるチームです。皆さんが見て楽しいと思えるようなバスケをすれば、絶対に勝ちにつながると思っています。それほど気合いを入れて戦わなければならないOQTであり、だからこそ3連勝を目指そうとチームで決めました」とあらためて固く決意します。

 OQTは4チームによる総当たりのリーグ戦を行い、上位3チームがパリ2024オリンピックへの切符が与えられます。FIBAランキング9位の日本は同4位のスペイン、同5位のカナダ、そして同19位のハンガリーと同じ組。ランキングこそ下にいるハンガリーですが、昨年のFIBA女子ユーロバスケットでは、強豪ひしめくヨーロッパで4位となった実力があり、何よりホーム開催のアドバンテージがあります。

 恩塚ヘッドコーチは「3チームとも強豪国であり、その上で相手の強みをしっかり分析し、その強みに対して私たちの強みをぶつけることで乗り越える。あるいは、私たちの弱みをカバーするために速さや戦術などをしっかり準備してきています」と自信を持ち、全員が3連勝の目標へ向かっていきます。

 国内合宿最終日には選手同士でチームミーティングを行い、「うまくいかない部分であったり、もっと変えたいと思う部分は恩塚ヘッドコーチにもしっかり伝えました。そうすることで1日1日成長できていると思える合宿でした。これからもう少し練習する時間もあるので、課題をしっかりクリアにしてをOQTに臨みたいです」という林選手は、OQTでの女子日本代表の見どころをこう続けます。

「なんてしつこいんだ、と思ってもらえたら良いと思います。どれだけ相手が止めようとしても、パスが止まらないところを見ていただきたいです。ディフェンスでは、本当にアグレッシブに戦っていきたいと思っているので、そこに注目してもらえたらなって思ってます」

 OQTの3試合はいずれもNHK BSならびにDAZNにて生中継されます。

■OQT試合日程(日本時間)
2月8日(木)24:30〜 日本 vs スペイン
2月9日(金)26:00〜 日本 vs ハンガリー
2月11日(日)23:00〜 日本 vs カナダ