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女子日本代表:パリ2024オリンピック出場権獲得 全選手コメント

2024年2月14日

厳しい戦いを勝ち抜き、自力でパリ2024オリンピック出場を決めた女子日本代表

目標成就を果たし、高崎市でのWリーグSUPER GAMESでいただいた大きなだるまに目入れをする林咲希キャプテン

 「FIBA女子オリンピック世界最終予選 〜FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournaments 2024〜」(以下OQT)の戦いを終えた女子日本代表チームは2月13日(火)に無事帰国。そのままパリ2024オリンピック出場権獲得記者会見が行われ、選手たちの喜びの声をご紹介します。今後は所属チームに戻り、今度はライバルとしての戦いが来週末2月23日から再開します。日本一を争うクライマックスへ向かうWリーグをぜひ会場やバスケットLIVEでご覧いただき、今度も女子日本代表選手たちへのご声援をよろしくお願い致します。

■恩塚亨ヘッドコーチ
 OQTに臨むにあたり、たくさんの方々にご支援をいただき、ファンの方々、スポンサーの方々、Wリーグや各クラブ関係の方々、そして代表活動をともに戦ってくれた仲間たちの想いを持って戦いに行こうとチームで誓って向かいました。選手たちは本当に良くがんばってくれましたし、重責を背負って戦っていました。(銀メダルを獲得した)東京オリンピックの後、勝って当たり前というようなプレッシャーもあったと思います。そのプレッシャーに負けず、彼女たちはすべてを懸けてコートに立っていました。お互いに支え合って、声を掛け合って、チームで戦い抜いた結果、見事にオリンピックへの切符をつかみとることができました。選手たちを本当に誇りに思っています。このがんばりをパリオリンピックでの金メダルにつなげられるように、私自身も精一杯がんばっていきたいと思います。

■#3 馬瓜ステファニー選手(MOVISTAR ESTUDIANTES/スペイン)
 皆さんの応援のおかげでここまで来られました。現地まで来てくださった皆さん、テレビで応援していただいた皆さん、いろんな形での応援は、自分たちまでしっかりと届いていました。そのおかげで、最後にこのような良い結果につながったことをうれしく思っています。オリンピックもがんばるので、引き続き応援よろしくお願いします。みんなで勝ち獲った最後の切符でした。どれだけ苦しい時間帯でも一人ひとりがしっかりと目を見合って、エナジーが落ちることなく最後の第4クォーターの残り1秒まで走り切れたので、本当にうれしいです。姉・エブリンとのコンビはしばらく解散してしまうので、皆さんも寂しいと思います。これらかもお互いの場所で切磋琢磨し合って、また一緒に代表になれるように2人ともがんばっていきます。

■#4 川井麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)
 たくさんのご声援ありがとうございました。私自身は(2015年に)FIBA U19女子ワールドカップ出場が決まっていましたが、(2014年の資格停止により)FIBAから制裁があった年で、世界を経験することができませんでした。今回初めて世界と戦えることを、すごく楽しみにしていました。トヨタとは違う役回りでしたが、常に心身ともに良い準備ができていて、コートに立った時間帯は自分の持っている力を思い切り出そうと心がけ、やりきることができたと思います。ただ、まだまだ自分に満足することはできていないので、パリオリンピックに向けてこれからの半年間は、自分のプレーをもっともっと生かせる強さを持てるように努力していきたいと思えた大会でした。

■#8 髙田真希選手(デンソー アイリス)
 たくさんのご声援ありがとうございました。本当にうれしいのひと言です。個人的には12年前、ロンドンオリンピックを決めるOQTを戦って、最後の一枠を懸けたカナダとの試合に負けて出場できなかったという悔しい思い出がありました。今大会ではスペインに勝ち、ハンガリーに負けて、また(カナダと最後を争う)そういうストーリーが来たのかなと勝手に思っていました。だからこそ、絶対に勝ちたかったですし、その時に味わった悔しさは今でも忘れられないぐらい、過去で1番悔しかった時期でした。それを自分も味わいたくないですし、今いる選手にも味わって欲しくないと強く思っていました。その中で出場権を勝ち獲れたこと、そして競技生活の中でリベンジに当たるかは分からないですが、今回は結果として自力で出場権を勝ち獲ることができたのは、自分としてはこれまでの意味を込めてもすごくうれしいと感じています。まだまだ足りないところもたくさんあると思っているので、そこはパリオリンピックまでにしっかり修正して臨んでいきたいです。

■#12 吉田亜沙美選手(アイシン ウィングス)
 日本時間の深夜でしたが、たくさんの方に応援していただき、それが選手たちの力になりました。本当にありがとうございました。私自身はすごく幸せな時間であり、あっという間でした。1月に合宿へ招集された20名と新しく出会って、仲間になって、みんなとバスケができたことが本当に幸せでした。またパリに行けるように、私もがんばっていきたいです。

■#15 本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)
 ハンガリーに応援へ駆けつけてくださったファンの皆さんもたくさんいましたし、夜中にもかかわらずにたくさんの方々が応援してくださって、本当にありがとうございました。OQTでパリの切符を獲得することができて、素直にうれしく思います。私自身の出場時間は少なかったですが、ものすごいプレッシャーや責任などを背負いながらそれにも負けず、はね除けるぐらいの強さで戦う仲間の姿に私自身も勇気をもらいましたし、チームの一員でいられたことをすごく誇りに思っています。みんなも言っていましたが、ハンガリー戦後は本当にものすごい重圧がありました。でも、みんなの顔を見ていて絶対に負ける気はしないな、と私自身が思って一緒に戦っていました。もっともっと私自身も成長できるように、また自チームに戻ってがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。

■#18 野口さくら選手(アイシン ウィングス)
 たくさんのご声援ありがとうございました。自分自身は初めて女子日本代表に選考していただき、この場に居合わせることができてすごくうれしく思います。コートに立てた時間は短かったですが、ベンチからみんなの姿を見て得られたものや、この経験は今後の自分に生かせることだと思っています。またこの経験を次に生かせていきたいです。

■#23 山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)
 まずはたくさんのご声援ありがとうございました。日本時間は夜遅くにもかかわらず、本当にたくさんの応援メッセージのおかげで、オリンピック出場権を勝ち獲ることができました。(前回の東京オリンピックでは)3×3でOQTを経験していたので、簡単な大会ではないというのは分かっていました。覚悟を持って、またチームのために、チーム全員で戦い抜くことができました。本当にたくさんのご声援ありがとうございました。

■#27 林咲希選手(富士通レッドウェーブ)
 たくさんの応援ありがとうございました。夜中にもかかわらず、たくさんの方々がSNSを通して応援してくださったり、現地に足を運んで応援してくださった方々の皆さんのおかげで、本当に良い結果で日本に帰って来られたことを本当にうれしく思います。1ヶ月間の合宿の中で、壮行会の時に必ず日本に明るいニュースを届けることを宣言し、このような形で皆さんに示すことができて、本当にうれしく思っています。また、選ばれなかった選手やケガをして離脱したしてしまった選手もいましたが、その選手たちの想いを背負いながら、自分たちはしっかりコートで戦い抜くことができました。ここにいる12人は1人ひとりが、いろんな想いの中で戦っていたと思います。本当に一つになって戦うことができ、このような結果が出たと思います。これからまたパリオリンピックに向けて、1人ひとりが成長して行かなければいけないと思っています。来週末からまたWリーグがはじまりますので、これからもバスケを盛り上げていけるようにがんばりたいです。

■#30 馬瓜エブリン選手(デンソー アイリス)
 非常にたくさんの応援をしていただき、ありがとうございました。正直言って、ハンガリー戦の後からは生きた心地がしませんでした。ずっと、本当にどうしようと思っていました。敗戦後にホテルに帰ってからは1人になってはいけないと思い、1人になるといろいろ考えてしまうので、妹のステファニーと一緒に2人で現実を見ながら、どうやったらこのグループリーグを突破できるかをいろいろと確認しました。つまるところは、どうやらカナダに勝つしかないらしい、と。もう、これは勝つしかないことをステファニーと確認し、腹をくくりました。今までのバスケ人気や、日本でも非常に多くの方々がバスケに注目していただいていると思っています。この人気はリオオリンピックからはじまり、そして東京オリンピック、昨年の男子FIBAワールドカップと続いてきた中で、私たちがここでオリンピックに行けないことがもし起きてしまうと、私たちだけではなく、本当にこれからバスケでがんばりたいと思っている子どもたちのためにもつないでいかなければいけない、そのつながりを決して途切れさせてはいけないと思っていました。私たちがここでなんとかカナダに勝たなければいけないと思っていたので、本当に勝てて良かったです。

■#31 平下愛佳選手(トヨタ自動車アンテロープス)
 たくさんの応援、本当にありがとうございました。日本時間はすごく夜遅い試合でしたが、たくさんの方々が日本から応援してくれて、SNS等でもたくさんの応援メッセージをもらって、自分自身は本当に力になりました。こんなにたくさんの方々が応援してくれるんだなと思うだけでがんばろうと思えましたし、すごく勇気をもらったので本当にありがたかったです。OQTを初めて経験させてもらいましたが、今まで感じたことのないようなプレッシャーの中での試合はすごく緊張しました。それでも最後はチームでしっかり勝ち切って、オリンピックの切符を手に入れられたのは自分自身にとって良い経験になり、これからさらにがんばっていけると感じています。

■#32 宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)
 たくさんのご声援ありがとうございました。ハンガリーに入ってから毎日寝られず、緊張していましたけど、パリへ行くことができて本当に良かったなと思っています。私はWリーグでの1年目からリュウさん(吉田選手のコートネーム)と一緒にプレーしてきて、またリュウさんと一緒にはじめて日本代表でプレーできたことがすごくうれしかったです。交代でリュウさんが出てきてくれるのは、とても心強かったです。それが、私の中では印象に残っているエピソードです。

■#88 赤穂ひまわり選手(デンソー アイリス)
 たくさんのご声援ありがとうございました。合宿を振り返っても、試合を振り返っても、ずっと大変で楽しいと思える瞬間はなかったです。それほど余裕がなかったです。でも、試合が終わって、こうやって結果が出ると、一生懸命やっていて良かったなと思うので、またこれから苦しんでいきたいなと思います。