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3×3男女日本代表:日本開催で実感できた多くの声援やその想いを持って向かうオリンピック最終予選まであと10日

2024年5月5日

高田静選手はディフェンスに手応えを実感

OQTでは落合知也選手の得点にも期待

 昨夏、5人制男子日本代表がパリ2024オリンピックへの出場を決めた沖縄でのFIBAワールドカップのような大歓声に包まれる中、「FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2」(以下UOQT2)に挑んだ3×3男女日本代表。いずれも2勝1敗で3チームが並び、総得点数の差で予選プール3位となり、決勝トーナメント進出を果たせませんでした。

 ホームで結果を残すことができず、選手たちもショックを隠せません。しかし、オリンピックへの道はまだつながっており、最終予選となる「FIBA 3×3 オリンピック最終予選 2024」(以下OQT)まで、あと10日(5月16日よりハンガリーにて開幕)。試合後、落合知也選手(ALPHAS.EXE)は「日付が変わったら、寝て起きたらしっかりと切り替えられるように声を掛けていきたいです。そのためには真っ先に自分が切り替えないといけない。いつまで落ち込んでいてもしょうがないので、冷静にみんなで話し合って次に向けて同じ方向へ歩めるように引っ張っていきます」とあらたな戦いへの準備をスタートしました。

 世界の強豪との真剣勝負を経て、「小さくてもしっかり脚を使って、しつこく守り続けることはできました」と高田静選手(ENEOSサンフラワーズ)はディフェンスに手応えを感じています。逆に、得点が倍になる2ポイントシュートは3試合でチーム総数2本しか成功できず、その精度も1割に終わった課題も見えました。3×3女子日本代表の長谷川誠ヘッドコーチは練習同様、全員が積極的に狙って行くことを求めます。

「もっと2ポイントシュートの試投数を増やし、そこが入れば大勝でき、落ちてもしっかりリバウンドを獲ること。ブラジル戦は相手にオフェンスリバウンドを19本、トータル32本を獲られています。それでも1点差だったのは、しっかり守れていた証拠です。だからこそ、全員がもっと2ポイントシュートを打ち、少なくても10本以上はしっかりと打てるようにしたいです」(長谷川ヘッドコーチ)

 3×3男子日本代表の中祖嘉人ヘッドコーチは選手選考・事前準備・戦術戦略の問題をクリアし、UOQT2へ臨みました。特に、世界の強豪を相手に練習試合を重ね、トライ&エラーを繰り返した入念な準備が実を結び、モンゴルとエジプトから勝利を奪います。しかし、練習試合を行ったフランスには10-21と得点が獲れずに敗れ、「決勝トーナメントへ進んだ強豪に対しては、また少し違った戦い方をしなければいけないという難しさを感じました」と中祖ヘッドコーチは総括し、それがOQTへ向けた課題となります。

 UOQT2は8チームで、たったひとつしかない切符を争いました。ラストチャンスとなるOQTは、16チームに対して切符は3枚に増えます。これまでの合宿から強化を進めてきたことでチーム力は高まっています。連日ライトキューブ宇都宮を満員にし、多くの方に注目いただいていることを認識でき、大きな声援はチームにとって心強く感じています。皆さんの想いをしっかりと持ってハンガリーでのOQTへ向かい、男女揃ってパリ2024オリンピックの切符を勝ち獲りにいきます。

■ FIBA 3×3 Olympic Qualifying Tournament
(FIBA 3×3 バスケットボール オリンピック予選)

日時 : 2024年5月16日 (木) ~5月19日 (日)
場所 : ハンガリー (デブレツェン)
予選組み合わせ
男子[プールD]日本、モンゴル、ベルギー、ポーランド
女子[プールC]日本、スペイン、エジプト、モンゴル
※参加チーム16チームのうち、上位3チームがパリ2024オリンピック出場権を獲得