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女子日本代表:セレクションキャンプ「フィジカルで負けていても、メンタルの部分では絶対に負けたくない」コーリーJAPAN始動

2025年5月13日

コーリー・ゲインズヘッドコーチは楽しむことを強調

ブライアン・フィンリー プレーヤーディベロップメントコーチ(右)

 2025年度バスケットボール女子日本代表チームは、5月12日(月)よりセレクションキャンプがスタートしました。初日はチームミーティングが行われ、新指揮官のコーリー・ゲインズヘッドコーチよりコンセプトやアイデンティティーなどを伝えます。キーワードとして、以下の3つを挙げました。

「PLAY HARD」全力を尽くし、常に競い合うこと
「OPEN MIND」前向きにがんばること
「HAVE FUN」一番大事なのはバスケを楽しむこと

 5月13日(火)から4日間の短い練習の中で「チャンスを逃さずにつかむことが大事。最初の練習からベスト尽くして欲しい。緊張している暇はない。また、ミスすることも問題ない。そこからすぐに切り替える能力があるかどうかを評価していく。過去・現在・未来において、過去を振り返らず、不確定な未来を見据えず、現在だけを考えて欲しい。(マイケル)ジョーダンやレブロン(ジェームズ)、コービー(ブライアント)らNBAの偉大な選手は何度も失敗してきた。だが、彼らはミスを振り返ることなく、現在だけを考えて切り替えてきた。同じような意識を持った選手を求めている」とゲインズコーチは述べ、パリ2024オリンピックメンバーなど実績ある候補選手を含めた第1次強化合宿へ進む新戦力の選考を行います。

 31名の参加選手を2グループに分け、バスケの練習とともにストレングストレーニング(ウエイトトレーニング)、スキルトレーニングの3つの分野で強化を進めていきます。スキルトレーニングを担当するブライアン・フィンリー プレーヤーディベロップメントコーチは、NBAやWNBAのトッププレーヤーをはじめ、幅広い年代の選手たちを指導してきた実績があります。フィンリーコーチは「バスケを愛する選手であれば誰でもコーチングする」という信念を持ち、女子日本代表にも情熱を注ぎます。

 バスケに間するトレーニングとともに、ゲインズヘッドコーチが重要視しているのがストレングストレーニングです。「世界でトップのコンディションが整ったチームを目指したい。日本人は世界と比較すれば小さいが、速いチームを目指すのであればトレーニングするしかない」と明確な目的があります。反復トレーニングを行う目的は単なるフィジカル強化ではなく、「メンタル強化の意味合いが強い。トレーニングを継続することでメンタルが整い、目標とすべき場所へ自分を引き上げる心の成長を願っている。苦手と避けることなく取り組んでもらいたい」と選手たちに伝えます。メンタルタフネスは集団になれば、「試合の重要な場面で相手を上回ることができる。フィジカルで負けていても、メンタルの部分では絶対に負けたくない。それが世界と戦うためのカギになる」というチームコンセプトを強調し、コーリーJAPANが始動しました。