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JBA公認プロフェッショナルレフェリー誕生に関する記者会見のご報告

2017年9月25日

本日都内にて「JBA公認プロフェッショナルレフェリー誕生に関する記者会見」を実施

JBA公認プロフェッショナルレフェリーとなった加藤誉樹氏

 当協会(JBA)は、本日9月25日(月)に都内にて記者会見を実施し、JBA公認として初となるプロフェッショナルレフェリーが誕生したことについて発表いたしました。
 今季よりプロフェッショナルレフェリーとなった加藤誉樹氏(JBA公認S級/FIBAライセンス保持者)には、今後、日本バスケットボール界のリーダーとして、レフェリー界をけん引していただくこととなります。
 また、本日の会見においては、プロフェッショナルレフェリーの誕生に関する話題とは別途、今季よりBリーグを担当する初の女性レフェリー4名の紹介も行いました。
 つきましては、会見の内容について、下記の通りご報告いたします。

 
■公益財団法人日本バスケットボール協会公認プロフェッショナルレフェリー誕生に関する記者会見

■日時/会場:
日時:平成29年9月25日(月) 15:00~16:00
場所:JBA会議室

■登壇者:
(公財)日本バスケットボール協会 専務理事/事務総長 田中 道博
(公財)日本バスケットボール協会 審判部 部長 宇田川 貴生
JBA公認 プロフェッショナルレフェリー 加藤 誉樹
JBA公認 Bリーグ担当女性レフェリー代表 須黒 祥子

■会見内容:
① JBA公認プロフェッショナルレフェリー誕生について(2017年9月25日付)
② B.LEAGUE 2017-18シーズン 担当女性審判員(4名)について
③ その他(FIBAルールの変更/特にアンスポーツマンライク・ファウルの取り扱いについて)
※③ルール変更の詳細は、後日改めてJBA公式サイトで周知いたします。

 
【記者会見 コメント要旨】

■(公財)日本バスケットボール協会 専務理事/事務総長 田中 道博
 Bリーグがプロとして『世界に通じる選手、クラブの輩出』を理念とするなか、そのような選手やクラブを育てるためには、審判も同様に、世界レベルの審判を育成しなければなりません。日本のレフェリーたちをFIBA(国際バスケットボール連盟)も高く評価してくれているものの、現状では生業との兼ね合いもあり、ボランティア的な立場として審判活動に集中しきれないという課題がありました。
 選手、クラブがプロである以上、審判もプロとして選手たちとともに切磋琢磨することが望ましく、今回、JBA公認のプロレフェリーが誕生したことは非常に喜ばしいことです。また、JBAでは2024年までに20人のプロレフェリーを育成することを目標としており、加藤誉樹氏に続く、第2、第3のプロが出てくることを望んでいます。
今後、加藤氏には、国内外の大会や研修を通じて一層成長してもらうことを期待するとともに、日本のレフェリー界のリーダーとして今後のレフェリー界を引っ張り、後進の育成等にも力を貸していただきたいと思っています。
 また、本日はプロフェッショナルとしての加藤氏の話題以外にも、レフェリーに関する報告があります。それは、今季Bリーグを担当する女性レフェリーが4名生まれたことで、本日は4名を代表して須黒祥子氏に登壇していただきました。彼女たちが世界の舞台で活躍するためには、国内の男子トップリーグを担当した経験がFIBAの制度上、必須となっています。そのような視点からも、ぜひ彼女たちには男女の差なく、Bリーグでスキルを高め、またその力を発揮していただきたいと思います。

■JBA公認プロフェッショナルレフェリー 加藤 誉樹
 昨季Bリーグが開幕し、選手たちのパフォーマンスがどんどん上がっているなかで、今日ここに私がプロフェッショナルレフェリーとしてスタートすることを発表できることを嬉しく思います。
 私がプロレフェリーを意識し始めたのは、やはりBリーグの開幕が大きいですが、悩んだ末の決断であったことは事実です。非常に葛藤しましたが、最終的には家族も背中を押してくれて、勇気をくれたことに感謝しています。
 審判としては、将来的により高いレベルの、より上位回戦を担当したいという目標はありますが、日々の努力と1試合1試合の積み重ねが重要であることは十分に理解しています。Bリーグはもちろんのこと、JBAの主催ゲームや国際試合などを通じ、選手たちのパフォーマンスを最大限に引き出せる審判となれるよう、経験を積み、力をつけて、世界を舞台に活躍できる審判に成長していきたいと思っています。

■B.LEAGUE 2017-18担当 女性レフェリー(代表者) 須黒 祥子
 今季から男子トップリーグであるBリーグの試合を担当させていただくことになりました。今回は私を含めて4人の女性審判員がその担当となりましたが、女性が男子トップリーグの担当をするということで、スピードなどの体力面やスキルに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、4人を代表して一言だけ抱負を言わせていただくならば、私たちも担当することになったからには、選手たちやコーチの方々に負けないよう、試合への準備をしっかりとし、その責務をしっかりと果たしていきたいと思っています。
 これまでも同様に努力はしてきましたが、これを機会に改めて気持ちを切り替え、選手やクラブにとって公平で、信頼感のあるレフェリングができるよう頑張っていきたいと思います。Bリーグのコートに立つのを楽しみにしています。

 
■JBA公認プロフェッショナルレフェリー プロフィール

氏 名  : 加藤 誉樹 (かとう たかき)
出身地  : 愛知県
ライセンス: JBA公認S級審判、国際審判員

主な審判歴: 
・2014年 第22回FIBA ASIA U18女子バスケットボール選手権大会
・2014年 NBL担当審判
・2016年 2016 FIBA U17バスケットボール世界選手権大会(男女同時開催) ※女子ファイナル担当
・2016年 B.LEAGUE2016-17 担当レフェリー ※ファイナル担当、レフェリーオブザイヤー受賞
・2017年 FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017(男子) ※ファイナル担当
・2017年 スーパーカップ2017 ※日本・ドイツバスケットボール協会 連携事業
・2017年 FIBA Euro Basket 2017 ※準々決勝担当

 
■B.LEAGUE 2017-18担当 女性レフェリー プロフィール

氏 名  : 須黒 祥子 (すぐろ しょうこ)
出身地  : 東京都
ライセンス: JBA公認S級審判、国際審判員

氏 名  : 小坂井 郁子 (こざかい いくこ)
出身地  : 新潟県
ライセンス: JBA公認S級審判、国際審判員

氏 名  : 熊谷 久美子 (くまがい くみこ)
出身地  : 青森県
ライセンス: JBA公認S級審判、国際審判員

氏 名  : 小田中 涼子 (おだなか りょうこ)
出身地  : 岩手県
ライセンス: JBA公認S級審判、国際審判員