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テーピング講習会実施レポート「巻く位置によって固定の仕方などが一つひとつ違うことを実感」湧川颯斗選手(男子U18日本代表)

2022年8月24日

正しい巻き方を知り、あらためてテーピングの大切さを実感した湧川颯斗選手

仲間同士でテーピングを巻き合いその成果を披露

 現在、「FIBA U18アジア選手権大会」で熱戦を繰り広げている男子U18日本代表選手へ向け、大会直前合宿中にニチバン株式会社様のご協力により、テーピング講習会を実施しました。

 講習会の目的は、「若年層に対して受傷時における処置、再発予防をセルフケアで実施」できるようにすること。また、世代を代表する選手たちが、所属チームなどを通してテーピングの大切さを伝えていく効果を期待しています。テーピングは、足首などケガをしやすい部位に巻くことでその予防につながります。特にケガをした選手にとっては、テーピングを巻くことで安心してプレーに集中することができます。

 最初にニチバン株式会社様より、使用時の注意点とテーピングを選ぶ判断基準などについてご説明いただきました。

■テーピング使用時の注意点
①テーピングにシワが出来ない様に巻く。
②正しいテーピング肢位(正しいポジション)で巻く。
③正しいポイントを通す。
この3つの注意点を守ることで、テーピングとしての機能を発揮します。

■テーピングの種類
伸びないテープ(固定)
伸びるテープ(固定)
伸びるテープ(筋肉サポート)

■テーピングを選ぶ判断基準
①伸びる or 伸びない
②固定する or 固定しない
③色の有無(白 or ベージュ or カラー)
④幅・テープを使う箇所

 続いて、JBAスポーツパフォーマンス部会の佐藤晃一トレーナーによるテーピングの巻き方講習が行われました。凹凸があり、それぞれ違う部位に対し、テーピングの効果を発揮させる正しい巻き方を2人1組になって実践。湧川颯斗選手(福岡大学附属大濠高等学校 3年)は足首をケガしたことにより、日頃からテーピングを活用しています。「これまでは、自分なりにただ足首を固定できれば良いと思ってテーピングを巻いていました。実際に話を聞いて、巻く位置によって固定の仕方などが一つひとつ違うことを自分で巻いても、仲間に巻いてもらっても実感できました」とあらためてその大切さを知る機会になったようです。

 はじめて他の人にテーピングを巻く選手たち。轟琉維選手は(福岡第一高等学校 3年)、「巻くこと自体が難しかったです。シワを作らないことや、どこを通して巻けばきちんと機能するのかということを学ぶことができ、すごく良い経験になりました」と述べ、最初に紹介していただいた使用時の注意点が大切です。轟選手も、ケガをした後は再発しないためにテーピングを活用していました。「テーピングをしていないと、何かあったときにひどいケガにつながってしまうので、しっかり予防していきたいです」と続け、安心してバスケをするためにも必要な知識であることがわかります。

 湧川選手は「ケガをしてプレーができない分、自分の成長も遅くなってしまう」ことに不安を感じていました。テーピングで補うことで思いっきりバスケをすることができ、成長期の選手たちをサポートするのもテーピングの役割です。

 テーピングの巻き方など詳細は、ニチバン株式会社「バトルウィン™ ドットコム」でご紹介されています。ぜひご覧いただき、正しく使ってケガ予防につなげていただければと思います。