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ニュース

平成28年度U-14ナショナルジュニアユース育成キャンプ 第1回キャンプ開催報告

2016年9月16日

萩原 美樹子コーチがディフェンスに入って指導

コンタクトに負けずにリバウンドを取りにいく

 9月9日(金)~9月11日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、平成28年度U-14ナショナルジュニアユース育成キャンプの第1回キャンプを開催しました。

 本キャンプは、平成14年度から実施してきたエンデバープログラム(トップエンデバーなど)をより進化させたプログラムで、将来性を見込まれた14歳以下の選手を対象にしたキャンプです。

 男子を指導するトーステン・ロイブルコーチは、その目的について「日本代表チームに向けた選手の育成」と言います。「選手たちをどのように訓練するかを大切していて、ナショナルチームにつながる技術育成のコンセプトのもとにキャンプを行います」。
 これまでは国内へのバスケットボールの普及や、指導者への伝達もテーマとしていましたが、今年度からは伝達機能は切り分け、選手育成を主眼において、キャンプを行なっていきます。

 本キャンプには、いくつかの特徴があります。その1つが男女の同時開催です。U-14に関しては時間を調整し、男女で別々に練習を行いますが、指導するコンセプトは同じで、原則的には同じものを練習します(状況によりコーチングスタッフは異なるものを選択することもある)。

 女子を指導する萩原 美樹子コーチは「14歳の男女なので身体的な成長度合いが違いますし、現時点でのバスケットの到達度も異なります。だからといって男女で異なるバスケットを教えるのはどうなのか?国際大会の初戦となるU-16日本代表になれば、女子であってもオンボールスクリーンの使い方、守り方は必ず出てくる戦術です。ですので、育成年代である今の時期にそれらを理解して、男女の区別なく、同じコンセプトのバスケットができるようになってほしいと考えています」と話します。

 実際にキャンプの初日、男子と女子はほぼ同じ練習を行いました。しかしながら女子は「到達度が異なる」という理由で、2日目は「レベルを2段階落とした」と萩原コーチは言います。
 初日にオンボールスクリーンや、3対2のトランジションの練習をしたときに、スペーシングや走るコースが的確ではなかったからです。そこで2日目以降は、誰かがドライブをするときのスペーシングや合わせの位置、速攻時の走るコースについて、練習を行いました。そうした細かさの追求や、状況に合わせた柔軟性が育成キャンプにはあります。
「年代に関わらずドライブは日本の生命線です。そのドライブが起こったときに、周りの4人が止まって見ているのではなく、必ずドライブをした選手を助けてやるという発想が必要になります。そこはこだわって指導していきたいところです」

 さらに、萩原コーチはこう加えます。
「バスケットボールは立つ位置が床の板1枚分違うだけで、プレイの結果が変わってくるものです。そういうものだという意識を選手たちには持ってもらいたいです。何となくこのあたりに立っていればいい、何となくこれくらい動けばいいというのではなく、それぞれの動きには意図があって、そのためにはここに立たなければいけない、ここに動かなければいけないという意図があります。今すぐできないにしても、バスケットボールとはそういうものだという意識を持ってもらいたいんです」

 一方の男子もロイブルコーチは「もう少しプランしていた」と、進行状況が決して順調ではなかったことを明かします。しかし「ここで慌ててやるよりも、ゆっくりしたペースで練習を進めることで選手たちにも浸透していくし、それらをある程度安定させてから次のステージに向かわせることが重要です」と言います。

 あくまでもキャンプは選手ベースで進められていきます。これまでのトップエンデバーは年1回でしたが、U-14の育成キャンプではより深くプレイを理解、身に付けてもらうために全4回に変更されました。慌てずにじっくりと育成していけるのも、新たな育成キャンプの特徴と言えます。

 また、ロイブルコーチは育成キャンプについて、次のようにも話します。
「このキャンプのもう1つのゴールは、選手に習慣をつけさせることです。コミュニケーション、激しく戦うこと、シューティングのスピード、確率……トレーニングの習慣はナショナルチームでやるべきことですが、それ以外の練習でできる正しい習慣を今のうちに身に付けていれば、将来国際大会に出るときにはチームのコンセプトを伝えるだけでよくなるのです」

 国際大会を念頭に置いた練習として、男子は朝6時からシューティングを行い、夜8時からスクリメージを行なっています。それは国際大会では、夜の8時からゲームが始まることもあるからです。
 7月下旬に行われた「第24回FIBAASIA U-18男子バスケットボール選手権大会」で日本が準優勝という結果を出したのも、そういった習慣づけの成果だと、チームを率いたロイブルコーチは話します。

 そうしたコーチ陣の新たな試みに対して、選手たちもさまざまな刺激を受けながら、元気に、真面目に取り組みます。

 男子の最高身長、194cmの松山 雄亮選手(兵庫県・明石市立望海中学校 2年)は「フィジカルトレーニングなどキツイところもあるけど、高いレベルの選手たちと1対1をすることなどは楽しいです。普段チームでできていることが難しくなるけど、それでも楽しいです」と前向きなコメントを残してくれました。

 女子で最も身長の低い、157cmの江村 優有選手(長崎県・佐世保市立広田中学校 2年)は、初日の夜の自己紹介でただ1人「将来はオリンピック選手になりたい」と発言した選手です。「今回のキャンプではアウトナンバーの攻め方や、相手とのコンタクトの強さ、合わせの仕方など、さまざまなことがよくわかりました」と、たくさんのことを吸収していました。

 強化につながる育成プログラムとして再スタートを切った「U-14ナショナルジュニアユース育成キャンプ」。
 次回からはメンバーを20名程度に絞り、10月8日(土)~10日(月・祝)までの3日間で行われます。

 
■平成28年度U-14ナショナルジュニアユース育成キャンプ
 第1回キャンプ 主な実施プログラム

■1日目 9月9日(金) 午後
・形態測定(男子のみ)
・コーディネーショントレーニング
・クリニックⅠ
・フィジカル測定(男子のみ)
・講義(女子のみ)
・スクリメージ(男子のみ)

■2日目 9月10日(土) 午前
・朝練習(シューティングドリル)(男子のみ)
・レェフリー講話
・コーディネーショントレーニング
・クリニックⅡ

■2日目 9月10日(土) 午後
・クリニックⅢ
・フィジカルトレーニング
・シューティング
・講義

■3日目 9月11日(日) 午前
・朝練習(シューティングドリル)
・クリニックⅣ
・スクリメージ

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。