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平成26年度U-18女子トップエンデバー開催報告

2015年3月17日

平成26年度U-18男子トップエンデバー参加選手

フォーショーメーションを試すスクリメージ

 平成26年度U-18女子トップエンデバーが、3月7日(土)~9日(月)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて開催されました。
 今合宿は、今年8月に予定されている「第23回日・韓・中ジュニア交流競技会」へ出場する女子U-18日本代表チームの選考会を兼ねています。

 開講式ではエンデバーコーチングスタッフであり、女子U-16・U-18日本代表ヘッドコーチを務める一色 建志コーチより、「自分のチームで力を出すのは当たり前であり、選抜チームでその力を発揮することが求められます」と選手たちに伝え、合宿兼選考会がスタートしました。

 ブロックエンデバーで習ったゾーンオフェンス、2on2・3on3でのコンビネーションプレイを復習。ゾーンオフェンスの時は、ボールを持っている選手以外の4人がどう動くかについて、細かく指導していく一色コーチ。それはファストブレイクも同じであり、ボールを持っていない4人の走り出しが重要であることを説明します。教わったフォーメーションをひとつの決まりごととしながら、2日目の午後からはゲームを行い、選手選考が行われました。

 氏原 菜摘選手(大阪府・大阪薫英女学院高校 2年)は、「今の日本のバスケは速さや強さが求められているので、それをもっと生かしていけるようにしたいです」と話し、女子U-18日本代表入りを目指します。また、トップエンデバーで得たことをチームに伝えるのもブロック代表としての役割です。「レベルの高い他の選手の良いところを盗んで、自分のチームに持ち帰りたいです」という意識を持って練習に臨んでいました。

 今年8月、第4回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会が予定されており、トップエンデバーに参加した早生まれの高校1年生たちにとっては、女子U-16日本代表チームの選考会でもあります。「一番年下なので、誰よりも動けるように取り組んでいました」と話すのは、梶原 理奈選手(埼玉県・埼玉栄高校 1年)。2年生の先輩や同い年でもすでに国際大会を経験した選手が集った合宿中は、「強いプレイをする選手が多いので、その動きを見たり、マッチアップしながら学んでいます」と言い、日本代表が目指すバスケを体に染みこませていました。

 合宿期間中、レフェリー講習会を実施。これはU-18男子トップエンデバーでも行われましたが、オープンドライブ時の軸足の動き方におけるトラベリングや、スクリーン時の接触によるファウル基準など、日本と国際試合では少し異なることを説明していただきました。実際には世界的に同じルールではありますが、FIBA ASIA選手権を担当するレフェリーが日本よりもレベルが劣ることや、海外の選手とのフィジカルの差により生じるであろうジャッジ基準を知ることが目的です。

 全国のトップ選手たち38名を集め、世界を見据えた3日間の合宿は終了しました。マネジメントスタッフの佐々木 三男コーチは、「この世代は1日1日が成長できる時間であり、育成を止めることはできない」と話すように、FIBAから資格停止処分を科されている状況ですが、世界を見据えた育成・強化は今後も休むことなく継続していきます。