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平成29年度男子U16日本代表チーム 第7次強化合宿 開催報告

2017年10月26日

チェコ遠征に向け、モチベーションを上げて練習に取り組む中村 拓人選手(中部大学第一高校 2年)

同世代のトップレベルの選手たちとともに練習できることを楽しみながら積極的にアピールを続ける三谷 桂司朗選 (県立広島皆実高校 1年)

 当初、今秋に開催予定だった「FIBA U16 Asian選手権大会2017」は未だに開催地が決まらず、進展がありません。しかし、いつ開催されても良いように準備し、またこの世代の育成を兼ね、平成29年度バスケットボール男子U16日本代表チームは10月23日(月)~25日(水)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第7次強化合宿を実施しました。

 今合宿中、トーステン・ロイブルヘッドコーチはオフェンス時、ボールを回すことを強調します。前回同様、東海大学付属諏訪高校に胸を借り、スクリメージを行いながら実戦で試していきます。前回はフィジカルが強い相手のディフェンスに苦しめられましたが、「その課題を克服し、良いステップを踏めています」とロイブルヘッドコーチは選手たちの成長を実感しています。しっかりボールを回したことでノーマークを作り、確率の良いシュートを選択できるようになったことで、「パスの精度が良くなり、得点が伸びています」と成果が見られていました。

 一方のディフェンスに関しては、「アウトサイドに対するディフェンスは良くなっていますが、インサイドのディフェンスやリバウンドがまだまだです」と課題点を挙げるロイブルヘッドコーチ。「オフェンスのミスはしょうがないが、国際大会ではディフェンスのミスは絶対に許されない」ということもずっと強調してきており、まだその意識が希薄になる時間帯があります。「国際ゲームができれば、それらの課題も克服でき、さらにレベルアップできる」という期待とともに、年明け1月1日(月)からチェコ遠征が予定されています。

 大会開催はまだ未定ですが、チェコ遠征へ向けて選手たちはモチベーションを上げ、練習に励んでいます。今年1月にもチェコ遠征を実施し、「クリスタル・ボヘミア・カップ(招聘大会)」に出場しました。初の国際大会に臨んだ結果は1勝3敗。敗れた試合は全て一桁点差であり、うち2敗は1ゴール差の接戦をものにできませんでした。

 チェコ遠征を経験した中村 拓人選手(中部大学第一高校 2年)は、「初めて海外のチームと対戦し、勝ち切れなかった悔しい思いがあります。本番前にもう一回、海外のチームと対戦できることは自分たちの力になりますし、自信にもつながると思います」と再びチェコ遠征ができることで、一回り大きくなれるチャンスを待ち焦がれています。

 2ヶ月前に追加招集された東海林 奨選手(昌平高校 2年)、河村 勇輝選手(福岡第一高校 1年)、三谷 桂司朗選手(県立広島皆実高校 1年)も、チームにフィットしてきました。「回数を重ねる毎に、役割やシステムが分かってきたことで最近はすごく楽しくできるようになってきました」と言う三谷選手。中学2年の時、広島代表としてジュニアオールスターに出場しましたが、全国の舞台はそれっきりでした。「中学時代、一方的に知っていた選手たちばかりが揃っており、こうして一緒にバスケットができるとは思ってもいませんでした。今、みんなとチームメイトとなって一緒にバスケットをできていることがうれしいです」と目を輝かせ、全てにおいて積極的に取り組んでいます。

 合宿を積み重ねてきたことに対し、「いつ開催されるか分かりませんがその分、合宿が増えており、もっと良いチームになれると思っています。そこはメリットに感じています」と中村選手も今の状況を前向きに捉えていました。次回は11月27日より第8次強化合宿を予定しており、その後は年末恒例の「ウインターカップ2017」が待っています。男子U16日本代表チームは高校1年生が主体となりますが、彼らが伸びることは各所属チームにとっても厚みが増します。国際大会に向けて長きに渡って行ってきた合宿の成果を、全国の舞台でも発揮できるよう、さらなる努力は続きます。