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第17回アジア競技大会出場 ハヤブサジャパン 平成26年度女子日本代表チーム 第3次強化合宿開催報告

2014年9月8日

選手の自主性に任せながら強化を進める一色 建志ヘッドコーチ

アジア競技大会でもチャンピオンに向かって挑戦したいと話す森 ムチャ選手


 韓国・仁川で開幕する「第17回アジア競技大会」へ向け、ハヤブサジャパン 平成26年度バスケットボール女子日本代表チームは9月4日(木)~7日(日)までの期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第3次強化合宿を行いました。

 アジア競技大会には女子11チームが参加。5チーム(モンゴル、ホンコン・チャイナ、カザフスタン、ネパール、カタール)による予選ラウンドが行われ、そのうちの2チームが決勝トーナメント進出。日本など6チーム(韓国、中国、チャイニーズ・タイペイ、タイ、インド)は予選ラウンドが免除され、決勝トーナメント(準々決勝)から登場します。ハヤブサジャパンの初戦は、9月28日(日)13:00(現地時間)より、インドとの対戦が決まりました。この合宿では、7月に開催された「バスケットボール女子日本代表国際親善試合2014」までに積み上げてきたものを確認し、対戦相手が決まったことでさらにフォーメーションを増やしながら練習を行いました。合わせて、大会公式球を取り寄せて本番に向けた対応に努めています。

 国際親善試合では選手選考も兼ねていたため、選手の出場時間をシェアしながらの試合となり、「FIBA女子世界選手権と日程が重なっていますが、それでも言い訳することなく、アジア競技大会はしっかりと勝負にこだわっていかなければなりません」と一色 建志ヘッドコーチは気を引き締めています。

 一色ヘッドコーチは、U-16世代からアンダーカテゴリーを任されていますが、WJBL所属の選手たちが中心となるこのチームでは、いくつかのフォーメーションを用意しながらも、選手自身が考えて動くプレイを強調しています。森 ムチャ選手(トヨタ自動車 アンテロープス)は、「自分で考えて、自由にプレイさせてくれるスタイルが新鮮でした。自分たちで発想しながらプレイすることは日々勉強になっていますし、いろんな刺激を受けています」と言います。ユニバーシアードや昨年の国際親善試合でも、日本代表に名を連ねてきた森選手。若いメンバー中心のこのチームでは、諏訪 裕美選手(アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)、川原 麻耶選手(トヨタ自動車アンテロープス)に次ぐ3番目。「年上のグループとして日本代表活動に参加する機会も初めてなので、より一層プレイで見せなければいけないという思いがあります」と自覚を持って取り組んでいます。

 昨年のFIBA ASIA選手権で優勝し、現在アジアチャンピオンであるハヤブサジャパン。43年振りの快挙を成し遂げたFIBA女子世界選手権へ臨む女子日本代表はもちろんですが、アジア競技大会チームも周りからは同じように見られることでしょう。森選手は、「そこはしっかり挑戦していきたいです。昨年、世界選手権メンバーがアジアチャンピオンになったからこそ、自分たちも負けられないという気持ちが強いです」と話しており、モチベーションに変えて大会に臨みます。

 アジア競技大会は、準々決勝・インド戦に勝利すると残りは2試合(準決勝、決勝 or 3位決定戦)。最長で3試合しかありません。「試合の間隔が空くことなく行われることで、集中して臨めると思っています。選手にとってもコンディションを調整しやすいでしょうし、それは良かった点です」と話す一色ヘッドコーチ。次回合宿は9月14日(日)に行われるアジア競技大会 結団式からスタートし、韓国へ出発する9月25日(木)まで集中して強化を行います。