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第17回アジア競技大会 女子日本代表チームはインドに70-37で快勝し、準決勝進出決定

2014年9月28日

いよいよ開幕を迎えたハヤブサジャパン

リバウンドを獲る#15赤穂さくら選手


 「第17回アジア競技大会」9日目。いよいよハヤブサジャパン 女子日本代表チームが登場。両チームともこれが初戦となる準々決勝インド戦は、70ー37で快勝し準決勝進出を決めました。

 「自分たちは楽しんでやることを一番に考えています。若いチームなので硬くなっても良くないと思い、自分から盛り上げるようにして、表情の硬い選手にはどんどん声をかけていきました」と、#9牛田 悠里選手は試合前にみんなが笑顔だった訳を聞かせてくれました。

 しかし、一色 建志ヘッドコーチは、「どのように選手が試合に入るかを気にはしていましたが、やっぱり気負いすぎていました」と指摘するように、攻めているのにフィニッシュが決まりません。選手たちがコート上で張り切りすぎて悪循環となり、その手綱を引くように一色ヘッドコーチは頻繁に選手交代を行い、冷静にプレイするよう声をかけます。「後半に入ってからはだいぶ落ち着いてプレイしてくれました」と、一色ヘッドコーチも一安心。しっかり点差を離し、快勝につながったわけです。

 先発出場した#9牛田選手は、当然リラックスしてプレイすることができたはずです。しかし、国際試合の違いに戸惑う場面もありました。「トラベリングやファウルなど日本とは審判の笛が違うところを注意しなさいと、一色ヘッドコーチには言われていました」。インサイドでコンタクトを受けた印象については、「インドはジャンプ力は高いと思ったので、相手を飛ばしてしまうより、少しでも先に体を当てていくことを意識したり、もっとやらなければいけないところもありました。それでも、少しは次の韓国戦をイメージして戦うことができました」と話し、徐々に対応はできています。

 最年少、高校3年生の赤穂 さくら選手まで全員がコートに立ち、全員得点で良い大会の入り方ができました。赤穂選手は4得点、6リバウンド。やるべき役割と話していたリバウンドで、きっちり数字を残しています。一色ヘッドコーチは、「赤穂選手は少しミスが多かったです。初めてなので緊張したのかもしれませんが、表情自体はプレッシャーを感じてるような顔はしていなかったので安心しました」と、初戦の活躍を労います。

 さて、当の本人である赤穂選手に試合を振り返ってもらうと、開口一番「緊張しました」。18分32秒出場し、プレイタイムが伸びるにつれてその緊張もほぐれたのかと思いきや、「ずっとフワフワしていて、足が地に着いていない感じでした」と言います。しかし、この経験は大きかったようで、「次は気持ちを切り替えて、韓国戦にちょっとでも出られたら今日の試合の反省点をしっかり修正できるようにします」と話していました。一色ヘッドコーチも、「ミスも経験なので、とにかく消極的なミスだけはしてはダメ、と言い聞かせていました。今大会での経験で、赤穂選手が悪くなることは無いと思っています」と思い切りプレイをさせています。

 次戦、準決勝の相手は韓国。地元開催ということもあり、同時期に開催されているFIBA女子世界選手権ではなく、今大会にベストメンバーで臨んでおり、金メダルを狙うライバルです。今日の初戦まで2週間余りの強化を続けてきましたが、もちろん照準はしっかり韓国に合わせています。

 準決勝は10月1日(水)17:30よりHwaseong Sports Complex Gymnasiumにて、韓国と対戦。2大会連続で銅メダルに終わってるハヤブサジャパン。さらなる輝かしいメダルを手にするためにもまけられません。ご声援よろしくお願い致します。