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「2022年度 クラブ・スクールマネジメント講習会」開催報告

2023年2月8日

鈴木 良和氏(株式会社ERUTLUC/JBA指導者養成委員会・技術委員会ユース育成部会)

山本 明氏(JBA技術委員会副委員長/ユース育成部会部会長)

当協会(JBA)では、2023年1月29日(日)に、オンラインで「2022年度 クラブ・スクールマネジメント講習会」を開催しました。
 近年、U15やU18カテゴリーのクラブチームが全国各地に広まってきており、また、バスケットボールスクールも普及しつつあります。一方で、スポーツ庁からは「スポーツ団体ガバナンスコード」が示されており、クラブやスクールも適正な運営を行うことが求められています。また、それは、クラブやスクールが健全に、かつ継続的に活動していく上でも重要な要素でもあり、そういったクラブやスクールが数多く存在することが、育成年代のプレーヤーにより良い環境を提供することにつながるのではないかと考えています。そこで、今回はクラブやスクールの組織づくりや運営といったマネジメントに焦点を当て、「スクールマネジメント」、「クラブマネジメント」、「クラブの育成評価基準」の3つのセッションで講習会を行いました。

 「スクールマネジメント」では、株式会社ERUTLUC(エルトラック)の代表で、JBAの指導者養成委員会、ユース育成部会のメンバーでもある鈴木良和氏から、自身の経験をもとに、施設の借用時や自前コートの建造時の注意点や費用の規模感、会費の設定など、スクールの運営において実際に直面する課題について、失敗談も含めて話をしていただきました。
 「クラブマネジメント」では、同じく鈴木良和氏から、クラブチームの環境づくりやクラブチームに選手が加入するときに行っていること、クラブチームの運営において大切なことなどを現在運営しているチームを一つの事例として具体的に話していただきました。
 「クラブの育成評価基準」では、JBA技術委員会副委員長/ユース育成部会部会長の山本明氏より、育成世代における課題やクラブチームに持ってもらいたい方向性として、U15選手権大会におけるJBA推薦枠の設置目的、評価基準の内容などをもとに話していただきました。

■主な内容
【セッション1】クラブ・スクールマネジメントの実践① 〜スクールマネジメント〜
スピーカー:鈴木 良和(株式会社ERUTLUC/JBA指導者養成委員会・技術委員会ユース育成部会)
<主なトピックス>
・スクールを始める
・スクールを継続する
・スクールを発展させる

【セッション2】クラブ・スクールマネジメントの実践② 〜クラブマネジメント〜
スピーカー:鈴木 良和(株式会社ERUTLUC/JBA指導者養成委員会・技術委員会ユース育成部会)
<主なトピックス>
・クラブチームの環境づくり
・クラブチームに選手が加入する
・クラブチームを運営する

【セッション3】クラブ・スクールマネジメントの実践③ 〜クラブの育成評価基準〜
スピーカー:山本 明(JBA技術委員会副委員長/ユース育成部会部会長)
<主なトピックス>
・育成世代の課題の把握
・U15選手権におけるJBA推薦枠の内容=育成世代のチームの在り方
・クラブ・スクールで大切にしてほしいこと

■参加者からのコメント
・クラブ、スクール運営の生の声が聞けて勉強になりました。

・スクール経営までの準備の大変さを知ることができ、大変勉強になりました。理念と方針の理解を得た上で入会していただくことの重要性についても学ぶことができました。古い体質が残っている指導者への対応の難しさを、どうクリアしていくかも考えなければならない気付きもありました。

・自分は、これからの中学校の部活動から地域クラブへの移行についてどうすべきかをずっと考えています。エンジョイの生徒を増やして、生涯スポーツとしてバスケットボールに携わって欲しいと思っていたので、理念を持ってクラブ運営を行うことが大切ということを改めて感じました。

・クラブの運営にかかる費用や、怪我などがあった場合の責任の重さなど思った以上に大きいと感じました。

・保護者にも指導者として、チーム運営をする中で理念や指導方針を明確にすることが大切であることを改めて感じました。