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2020年度 第 5 回 JBA 公認 B 級コーチ養成講習会開催報告(3/12-16開催分)

2021年4月14日

講習会の様子①

講習会の様子②

 当協会 (JBA) では、2020年度第 5 回となる JBA 公認 B 級コーチ養成講習会を、スターツ総合研修センター (茨城県つくばみらい市) にて開催しました (第 2 〜 4 回は新型コロナウイルス感染症の影響により中止)。
 B 級講習会は「主に育成年代 (18歳以下) において専門性の高い指導ができる人材を養成するとともに、都道府県のリーダーとなる人材を養成する」ことを養成目的として実施されるもので、都道府県バスケットボール協会やリーグから推薦を受け、選考されることによって受講することができます。
 今回は、38名の受講生が参加し、講習の前の事前課題、コーチング実践を中心とした 5 日間の講習、講習後の事後課題に取り組みました。
 参加した受講生は U12 カテゴリーのコーチから大学やトップリーグのコーチまで、多岐にわたりました。日々の講習ではディスカッションの場が多く設けられ、それぞれのコーチが抱えている課題などについて、活発な意見交換がなされていました。コーチング実践はゴール設定を明確にすることや、プレーヤーズセンタードコーチングをポイントとして行われました。コーチングを実践したコーチは、他の受講者やコーチデベロッパーからフィードバックを受け、自身のコーチングを改善していきました。

 受講者からは以下のような感想が寄せられました。
• 参加前は新しい知識を得ること、指導力の向上が図れると思っていましたが、今回の講習会のメインテーマはそうではなく、参加後の自分をどう成長させていくのかということへの気づきや方法のヒントが、各講習、実習の中に数多く散りばめられていました。最終日の言葉にあった「日常を B 級講習会に」というフレーズがすべてだと思っています。
• プレーヤーズセンタードコーチングの大切さを学びました。一日一日成長させていくためには、より選手たちの学びを大切にし、その学びを達成するためには、我々コーチがしっかりと準備すること、なにより学び続ける事が必要であることを感じました。
• 今までの自分の指導はプッシュ型だったなと感じています。これからは選手にアウトプットさせなければいけないですし、自主性を引き出すような指導をする必要を感じました。そして、ゴール設定も明確にしないと、選手はどこに目標をおいて練習に取り組めばいいかわからないことに気づきました。
• 毎日、多くの学びがありましたが、一番はコーチの在るべき姿について学ぶことができました。プレーヤーズセンタードコーチングはどのカテゴリーでも大切な考え方なので、伝え方や練習の組み立て等、プレーヤーズセンタードコーチングを念頭において取り組んでいきたいと思います。

 今回の B 級コーチ養成講習会では、検温や健康チェック、消毒や換気を行うなど感染対策を徹底しての開催となりましたが、どのような状況下であれ、進化し続けるバスケットボール、変わり続ける時代のなかで、コーチは学び続けることが必要だと考えています。JBA ではコーチ自身が学び続けることができる環境を今後も構築・提供していきます。
 今後とも皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。