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第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会 最終日 オリンピックへの切符を懸けた決勝は20:30(現地時間 19:30)より中国と対戦

2015年9月5日

オリンピック出場権獲得まで、あと1勝

#12吉田 亜沙美キャプテンが自信を持って言う「最強で、最高のチーム」を証明するラストマッチへ

 「第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」は最終日を迎えました。2年前にアジアチャンピオンとなった時と同じく、これまで負け知らずの6連勝で決勝の舞台まで駆け上がってきたハヤブサジャパン 女子日本代表チーム。大きな目標であり、バスケットを愛するみんなの夢でもあるオリンピック出場まで、あと1勝に迫りました。#12吉田 亜沙美キャプテンは自信を持って言います。「このチームが最強で、最高のチームだと思っているので、あとはチャンピオンになるだけです」

 国際強化試合2015では大差をつけて3連勝したチャイニーズ・タイペイでしたが、メンバーが揃い、真剣勝負を重ねてきたことで、あの時とは全く違うチームに変貌しています。“勢い”をテーマに強化してきた日本以上に爆発力があり、準決勝も苦しめられました。相手の気迫に押されるようにミスを重ね、今大会最大となるターンオーバー19本を記録。内海 知秀ヘッドコーチは、「10点、20点と離そうとした時にターンオーバーを犯し、6本ほど続けざまにミスしてしまいました」と言うように、第2ピリオドに速攻から得点を決められるシーンが何度もありました。ターンオーバーが少ないのも日本の長所であり、予選ラウンドで勝利した中国戦は8本と少なかったのが勝因の一つです。決勝戦ではさらに集中し、ミスなく勝利を目指さねばなりません。

 「限られている時間の中でどれだけディフェンスとリバウンドを頑張れるかで流れが変わってきます」と話す#15王 新朝喜選手は、流れの悪かった時間帯にオフェンスリバウンドで粘り、5分間の出場で6得点を挙げ、つなぐ活躍をしました。王選手のご両親は、連日応援に駆けつけてくれています。中国から日本へ帰化した王選手にとって、母国でオリンピックを決める強い気持ちがあります。「中国は強くて上手いし、身長もあってリバウンドも強く、テクニックもすごくあります。でも、ここでしっかり倒して優勝し、申し訳ないですが中国は来年の世界最終予選で切符を掴んでもらい、一緒にオリンピックに出たい気持ちは強いです。今大会でオリンピックに行けるのは1チームだけなので、私たちがその切符を取らせてもらいます」。ご両親は予選ラウンドの時から、すでに「ブラジルに行くよ」と王選手に話しており、「絶対に優勝して、金メダルを取って日本に帰りたいです」と闘志を燃やしています。

 「このような大事な試合で使ってもらえるのは、何かをやって欲しいと期待されているからだと思います」と言う#11篠崎 澪選手は、足を使って相手を撹乱し、6番手として内海ヘッドコーチの期待通りの活躍を見せています。今年7月に行われたユニバーシアード準決勝、98-102と惜敗しましたが、アメリカ代表を相手に2度の延長までもつれこみ、苦しめることができました。「中国よりもアメリカの方が強くあって欲しいです。もちろん決勝はいけます。頑張ります」。ユニバーシアードと今大会を通じた真剣勝負を戦い抜いてきた篠崎選手は、自信を持って決勝戦へ臨みます。

 決勝の相手は地元・中国。内海ヘッドコーチは、「もう一度、中国と決勝で戦うことになりましたが、今大会に向けて目指してきた対戦であり、予想通り。予選で負けた中国にしてみれば、向かってくる気持ちは強いと思いますが、日本もそれに負けないようにしっかり戦っていきたいです」と述べ、これまで強化してきたことを全てコートに出し、勝利を掴むだけです。

 予選ラウンドで勝利していることで、技術的には負けていないことは証明できたハヤブサジャパン。しかし、オリンピックが懸かったラストマッチは、技術以上に気持ちの部分が大きく結果を左右する可能性があります。「40分間走り切る日本のバスケットさえできれば“大丈夫”という自信があります。これまで内海ヘッドコーチと練習してきたバスケットを出せば、世界にも通用することは証明し続けて来られています。みんなで自信を持ってバスケットをするだけです」と心強い言葉を残した#12吉田 亜沙美キャプテン。気負うことなく自分たちのバスケットを出せるよう、心を調えて最終戦を待ちます。

 この試合の模様は、フジテレビTWO(CS放送)にて生中継されるとともに、フジテレビ(地上波)にて26時20分より録画にて放送されます。また、試合経過はFIBA大会公式サイトをご覧ください。3大会ぶりのオリンピック出場まで、あと1勝。日本一丸、ハヤブサジャパンへの応援をよろしくお願いします。