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2013未来をつなぐ北部九州総体(インターハイ) 大会第4日目 現地レポート -女子のベスト8に桜花学園の強さを見た-

2013年8月2日

 「平成25年度全国高等学校総合体育大会 第66回全国高等学校バスケットボール選手権大会(インターハイ)」は第4日目。今大会のベスト4が以下のとおり決定しました。

■男子
福岡大学附属大濠(福岡)
藤枝明誠(静岡)
明成(宮城)
東洋大学京北(東京)

■女子
桜花学園(愛知)
安城学園(愛知)
昭和学院(千葉)
聖カタリナ(愛媛)

 「ベスト~」という壁は、その「~」が16であれ、8であれ、そして4であれ、やはり高いものです。特に、夏のインターハイは暑さとの戦いでもあり、連日試合をする選手たちは相手チームと併せて、体力の消耗とも戦わなければなりません。その2つの戦いを制して「ベスト~」にたどり着くのですから、たとえその途中で敗れたとしても、彼ら、彼女らの強さは本物だと言えます。

 女子のベスト8を眺めていると、あることに気づかされます。実は8チーム中5チームが東海ブロックのチーム。結果として、今日の試合で静岡・沼津市立沼津、静岡・常葉学園、岐阜・岐阜女子の3校が敗れましたが、彼女たちもまた、対戦したそれぞれの相手を最後まで苦しめました。
 しかしながら、なぜ東海ブロックが強いのでしょうか。さまざまなチームに話を聞いてみると、あることがわかってきます。それは「女王」の存在です。女王、すなわち桜花学園。彼女たちの存在が東海ブロックを日本のトップクラスへと引き上げているのです。

 打倒・桜花学園に燃える今年度の注目選手、聖カタリナの#5宮崎 早織選手も「今年は東海ブロックのレベルが高いのは感じます」と認めています。そのうえで「でもそれは桜花学園がいるのが大きいんじゃないでしょうか。桜花学園がいることでブロック大会などでも立ち向かえるし、強くなっているのかなって思います」と続けるのです。

 聖カタリナのいる四国ブロックは、近年聖カタリナが少し抜けていて、ブロック大会でもなかなか競い合う相手がいないようです。それは今年度からチームの指揮を執ることになった尾下 桂子コーチも感じるところです。何とか3点差で振り切った今日の対戦相手、常葉学園の戦いぶりを評して、「ミスなくシュートを決めてくるし、最後まで諦めずに戦ってきます。そういったチームを受け止めて、なおかつ自分たちのバスケットをきちんとする経験が私たちには少ない。やはり女王がいると常葉学園もさまざまな場面で挑んでいけるのでしょう。ベスト8に東海ブロックが5校ですか…すごいことです」と感嘆の声をあげていました。

 今年度、聖カタリナとともに、打倒・桜花学園の急先鋒ともいえる昭和学院の鈴木 親光コーチも「やはり桜花学園という巨大な壁があるので、みなさんそれをテーマにしているのでしょう。しかも全国大会以外で、ブロック大会として年に2回は試合ができるわけですから、それで力をつけているのだと思います」と言います。最後は10点差をつけたとはいえ、今日の対戦相手である岐阜女子についても「強いし、崩れない。自分たちに先に崩れないようにと考えて、試合を運びました」と言って、汗をぬぐっていました。

 そんな常葉学園や岐阜女子を目標にして、力をつけてきたのが安城学園です。金子 寛治コーチは言います。「東海ブロックのなかでいろんなチームと対戦することで、より頑張ろうとする相乗効果みたいなものがあります。本当にレベルの高い相手が多いんです。私たちはまだ新参者ですが、それでも桜花学園や岐阜女子、常葉学園などを目標してきました。本当にいいお手本が目の前にあるんです」。

 天井が高ければ高いほど、知らず知らずのうちにその高さに慣れて、自分たちの力が伸びていることを「天井効果」と言います。桜花学園という日本一のチームが近くにいて、それを倒そうと試行錯誤しているうちに、東海ブロックのチームは「天井効果」で全国のトップクラスに入っていたのでしょう。

 8月2日(金)に行われる準決勝は、同じ愛知の安城学園が桜花学園に挑みます。今年度のチームになってからは公式戦で0勝3敗だそうです。しかしインターハイ直前に行われた練習ゲームで、選手たちはその距離が少し縮まったように感じているそうです。思いきって挑めば、結果は変わるかもしれません。金子コーチも「可能性がないわけではない」と言います。さて、準決勝はどのような結果になるでしょうか。

 どのような結果になったとしても、桜花学園に立ち向かうことでさまざまな経験や課題を得られ、それがまた彼女たちの武器になっていくのです。それは東海ブロックに限らず、インターハイで対戦した、もしくはこれから対戦するすべてのチームに言えることです。

 桜花学園としてはそれを望んでいるわけではないでしょうが、やはり現在の高校女子バスケット界をリードしているのは紛れもなく桜花学園です。それをまざまざと見せつけられた今年のインターハイのベスト8チーム。残す準決勝と決勝戦も、どのような戦い方を見せてくれるのか、まだまだ目が離せません。

 2013未来をつなぐ北部九州総体(インターハイ)の試合結果は、大分県協会 大会特設サイトにてBOXスコア、レポートとともに掲載されています。また、JBA大会特設サイトでは、連日熱戦を繰り広げている今大会のフォトギャラリーを更新しています。是非、ご覧ください。