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2016 FIBA ASIAチャレンジ 予選2次ラウンド第1戦 イラクに67-65で逆転勝利し、予選2次ラウンドは白星スタート

2016年9月13日

ラストシュートを決めた#25古川 孝敏選手は18点を挙げる活躍

思い切り良いプレイでチャンスを作った#7篠山 竜青選手

 「2016 FIBA ASIAチャレンジ」は大会4日目。予選1次ラウンドを1勝1敗のグループ2位で通過した「アカツキファイブ」男子日本代表チームは、予選2次ラウンドがスタートしました。
 グループCの1位イラン、2位イラク、3位カタールとの3連戦となり、初戦の相手はイラク。グループC+Dの6チームによる総当たり戦を行い、上位4チームが決勝トーナメントへ駒を進めることができます。

 イラク戦、序盤こそリードを奪った日本でしたが、イラクの3Pシュート攻勢に見舞われ、28-37と前半は9点リードを許して折り返します。しかし日本は、#6比江島 慎選手から1on1から打開していき反撃開始。第4ピリオド早々に#3辻 直人選手がフリースローを決めて53-52とし、リードを奪い返します。さらに#3辻選手の2連続3Pシュートで4点差としますが、イラクにセカンドチャンスを決められ追いつかれます。思い切りよく#7篠山 竜青選手がジャンプシュートを決め、65-63。しかし、速攻を決められ同点に追いつかれ、残り時間は25秒。ショットクロックのカウントダウンを見ながら、#6比江島 慎選手がチャンスを狙います。残り10秒を切り、ドライブに向かう#6比江島選手にディフェンスが寄ってきたところで、日本ベンチ前のコーナーで待つ#25古川 孝敏選手へパスを出します。

 「比江島選手がよく相手を引きつけてくれたことで、思い切って打つことができました。僕がシュートを決めましたが、全員で戦えた結果です」と話す#25古川選手が値千金のジャンプシュートを沈め、67-65。2点リードし、残り時間は2秒。しっかりと守り切った日本がそのまま競り勝ち、予選2次ラウンドは幸先良いスタートを切ることができました。

 「この勝利は大きいです。内容的に良くはなかったですが、勝つか負けるかでは全然違います。決勝トーナメントへ向けて今日が第一関門であり、もし負けていれば予選敗退していたかもしれません」と安堵していた長谷川 健志ヘッドコーチ。3Pシュートに苦しんだ試合になりましたが、「#9Kevin GALLOWAY選手のドライブ、インサイド陣のダイブ、ローポストでプレイさせないという3点をディフェンスの約束事」に関しては狙い通りできていました。

 ディフェンス激しく、ショットクロック24秒間際に苦し紛れに放った3Pシュートが運悪く決められたケースもありました。#25古川選手も、「ポイントとしていた相手のインサイドに対する攻撃に対しては、しっかり絞って守ることはできていました。もちろん完璧ではまだないですが、みんなが共通認識のもとで守ることができていたので、相手に3Pシュートを決められはしましたが、そこはやられたという意識はなく、しっかりインサイドを守ることを継続してできたことも勝因です」と話すように、やるべきことは徹底できた試合でした。

 しかし、オフェンス面に関して長谷川ヘッドコーチは、「リバウンドは取れているのに、ブレイクを出せていません。走り出しが遅いので縦のズレが作れず、相手より先行していないからシューターなどのポジションがなくなってしまっています。また、ベースラインからドライブで攻めているのにシュートに行かないでパスを回しすぎています。そこはシュートを打ちにいかなければならず、単にドライブしてパスするだけでは意味が無いです」と指摘し、この試合も勝利した中に課題が見えました。一つ一つ課題を克服していきながら、チーム力を高めて成長につなげていきます。

 次戦は地元・イランと対戦します。不動のセンター218cmのHamed HADADI選手は健在。2013年のNBAでドラフト指名されたArsalan KAZEMI選手もおり、昨年のFIBA ASIA選手権や今夏のジョーンズカップ出場メンバーが主体となる強豪チーム。
 「今日の試合に勝ったことを自信にもって戦っていきたいです。相手ではなく自分たちがやるべきことをしっかり意識していくだけであり、昨年のFIBA ASIA選手権でイランにやられた泥臭いプレイを、今度は自分たちが激しくハードワークしていけるように1試合を通して、みんなで頑張っていきたいです」と#25古川選手は話しており、勢いづけられるような試合を目指します。

 予選2次ラウンド第2戦のイラン戦は、9月13日(火) 18:00(日本時間 22:30)よりティップオフ。大会公式サイトにて速報や試合経過をご覧いただけます。