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平成29年度女子ユニバーシアード日本代表チーム 第1次強化合宿 開催報告

2017年6月5日

女子ユニバーシアード日本代表選手に初選出された村山 翠選手(富士通 レッドウェーブ)

ドライブが持ち味の津村 ゆり子選手(東京医療保健大学 4年)

 平成29年度バスケットボール女子ユニバーシアード女子日本代表チームは、5月31日(水)~6月5日(月)の期間、第1次強化合宿を実施しました。本大会への出場メンバー12名が決定後、初となった今合宿は、トヨタ紡織 サンシャインラビッツ、デンソー アイリス、トヨタ自動車 アンテロープス、三菱電機 コアラーズのWJBLチームに胸を借り、実戦形式での強化を行いました。

 前回大会で世界4位となった女子ユニバーシアード日本代表チームは、その成績を越える「メダル獲得」を目指しています。しかしその経験者は藤岡 麻菜美選手と林 咲希選手(ともにJX-ENEOSサンフラワーズ)の2人しかいません。さらに、藤岡選手は日本代表候補としてヨーロッパ遠征に参加中で不参加となりました。
「藤岡選手がいつ合流できるか分かりませんが、その間にどれだけ他のメンバーが積み上げられるかがカギになります」と佐藤 智信ヘッドコーチは底上げに期待しています。今合宿期間中は、日本が目指すスタイルを徹底させるとともに、個人技を高めるドリルも練習に組み込まれています。「チームとしてのルールを深め、それを達成するためにも個人のスキルを高めなければなりません」と話す佐藤ヘッドコーチは、世界で勝ち抜くためにも基礎練習から取り組んでいます。

 女子ユニバーシアード日本代表チームに初選出された村山 翠選手(富士通 レッドウェーブ)は、「雰囲気はすごく良いです」と初合宿参加ながら、すんなりとチームに溶け込んでいます。「佐藤ヘッドコーチが求めていることをどれだけ徹底できるかどうかが大事になります。そのためにも、チーム内でプレイに対する声がもっと出てくるようにしなければなりません」と話し、WJBLで培った経験を糧にチームを引っ張っていました。

 WJBLチームとのスクリメージを通じ、様々な課題が浮き彫りになりました。佐藤ヘッドコーチは「インサイド陣が下級生たちなので、その選手たちの意識がどこまで高まるかがもう一つのカギです」と大学2年生の中田 珠未選手(早稲田大学 2年)、藤本 愛妃選手(東京医療保健大学 2年)らの成長に期待を寄せています。

 国際大会での日本は身長が低く、リバウンドへの意識をもっともっと高めなければなりません。
「ボックスアウトし切れずにリバウンドを取られる場面が結構ありました。オフェンスでは得点を取れる選手がいっぱいいるからこそ、しっかりオフェンスリバウンドを取って、オフェンス回数を増やしてつないでいけるように頑張りたいです」と村山選手は意気込みを語っています。

 先月、第40回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会が行われ、韓国学生選抜チームと対戦した津村 ゆり子選手(東京医療保健大学 4年)も同じくリバウンドを課題に挙げました。「李相佰盃の時もボックスアウトを徹底するように言われていましたが、それは所属チームでも常に課題であり、それを徹底できるチームが強いチームだとも思っています」と話しており、全員が練習中から海外の高さを意識して大きな課題の克服に臨んでいます。

 オフェンスに関して佐藤ヘッドコーチは、「もう少しシュートの精度を上げたいです。それは3Pシュートではなく、ペリメーターエリアでのジャンプシュートの精度を高めたいです」と身長差があっても突ける部分を徹底し、目標達成に向かっています。
 次回は7月2日(日)より第2次強化合宿をスタートさせ、そのまま「第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北)」の開催地であるチャイニーズ・タイペイで行われる招聘大会「第39回女子ウィリアム・ジョーンズカップ」に出場し、本番へ向けた準備を行います。