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平成29年度男子U19日本代表チーム U19チェコ代表に3連勝した第3次強化合宿 開催報告

2017年6月6日

八村 塁選手(ゴンザガ大学 1年)が加わり、チーム力がプラスとなったことを証明

鍵冨 太雅選手(セント・トーマス・モア・スクール)は、昨年から継続して強化してきたことが身体に染みついてきたことを実感

 来月、7月1日(土)~9日(日)の期間、エジプト・カイロにおいて開催される「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017」への出場メンバー12名が決まった平成29年度バスケットボール男子U19日本代表チーム。6月1日(木)より第3次強化合宿を実施し、U19チェコ代表と練習試合を行いました。

 U19チェコ代表を相手に実戦形式の強化は、勝敗よりも内容が重要視されます。満員となった沖縄市体育館で行われた第2戦、「多くの観客が入っていただき、その前で良いパフォーマンスをできることも大切だと思っていたので、とても良いシミュレーションにもなりました」とトーステン・ロイブル ヘッドコーチは以前から心配していた大観衆の中での試合を経験することができました。選手たちも緊張することなく、存分にプレイし、91-52で快勝しました。

 特筆すべきは相手を52点に抑えることができたディフェンスであり、「完璧に近い試合ができました」とロイブル ヘッドコーチも満足のいく勝利を挙げています。ペネトレーションからの攻撃を武器とするU19チェコ代表でしたが、第2戦に関しては「全く出せなかった」と相手コーチも日本のディフェンスを称えるしかありません。しかし、第3戦はU19チェコ代表も意地を見せ、確率良くシュートを決めてきました。「苦しい状況の中で、みんながチームの勝利のためにそれぞれの役割に徹し、献身的にプレイしてくれたことが見られたことが勝利につながりました」とロイブルコーチが話すとおり、最後は引き離して101-88で勝利。第1戦の115-61を含めて、3連勝で今合宿を終えました。

 昨年もU18日本代表の強化の一環としてU17チェコ代表と対戦し、その時も3連勝しています。しかし、その時は高さに苦戦することも多かったですが、FIBA ASIA U18選手権大会を始めとした国際経験を積んだことで逞しい姿を見せてくれました。鍵冨 太雅選手(セント・トーマス・モア・スクール)は、「ロイブルヘッドコーチの練習は、チームとして徹底しなければならないことを何回も繰り返して、身体に習慣化するまで繰り返してきました。ノーミドルのディフェンスやボックスアウトを徹底しなければならないのですが、集中力が切れてできなくなるという時間帯がどんどん減ってきて、パーフェクトな試合運びに近づいてきています」と継続してきたことを体現できることになったことを要因に挙げています。

 本番となるFIBA U19ワールドカップまで1ヶ月を切りました。増田 啓介選手(筑波大学 2年)は、「ここから技術を上げるのは時間がないので、一つ一つのリバウンドやルーズボールをしっかり取れるように詰めていきたいです」と話します。ロイブル コーチは、「コンディションを向上させるのは選手個々の責任である」と最後に選手に伝えました。増田選手ら国内大学組は、「第57回関東大学バスケットボール新人戦」でしのぎを削り合いながら、調整していきます。

 今後の男子U19日本代表チームは6月24日(土)よりドイツ遠征へと出発し、FIBA U19ワールドカップにも出場する世界トップレベルのU19ドイツ代表と練習試合を行います。ロイブルヘッドコーチは、「何が起こるかは分かりませんが、とてつもなく高い壁への挑戦であることは確かです。ワールドカップ直前にこのような機会をいただけたのは非常に喜ばしいことです」と話し、大会前に世界レベルを体感できるチャンスです。ドイツ遠征後、そのまま本大会が行われるエジプトへ向かいます。