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平成29年度男子日本代表チーム 第9次強化合宿 開催報告

2017年11月2日

日本代表候補選手として最年少記録を更新した田中 力選手(横須賀市立坂本中学校 3年)

屈強なB.LEAGUE選手たちを相手にもインサイドで身体を張ってゴールを奪う平岩 玄選手(東海大学 2年)

 「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール男子日本代表チームは、10月30日(月)~11月1日(水)まで、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第9次強化合宿を実施しました。
 11月24日(金)に迫る「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選(以下、FIBAワールドカップ予選)」のフィリピンとの開幕戦(駒沢体育館)を想定した強化が行われました。

 FIBAランキング50位の日本に対し、ホームに迎えるフィリピンは同30位。続く11月27日(月)にアウェーで対戦するオーストラリアは、FIBAワールドカップ予選に出場する中で最高位となる同9位と格上との戦いが続きます。2020年東京オリンピックへの出場を認めてもらうためにも、FIBAワールドカップ出場は最低限クリアしなければならず、劣勢に立たされている日本は妥協を許さない厳しい練習をしなければなりません。

 フォーメーションを身体に覚えさせる反復練習を行なった後、ハーフコートの5on5を行いながら徹底させるとともに、ディフェンスの強化も合わせて行なっています。フリオ・ラマスヘッドコーチは、常にゲームスピードと、身体を当ててフィジカル強くプレイすることを求めています。練習の合間には、サイドラインを往復するダッシュも課されました。小さな日本がアドバンテージを見出すためにも、40分間は知り抜く体力が必要です。汗だくになり、息を切らす選手たちに与えられたインターバルは2分間のみ。再びフォーメーションの確認に戻ります。その苦しい中でも声を出し、ハッスルプレイでチームの雰囲気を高めていたのが橋本 竜馬選手(シーホース三河)や篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)、アイラ・ブラウン選手(琉球ゴールデンキングス)らベテランであり、頼もしさを感じました。最終日にはBリーグのクラブにご協力いただき、外国籍選手がいる中でのスクリメージを敢行。よりフィリピン戦を想定した実戦形式の練習を図ることができました。

 インサイド陣の中では最年少となる平岩 玄選手(東海大学 2年)は、「一番意識が変わったと思ったのはリバウンドです」と言います。FIBA U17ワールドカップ、今年はユニバーシアード日本代表としても世界と戦う経験をしてきた平岩選手ですが、これまでのどのヘッドコーチよりも「リバウンドを重視されています」と強調します。前回合宿からリバウンドに特化した練習に時間を割き、ラマスヘッドコーチ自らが身体を張ってスクリーンアウトの仕方を実演。あらためて細かくリバウンドについて学ぶことで、「リバウンドを支配された数字が、そのまま結果に出てしまうことが多くあります。日本の大学にも留学生がいて、それを止めると相手の点数もストップできることは明らかです。自分はそういうところで体を張れるので、そこは積極的にプレイしていきたいです」と平岩選手はさらに意識を高く持って、屈強なB.LEAGUE選手たちを相手にインサイドでのリバウンド争いにも気持ちで負けずに取り組んでいます。

 2012年5月9日、当時、藤枝明誠高校に入学したばかりの角野 亮伍選手(サザンニューハンプシャー大学 2年)が15歳11ヶ月で男子日本代表候補に名を連ねていたのが、これまでの最年少記録です。それを上回る15歳5ヶ月で今回初選出されたのが田中 力選手(横須賀市立坂本中学校 3年)。男子U16日本代表候補でも最年少として参加しており、先輩たちを凌ぐ目覚ましいプレイを見せていますが、今回は「本当に何もできなかったです」と率直な感想を述べていました。体格や経験の差は大きく、何もできないのは当然です。それでも、「このレベルを感じ取りたいし、忘れないようにしたいです」と果敢にチャレンジをしていました。まずは男子U16日本代表選手に残ること、そして「FIBA U16 Asian選手権大会2017」で勝ち抜き、世界への切符を掴むことが最優先されます。「この合宿で少なからず通用した部分を自分の持ち味にして、男子U16日本代表チームに戻ってもそこを徹底して、チームのエースになれるようにチャレンジしていきたいです」とさらなる自信に変えていました。

 田中 力選手とマッチアップした馬場 雄大選手は、「ポテンシャルの塊ですごく良いですね。今後、身長がどこまで伸びるかは分かりませんが、スキルに関しては日本代表選手にもないまた違った良いものを持っていると思います。下の世代が勢力を伸ばしてきているのは、日本にとっては明るい兆しです」と歓迎します。

 馬場選手自身は、ラマスヘッドコーチから信頼を得られ始めていると実感し、ようやく居場所を見つけたようです。「以前とは違い、ピックから攻める起点となり、そこからしっかり得点を狙ってほしいと言われています。B.LEAGUEの試合を見て、僕のプレイが少しずつ変わってきているともラマスヘッドコーチには評価していただいています」と言う馬場選手は責任ある役割を任され、自信を取り戻しています。アルバルク東京でも同様の役割がベースとなっていることもあり、「さほど頭を切り替えなくても良くなっていますし、状況判断などはいつもルカ(パヴィチェヴィッチ)ヘッドコーチにも求められていることです。少しずつ日本代表でも表現できるようになっています」と本領を発揮し始めています。

 次回、第10次強化合宿は11月6日(月)より同じく2泊3日で実施されます。試合後であり、さらに移動で疲れているのは重々承知していますが、FIBAランキング50位の日本が這い上がるためにはライバルたちよりも厳しい努力が不可欠です。苦しい中でも練習の雰囲気は明るく、一人ひとりが意識を高く持って練習に励んでいます。
 その成果を見せ、勝利を狙うFIBAワールドカップ予選の開幕ホームゲーム「男子日本代表vsフィリピン戦」のチケット(全席種指定)はスタンド席のみとなりました。前売券が完売した場合は、当日券の販売を行いません。観戦ご希望の方は、お早目のご購入をお願いいたします。