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ニュース

平成24年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン) 第3回キャンプ開催報告

2012年10月12日

 公益財団法人日本バスケットボール協会の新規事業である「ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン)」(※以下キャンプ)の第3回目のキャンプが10月6日(土)~8日(月・祝)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターで行われました。開講式にて、佐々木 三男ジュニアエリートアカデミープロジェクト長より、「3回目を迎えましたが気持ちを新たに、さらに新しいことを吸収してそれをチームに持ち帰り、チームメイトにも伝えてください。勉強とバスケの両方を頑張ろう」と選手たちに声をかけ、キャンプは始まりました。

 トーステン・ロイブル JBAスポーツディレクターによるバスケットボールスキルクリニックは、これまではボールとふれあいながら体感を鍛えてきましたが、今回はポストプレイからのスペーシングの取り方などより実践的なメニューへとレベルアップ。相手とチームメイトの動きを見極めながら簡単にシュートを打つためのプレイの選択や、スペースを確保するための足を入れる角度など細かい点についても指導され、選手たちは身体はもちろん頭も使いながら取り組んでいます。軍司 泰人選手(中学3年/190 cm)は、「ボールに寄って自分でスペースを作ったり、そのスペースに飛び込みことなど、今回教わったことはすぐに使える動きです」という感想を述べました。

 また、マルチステージシャトルランテスト(走力テスト)の2回目を実施し、全体的に記録は向上している結果が出ました。また、コートを2往復半ダッシュする練習でも成果が見られており、小山 孟志フィジカルコーチは、「ランニングフォームの改善や往復する際のターンの仕方が向上しており、継続してきたことでタイムも上がっています。伸び白が多い年代ですので、向上できる部分は全て上げられるように、できることから取り組んでいます」。選手自身も、「体幹トレーニングを続けたおかげで、3Pシュートが楽に打てるようになった」「走り方が変わったことで加速時間が短くなり、確実にスピードが上がっている」とその効果を実感しています。

 最終日にはゲストコーチとして早稲田大学の倉石 平ヘッドコーチと、日本体育大学の藤田 将弘ヘッドコーチを迎えて、ディフェンスの基本姿勢を教わりました。基本姿勢を1分間キープする練習について、「試合中、1分間連続してディフェンスすることはまずないからこそ、練習ではまずは1分間続けられるように頑張りなさい。NBAではこの練習を5分間続けている」とNBA解説者としても活躍されている倉石ヘッドコーチらしく、NBAの例を紹介しながら選手たちに指導されていました。

 第3回キャンプ内容は、以下のようなスケジュールで行われました。

第1日目/10月6日(土)
13:00 開講式
13:30 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
15:00 マルチステージシャトルランテスト
16:00 フィジカルトレーニング
19:00 プロジェクトアドベンチャー
20:00 スピーチ(※毎日数名の選手が代表し、気付いた点などをみんなの前で発表)

第2日目/10月7日(日)
7:00 スピーチ
8:00 勉強会
9:00 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
11:00 フィジカルトレーニング
14:00 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
15:40 フィジカルトレーニング
19:00 栄養・メディカル講座
20:00 スピーチ

第3日目/10月8日(月・祝)
7:00 スピーチ
8:00 勉強会
9:00 バスケットボールスキル(倉石 平氏/早稲田大学、藤田 将弘氏/日本体育大学)
10:45 フィジカルトレーニング
12:00 閉講式

 最初に佐々木ジュニアエリートアカデミープロジェクト長が「勉強とバスケの両方を頑張ろう」と話したように、キャンプ中はリソー教育グループ 株式会社伸芽会のご協力を得ながら毎朝勉強会を実施しています。学習塾として勉強を教えるリソー教育グループは、さらに「べんきょうプラスワン」として、スポーツや文化、教養にもいろんな形で支援しています。今回は逆にキャンプを通じて勉強を支援する「バスケット・プラス勉強」を行い、刺激を与えています。中西克弥 取締役局長に今回の取り組みについてお話を伺いましたのでご紹介します。

― 実際に選手たちに勉強を教えてみて、どのような印象を持たれていますか?
 「反応を見ていた時に、バスケットの技術的な部分と勉強に対しての食いつきは同じになってきます。ボーっとしている子は、バスケットの練習を見ていてもあまり切れ味がないですね。今年の夏に初めて彼らと会って話をしたときに、やっぱりうなずいたりと反応する子は20数名ですので見ていればわかります。あの子はこんな感じだったなと思ってコートで見ると、やっぱり動きがいいんです。それは勉強もバスケットも共通する点だと私は思います。選手たち自身はたぶん気がついていないのでしょうけど、数学とか英語といった教科の問題ではなくて、物事に対しての心構えや姿勢、指導者や先生が話している時にはちゃんと顔を見なさいとか、目を見ましょうとか、挨拶しましょうとか、そういうところが大事です。勉強の中身ではなく、やはり取り組む姿勢が大事になります。」

― 逆に言えば、勉強もそれに対する心構え、姿勢、取り組み方1つで変わることができる。わからないから聞かない、ではなく、わからなくても聞こうという意識があれば、わかるようになってくるわけですね。
 「そのとおりです。今日の勉強会時に、バスケさえできていればいいと思っている人に手を挙げさせました。しかし、バスケさえやれれば何もわからなくて良いという子はいないんですけど、何をしたらいいか。そのきっかけがないと何もできないのです。私たちはそういうきっかけになれたらいいなと思っています。だから教科に限らず、いろんなお話をさせてもらっています。6年生から高校1年生まで幅広くいますので、勉強を教えろといっても難しい。ですから勉強会では、人の話を聞いたり、姿勢だったり、集中したり、そういう機会になれば良いと思っています。」

― 選手たちにとってはありがたく、大切なプログラムですね。
 「この子たちがどんなトッププレイヤーになるのかは予想もつきませんので、私も非常に楽しみにしています。とりあえず勉強をしっかりしていれば、怪我をしてもいくらでも仕事があると思いますから。」

 佐々木ジュニアエリートアカデミープロジェクト長は、「何か得意な科目を作りなさい。バスケットだって好きでやっていることでしょう?だから勉強も何か1つ好きなものを作ってもらえれば、それでいいんだよ」と選手たちに話しており、バスケットだけではなく文武両道に選手たちが成長することもまた、このプロジェクトの理念です。

 「人間的に成長しないとバスケットの成長速度も遅くなる。今回習ったことは戻ってからも必ず復習し、課された課題もきちんとやる。そして、これからさらにバスケットボールスキルのレベルも上がっていくので、しっかりと準備して次回は参加するように」と佐々木ジュニアエリートアカデミープロジェクト長より、全てに対して意識を高く持って再び集合するように選手たちに話し、3回目のキャンプは終了となりました。次回、第4回キャンプは10月27日(土)~29日(月)に開催します。

■第3回ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン) 指導スタッフ紹介 ※敬称略

【バスケットボールスキル担当】
トーステン・ロイブル(JBAスポーツディレクター)、倉石 平(早稲田大学)、藤田 将弘(日本体育大学)、本永 昌生(通訳)

【心理カウンセリング担当】
土屋 裕睦(大阪体育大学)

【プロジェクトアドベンチャー担当】
長尾 彰(長尾考務店)、中川 綾、飯田 琢郎

【映像撮影】
古山 桂(慶應義塾大学総合政策学部 4年)

【フィジカル担当】
小山 孟志(公益財団法人日本バスケットボール協会)、吉本 完明(青山学院大学)、宮崎 智之(江戸川大学)、國友 亮佑(東海大学)

【トレーナー担当】
西村 航(公益財団法人日本バスケットボール協会)、山木 俊彦(日本体育大学)

【栄養指導担当】
小林 唯(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【生活指導及び運営サポート】
杉村 尚大(江戸川区立小岩第一中学校)、奥原 佑典(相模原市立由野台中学校)、植松 孝之(世田谷区立芦花中学校)、小林 良久(つくば市立吾妻小学校)、井ヶ田 弘幸、古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【ジュニアエリートアカデミープロジェクトスタッフ】
佐々木 三男(慶應義塾大学)、村上 佳司(天理大学)、山本 明(愛知学泉大学)、大平 敦(鎌倉市立玉縄中学校)、小倉 恭志(境町立境第一中学校)