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男子日本代表:9月17日(月)のイラン戦に向け、『日本一丸で戦えている』篠山竜青キャプテン

2018年9月15日

『日本一丸』で強豪イラン戦での勝利を目指す男子日本代表チーム

渡邊雄太選手と八村塁選手を生かすゲームコントロールを心がける篠山竜青キャプテン

 カザフスタンを85-70で破ったAKATSUKI FIVE男子日本代表チームは、試合から2日後の本日9月15日(土)に帰国。これまでは2戦目が全てアウェーだったため帰国とともに解散していました。しかし、FIBAワールドカップ アジア地区 2次予選(Window4)ははじめてアウェーゲーム後のホームゲームに臨みます。次戦9月17日(月)17:10、チケット完売の大田区総合体育館で行われるイラン戦に備え、すでに練習を再開しています。

 これまではフルコートを走る平面でのバスケットを徹底し、国際試合では勝機を見出してきました。もちろんそのベースが変わることはなく、渡邊雄太選手(メンフィス・グリズリーズ)と八村塁選手(ゴンザガ大学)もアンダーカテゴリーから日本のスタイルが染み込んでいます。それに加えて彼らが持つ身体能力や技術により、制空権争いでも対等に戦えていたのがカザフスタン戦でした。ダンクシュートやブロックショット、相手の上を行くリング上の攻防はこれまでの日本とは違ってダイナミックなプレーが増えました。また、Window2以来となるアイラ・ブラウン選手(琉球ゴールデンキングス)が復活し、豪快なダンクでチームを勢いづけています。

 個人技で打開できたカザフスタン戦でしたが、アジアの強豪イランは試合巧者であり、一筋縄ではいきません。田中大貴選手(アルバルク東京)も、「チームオフェンスがうまくいかなかった印象があります。苦しいときに雄太と塁が得点を獲ってくれることをプラスにしながらも、もっと流れの中でオフェンスができれば、もっともっと良い試合展開ができると感じました」とまだまだ伸びしろが多くあります。

 「やはりリズムが悪くなるときは、外からの攻撃が増えてどんどんボールラインが上がってきてしまう印象を受けました」と感じていたのはポイントガードの篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)。オーストラリアを破ったWindow3では、川崎のチームメイトでもあるニック・ファジーカス選手がインサイドの起点となったことで、オフェンスがうまく回っていました。Window4はファジーカス選手が不在により、前回とは違う戦い方を強いられています。「八村選手をローポストでプレーさせたり、ミスマッチになれば渡邊選手にポストアップさせるようなゲームコントロールを心がけ、しっかりと中と外のバランスを考えていかなければなりません」とイラン戦へ向けた改善点を挙げました。

 イランはフィリピンと対戦し、81-73で勝利を挙げ、6勝1敗と勝率を上げています。しかし、アジア競技大会でケガをしていた大黒柱であり、218cmの#15ハメッド・ハダディ選手は56秒しか出場しておらず、日本戦は代わりの選手が来るのではないかとも言われています。FIBAワールドカップ予選では試合24時間前まで選手変更が可能なために、これまでも情報戦が繰り広げられています。しかし、そのような情報に翻弄されることなく、チームの雰囲気の良さを篠山キャプテンはこう話しています。

「今回はニックがケガでいない中でも、アイラが来てチームに貢献してくれており、日本一丸となって戦っていることを彼自身が表現してくれました。登録24名はもちろんですが、日本一丸で戦えていることを実感しています」

 イラン戦も日本のスタイルを信じ、勝利を信じて挑むだけです。

■2次予選【グループF】(※9月14日現在)
1位 オーストラリア:6勝1敗(85.7%)勝ち点13(得失点差+185)
2位 イラン:6勝1敗(85.7%)勝ち点13(得失点差+111)
3位 フィリピン:4勝3敗(57.1%)勝ち点11(得失点差-20)
4位 日本:3勝4敗(42.9%)勝ち点10(得失点差+20)
5位 カザフスタン:3勝4敗(42.9%)勝ち点10(得失点差-31)
6位 カタール:2勝5敗(28.6%)勝ち点9(得失点差-109)

■FIBAワールドカップ アジア地区 2次予選(Window4)
9月17日(月)17:10 HOME 日本 vs イラン(大田区総合体育館 ※チケット完売)
【TV中継】
9月17日(月)17:00〜19:30 BSフジ(生中継)
9月17日(月)17:00〜19:30 フジテレビNEXT(生中継)
【LIVE動画配信】
DAZN 9月17日(月)17:00〜
【LIVE STATS】
http://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2019/asian-qualifiers/game/1709/Japan-Iran