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女子3×3日本代表:強化合宿開催報告「3×3に貢献できるならばその力になりたい」伊集 南選手

2019年3月25日

3x3初挑戦者の伊集 南選手はモチベーション高くプレー

現在日本ランキング1位の山本麻衣選手は次々と2Pシュートを決めてアピール

 女子3×3日本代表は先月に続き、2019年3月21日(木・祝)〜24日(日)の期間、「FIBA 3×3アジアカップ2019」および「FIBA 3×3ワールドカップ2019」へ向けた強化合宿を実施。シーズンを終えたWリーグ選手をはじめ、2月に行われた合宿とは異なる19名の女子3×3日本代表候補メンバーを招集し、選考会が行われました。

 Wリーグ選手だけではなく、学生を含めた19人中11人が3×3初挑戦。初日の練習を終えた後、トーステン・ロイブルディレクターコーチは「想像よりもはるかに高いレベルでした」と評価するとおり、選手たちは新たな競技に早くも順応していました。

 初挑戦者の一人である伊集 南選手 (デンソー アイリス)は、「3×3に貢献できるならばその力になりたいと思って参加しました。ここに来たことで絶対に自分のスキルアップになりますし、所属チームにとっても必要な部分を学ぶ機会となりました」とモチベーションを高く持って取り組んでいます。はじめてプレーしてみた感想は、「自分には合ってると思いますし、だからこそ選んでいただいたと思っています。楽しかったですが、3×3の奥深さも知ることができました。チームとして合わなければうまくいかず、一人ではダメだなということが痛いほど分かりました」

 現在、日本ランキング1位(世界ランキング52位/3月24日現在)は、昨年10月に行われた「FIBA 3×3 U23 ワールドカップ2018」で銀メダルを獲得したメンバーの一人である山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)。この合宿中も次々と2Pシュート(※5人制でいう3Pシュート)を決め、存在感を示しています。山本選手自身も、「3×3経験している分、みんなに3×3の戦い方を伝達しようと思って声がけを意識しながら、日本代表全員でレベルアップしていこうと思っていました」とリーダーシップを発揮しています。銀メダルを獲得したこと、そして現在国内ランキング1位にいることを自信に持つとともに、「誰にも負けたくないので、3×3はチーム戦ですが個人としても競争して1位を守っていきたいです」と強い気持ちで競争に臨んでいました。

 2回に渡り、全32名の候補選手を召集して行われた強化合宿を経て、ロイブルディレクターコーチは「ベテラン陣は経験を生かした強さがあり、若い選手たちもエネジーを出して戦っていました。これだけ素晴らしい選手が揃っている以上、選考は難しくなります」とうれしい悲鳴をあげています。女子3×3日本代表にとっては重要な年となる2019年。今回の選考対象となる「FIBA 3×3アジアカップ2019」「FIBA 3×3ワールドカップ2019」をはじめ、前回銀メダルを獲得した「FIBA 3×3 U23 ワールドカップ」は今年も行われます。「それぞれの大会で成績を残していくことがパズルのピースを揃えていくことになります。オリンピックでメダルを獲得することを目標に、そのパズルを完成できれば良いと思っています」とロイブルディレクターコーチが言うように、女子3×3日本代表の強化はまだはじまったばかりです。

 今後、選手選考を行い、国際大会に出場しながら経験値を積ませ、最終的にパフォーマンスが良い4名の最強チームを作り、それぞれの大会に向かいます。

■ FIBA 3×3 アジアカップ2019 大会概要
期間:2019年5月24日(金)〜26日(日)
開催国:中国 / 長沙市

■FIBA 3×3 ワールドカップ2019 大会概要
期間:2019年6月18日(火)〜23日(日)
開催国:オランダ / アムステルダム